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地球移動作戦 の商品レビュー

4.1

22件のお客様レビュー

  1. 5つ

    8

  2. 4つ

    6

  3. 3つ

    5

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

    0

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2024/10/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2083年の未来を舞台にした壮大な宇宙SF。超光速粒子(タキオン)推進によるピアノ・ドライブを実用化した人類は、新たに発見された謎の天体2075Aの調査に乗り出しました。船長ブレイド率いる深宇宙探査船がこの天体を観測した結果、24年後に地球に壊滅的な被害をもたらすことが判明します。 この危機に対し、様々な対策案が提唱される中、天体物理学者の風祭良輔は、娘の魅波と息子の沙亜羅との会話をヒントに、驚くべき地球救済計画を発案します。彼の提案する「アース・シフト案」は、地球そのものを移動させるという大胆なものでした。これに対し、ACOM(人工意識コンパニオン)を使った大人気クリエイターであるジェノアPは、人工意識(AC)に人類の精神を受け継がせるという「セカンド・アース案」を提唱します。世論はこの二つの案に二分され、魅波は父の代理として公開討論会に出席する決意をします。 物語の中で特に印象的なのは、ピアノ・ドライブやACOMといった未来技術の描写です。これらの技術は、単なるSFのガジェットにとどまらず、物語の核心に深く関わっています。例えば、魅波が伯父のブレイドから受け継いだACOMのマイカは、彼女のパートナーとして物語を通じて重要な役割を果たします。 また、「アース・シフト」のプロモーションの冒頭部分で語られる科学技術史における愉快なエピソードの数々も見逃せません。これらのエピソードは、物語にユーモアと深みを加え、読者を引き込む要素となっています。 地球の未来を賭けた壮大な計画とそれに伴う人々の葛藤や絆、そして山本弘の緻密な世界観とキャラクター描写が光る本作は、SFファンにとって忘れられない一冊となるでしょう。

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2024/06/10

専門的な説明が多すぎて読むのが大変。世界観に入り込めなかった。飛ばして読んだら半分くらいの厚みになるんじゃない? 地球に隕石が!みたいな話はよくあるけど、ぶつかるなら地球を動かそうって発想には驚かされた。さすが未来の話なだけある。

Posted byブクログ

2023/08/06

ミラーマターの巨大質量の星が地球軌道に大接近。さあどうしよう。 山本さんのSFの中ではかなり濃密な部類に入るのではないでしょうか。ミラーマターとか反物質とかタキオンの振る舞いとか、予習しないと楽しみきれないかも。まあ予習なしでも冒頭から心折れる展開でこの先どうなっていくのかどき...

ミラーマターの巨大質量の星が地球軌道に大接近。さあどうしよう。 山本さんのSFの中ではかなり濃密な部類に入るのではないでしょうか。ミラーマターとか反物質とかタキオンの振る舞いとか、予習しないと楽しみきれないかも。まあ予習なしでも冒頭から心折れる展開でこの先どうなっていくのかどきどきしながら最後まで読めました。 ストーリーはもちろんなのですが、随所に山本さんの社会への眼差しが差し込まれていて、いつもながらそれがとても世界観に深みを与えていて読み応えがあります。それとバーチャルな女の子たちは山本さんの趣味出過ぎ。 とりあえずプロジェクトぴあのから読まないと世界観の前提がわからないと思うのでまずはそちらをお楽しみください。この本もすごく面白かったです。

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2019/04/30

地球移動について正面から挑んで読みごたえはあったが、キャラクターへ感情移入ができなかった。スリリングなところも感動したところもあるけど。

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2016/11/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

面白かった。タイトルの通り、ある危機回避のため、地球を移動させるという計画の物語。主人公風祭魅波(みは)の奮闘を描く。 読んだ感じ、描かれていることの比率が、 壮大なプロジェクトにかかわる人々、魅波の奮闘=30% 地球移動計画の成否・行=20% 登場する未来技術 (みなし永久機関・動力機関をはじめ、アンチエイジング技術、AIアシスタント、拡張現実インフラ、ナノマシン、デバイスインプラントなどなど)=50% といった具合で、プロジェクト奮闘記というよりは、未来技術のほうが目についてしまった。 文化のほうも、現在の動画配信の延長のようなことが描かれているが親しみよりは、多少がっかり感があった。 100年以降の話で、革命的な動力機関が発明されそれにより経済構造が大きく変化しているのだから、ちぐはぐな感じがした。

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2015/07/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「プロジェクトぴあの」が素晴らしかったから、こっちも読んでみた。得てしてにわかファンにありがちなことだが、これは本来順序が逆らしい(時系列ではあっているからヤヤこしい)。が、そんなことはどーってことないぐらいにぶっ飛んだ系のオモロいSFである。 骨子は簡単、太陽系のはるか向こうから地球に向かってやってくる。「ぶつかりそうなら避ければええやん」タイムリミットは24年、さて地球は動くのか? という、それだけだったらSF世界ではそうぶっ飛んでない話ではあるが、どうやって地球を動かすのかとか、地球を動かす以外の対策とか、いざ動かすことになるまでの政治的な動きとか、動かすことになってからの描写とか…そのあたりのぶっ飛びようがとても良い。 まさか、地球を動かす方法について「押してもだめなら引いてみな」だの「相手の力を利用する合気道」だのを、科学的に検証して実行させようと(小説上とはいえ)いうんだからぶっ飛んでいる。断っておくがこの本、一応ハードSFだと思うぞ。 そういう無茶苦茶をやる時に、キャラクターやら恋愛やら人間模様的なものまで、キワモノ展開するとクドさが出がちなんだけど、作者さん分かってらっしゃるようで、その辺はかなりまっすぐな展開。人工知能の扱いやぴあのドライブ(うんうん活躍してるねぇ)等少々小道具には凝ってるものの、演じている人間模様はど直球! クライマックスの泣かせようは、SFとは思えないスポコンぶりで、そのあまりのテラいのなさに俺も涙半チビりしました。 きけば、この本「妖星ゴラス」をリスペクトしたものだとか、山本弘小説キャラがオールスターキャストで登場するとかいう、事情と背景をしってるファンにはたまらん作品だったらしい。俺はそんな事情を知らずに読んでもオモロかったが、そのへんの背景も色々しってみたくなったぞ。山本弘、まだまだ追いかけます!

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2015/03/04

帯にはハードSFとあるが、普段ライトノベルを読む層からハードSFはちょっと……という層の間くらいにちょうど良い感じ(私)。 2000年代後半の文化やブームが色濃く反映されていることや、地球の中では日本中心に書かれているのが、読みやすくもあり、人を選ぶかも。

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2022/10/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

結城ぴあのが発明したピアノドライブにより、人類は他の恒星系へ飛び出すことが出来た。しかしそこでミラー物質により構成された巨大な惑星が24年後に太陽系を通過することを知ることとなった。このままでは地球には月引力の数万倍もの潮汐力がかかり、壊滅状態になることが明らかである。その対策で世界中が混乱する中、風祭良輔はピアノドライブを大量の小惑星に搭載し、地球を現在の軌道から一時的に移動する計画を提唱し了承される。しかし反対勢力として、人工意識コンパニオン(ACOM)を進化させた上で、地球文明を別の場所に継承させて、状況を受け入れる勢力が出現。良輔は殺害され、娘である天才少女魅波が遺志を引き継ぎ、プロジェクトの指導者となる。そしてついにその時が到来し、魅波は彼女のACOMマイカらと共に粉骨砕身する。反対勢力による綿密な破壊工作もあり、プロジェクト全体の成否は全くわからない。人類の英知を試されるようなハードSFで大変良く出来ている。「プロジェクトぴあの」より前の作品だが、たまたま物語の時系列に合わせて読めて良かった。ラストは涙無しでは読めません。傑作です。

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2014/11/16

プロジェクトぴあのを読んで、本作がそれと世界観を共通する世界観であることを、ここの他のレビューで知って、再読。ぴあので語られたエピソードが、本作でもそのまま語られており、本作だけでは何故、何の伏線もなく、そういう話が語られていたのかが分からなかったが、両作を続けて読むとよくわかる...

プロジェクトぴあのを読んで、本作がそれと世界観を共通する世界観であることを、ここの他のレビューで知って、再読。ぴあので語られたエピソードが、本作でもそのまま語られており、本作だけでは何故、何の伏線もなく、そういう話が語られていたのかが分からなかったが、両作を続けて読むとよくわかる。では、この作品の後日譚もあるのかと思われるが、それはそれで期待したい。

Posted byブクログ

2014/09/09

山本さんの小説にしてはハズレの部類だと感じた。 山本さんの描く人とAIの話は相変わらず好きだけどね タイムマシン系の説明はやっぱり違和感。 どうしても矛盾がある気がするんだよね 座標のこととか、分岐のこととかで... 過去に情報を送ることとどうなるかを納得できるレベルで説明してく...

山本さんの小説にしてはハズレの部類だと感じた。 山本さんの描く人とAIの話は相変わらず好きだけどね タイムマシン系の説明はやっぱり違和感。 どうしても矛盾がある気がするんだよね 座標のこととか、分岐のこととかで... 過去に情報を送ることとどうなるかを納得できるレベルで説明してくれる小説はないかなぁ

Posted byブクログ