ボトルネック の商品レビュー
ボトルネックとは、が明かされた時からなんとなくそうではないかと思っていたことがジワジワと責めてくる感じ。ゆっくりと回る毒、最後に致命傷、すごく良かった。鬱小説として挙げられていたけど、とても面白かったです。
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こういうどうしようもなく救いのない作品は良いですよねは、どうしようもない感情を引っ張り出して引き摺り回してくれる。
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初めて読んだ米澤穂信さんの作品 思えばこの本を読んだことで癖が歪んで沼にハマった節が大いにある気がする
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ラノベ調だがテーマは重くて暗い。自意識と自己嫌悪。徹底的な救いのなさにむしろ惹かれる。読み終わった後じわじわやり切れなさと虚しさがこみ上げてくる何とも言えない読了感。
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久々の再読。 ラストの印象ばかりが残っていたけれど、逃げ道を塞ぐような展開にずっと胃が痛いです。袋小路の先にタイトルを突きつけてくる物語。丁寧さがあまりにも憎い。 すれ違う二人も、暴くことと探偵の業という読みで楽しみました。
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主人公の陰鬱とした性格が読んでいて辛かった。人間の内面を自然に描写したものと言うより、不幸せに酔っている人間のように感じて、その痛々しさに何度か途中で投げ出そうと思った。想像力の欠如を堂々と嘯ける主人公の内面から、何を感じ取れと言うのか。 サキの存在が物語の推進剤になっているが...
主人公の陰鬱とした性格が読んでいて辛かった。人間の内面を自然に描写したものと言うより、不幸せに酔っている人間のように感じて、その痛々しさに何度か途中で投げ出そうと思った。想像力の欠如を堂々と嘯ける主人公の内面から、何を感じ取れと言うのか。 サキの存在が物語の推進剤になっているが、主人公にその力がないのも残念。作中の現実だけでなく、物語の登場人物としても、サキにその役割を食われているように感じた。
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※このレビューにはネタバレを含みます
読みやすくテンポもよくあっという間に惹き込まれました。 ただ自分の生まれてこなかった世界を見せられてるんじゃない、代わりに生まれたサキが 自分と同じ境遇ながらも自ら行動し 勝ち取った世界を見せつけられる。 境遇は同じだから 言い訳も通用しない。ただそこには何もしなかった自分がいるだけ。 ラストの一文で絶望に突き落とされたような、でも今からでも行動しなければ何も変わらないんだと言われているようでした。 物語も良かったですが色々考えさせられる作品でした。読んで良かったです。
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終わり方はこれしかない落としどころ。終始北陸の曇り空を表した感じで、面白い面白くないは置いておいて雰囲気は良かった。映像化は向いてそう。
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パラレルワールド、いわゆる「たら、れば」の世界の話であることに、最初はちょっと苦手な分野だなぁと一歩引いてしまったが、スピード感ある展開で話が進み、気づいたら読み切っていた。 常にあるネガティブな思考と、対極な性格の人間への羨み、自分の存在価値など、テーマは結構重い。 若さゆえの...
パラレルワールド、いわゆる「たら、れば」の世界の話であることに、最初はちょっと苦手な分野だなぁと一歩引いてしまったが、スピード感ある展開で話が進み、気づいたら読み切っていた。 常にあるネガティブな思考と、対極な性格の人間への羨み、自分の存在価値など、テーマは結構重い。 若さゆえの感情だとも言い切れないと思う。 知るはずのない2つの世界を知ることになり、否応なしに比較することになる。 リョウが、ボトルネックであるのは自分では?と認識し認めるあたりは読んでいても重苦しい。 リョウが最後、どちらの選択をしたのかが書かれていないことで、良い結末でも悪い結末でも想像できてしまうが、私は前者で物語を締めた。 パラレルワールドであれ、現実世界であれ、「昨日できなかったことも、今日はわからない。」 だから、私達は一喜一憂しながら生きていくんだと思う。
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唐突なパラレルワールド。 でもスッと入ってくるのは流石だと思う。 自分が生まれて姉のサキがいない世界と、サキが生まれて自分が存在しない世界。 サキの世界では、ノゾミは生きていて明るくて、定食屋のお爺さんも生きていて、両親も仲がいい。底抜けに明るいサキの影響なのか、それとも元の世界の自分が元凶なのか。 主人公は太陽のようなサキの光に耐えきれず「ねたみのかいぶつ」になってしまったのだろう。 そして最後は… うーん、救われない… でもまた読みたくなる気がする。
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