関係する女 所有する男 の商品レビュー
男と女の違いを関係と所有から説明してくれてます でも著者も完全にはわかっていないようでちょっともやもや それでもなるほどと思うところもありました 同じ人間だけど違うんですよねやっぱり
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前半は根拠を示しながら、巷の男女トンデモ本がいかに間違ってるかを説明されていて、よかったです。 後半から根拠がなくて、斎藤さんの熱い持論展開が続いて、面白いけど本当か?って何度も思ってしまいました。 (それとも根拠がないように見えるだけ?精神分析的に〜と何度も書いているので、臨...
前半は根拠を示しながら、巷の男女トンデモ本がいかに間違ってるかを説明されていて、よかったです。 後半から根拠がなくて、斎藤さんの熱い持論展開が続いて、面白いけど本当か?って何度も思ってしまいました。 (それとも根拠がないように見えるだけ?精神分析的に〜と何度も書いているので、臨床経験や知識の根拠があるのか?) でも主張されている「所有する男、関係する女」という区分は日常的に感じるジェンダー差をうまく説明していて、納得する部分が多かったです。 結婚が不合理なシステムなのに維持され続けてるのも所有を重視する男性優位社会だからだと。なるほど。 他の方も書いてましたが、 >学習とはそれが自分の理想と抵触しない事項においてのみ起こりうる特異現象なのである には笑ました。確かに!! あと妻さんとのごま団子エピソードにはほっこりしました^^
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自分が数年前くらいから考えていたことがほとんど書かれていて驚きすぎた。もちろん私なんかが考える疑問は、この歴史上でおおかた誰かが考えたもので、誰かによって文章が書かれているだろうことはわかっているのだけれど、あまりにど真ん中で、本当に早く読めばよかったな。それにしても、斎藤環と小...
自分が数年前くらいから考えていたことがほとんど書かれていて驚きすぎた。もちろん私なんかが考える疑問は、この歴史上でおおかた誰かが考えたもので、誰かによって文章が書かれているだろうことはわかっているのだけれど、あまりにど真ん中で、本当に早く読めばよかったな。それにしても、斎藤環と小此木啓吾とは、いよいよ精神分析なのか…感。
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前半は結構読みにくいと感じた 後半は著者の得意分野的なものになっていったし読みやすくわかりやすい 男 所有者、女 関係者というふうに捉えている 母娘関係を題材とした著者の別の本で少し取り上げられていた女性の身体が「モビルスーツのように感じる」という感覚をもっと深掘りして書いて...
前半は結構読みにくいと感じた 後半は著者の得意分野的なものになっていったし読みやすくわかりやすい 男 所有者、女 関係者というふうに捉えている 母娘関係を題材とした著者の別の本で少し取り上げられていた女性の身体が「モビルスーツのように感じる」という感覚をもっと深掘りして書いてあってよかった、わたしはよく感じている
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初めて読んだ斎藤環さんの本。 わからないことでいっぱいになり、この本を借りてみた。 前半は私の必要としていた「結婚」についての見解が書かれていて、とても良かった。 社会の結婚すれば幸せ、結婚しなければ幸せになれないような風潮が、自分の中にもこびりついている。 そうなのかもしれない...
初めて読んだ斎藤環さんの本。 わからないことでいっぱいになり、この本を借りてみた。 前半は私の必要としていた「結婚」についての見解が書かれていて、とても良かった。 社会の結婚すれば幸せ、結婚しなければ幸せになれないような風潮が、自分の中にもこびりついている。 そうなのかもしれない。 ただ流されるように結婚しても、苦しいだけ。 自分にとって、必要なもの、人と過ごしたい。 それが幸せな「結婚」に繋がっていくことなのかな。 興味の幅が広く、やおいもこの本で知った。 人間を構造的に捉える。 私が数学が好きだったのは構造を見つけたから。 構造的に捉えるのが、好きなのかもしれない。 構造にしないとわからないのかもしれない。 まとめがしっかり読めなかった。 男性脳は所有を求めるという言葉が良かった。 男性と話している時に、自分にはない考え方の話がある。そこの根底には「所有を求める」思考を感じた。 支配的な男性なのか、男性は支配的なのか、混乱している。 家族は対等な関係でありたい。 それは難しいのだろうか。 女性は関係を求める。 そうか。 凹凸だから、それに合わせて、思考、行動は繋がっているのか。
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自説を展開する前フリとして他者の研究や執筆を批判しているが、後半に語られる自説も科学的に批判に耐えうる内容かと言うと疑問符がつく。あくまで感性で語られている印象。面白かったのは腐女子についての部分で、岡田斗司夫「オタクはすでに〜」で語られていた「腐女子は分析不能」という内容とほぼ...
自説を展開する前フリとして他者の研究や執筆を批判しているが、後半に語られる自説も科学的に批判に耐えうる内容かと言うと疑問符がつく。あくまで感性で語られている印象。面白かったのは腐女子についての部分で、岡田斗司夫「オタクはすでに〜」で語られていた「腐女子は分析不能」という内容とほぼ一致していたのは興味深い。
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終章で女性性の検討をしていて、 それが見事なまでに女性の擬態化、不合理さ、不安定さ、 そして男性の身体性の薄さ…抽象的な概念や思考・空想世界の広さ…を言い当ててました。 ナイス看破。 私は普段から、女性・男性の能力や特性に差は無いことを 主張しているし体現しているつもりでいます...
終章で女性性の検討をしていて、 それが見事なまでに女性の擬態化、不合理さ、不安定さ、 そして男性の身体性の薄さ…抽象的な概念や思考・空想世界の広さ…を言い当ててました。 ナイス看破。 私は普段から、女性・男性の能力や特性に差は無いことを 主張しているし体現しているつもりでいます。 でもジェンダー…生まれ持った性差…ってなると、 それはまったく違う生き物だ。って知ってる。 椎名林檎さんの歌詞がなんども頭をよぎりました。 「私の名ならば…【女】其れ以上でも以下でも無い」 「イグアナの娘」のストーリーは、 すべての女性が内心、どきっとしたことあるはず。
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それまでは何となくで読んでいたけれど、女の子の関係原理の目覚めのところで、わたしの出生からいままでを見られていたのではないかと思う程はっとさせられた。まさにわたしはペニス羨望に幼少期からずっと侵されているのだと思い、なるほど関係にいたく拘り、恋人との会話に愛情を求め、全くもって...
それまでは何となくで読んでいたけれど、女の子の関係原理の目覚めのところで、わたしの出生からいままでを見られていたのではないかと思う程はっとさせられた。まさにわたしはペニス羨望に幼少期からずっと侵されているのだと思い、なるほど関係にいたく拘り、恋人との会話に愛情を求め、全くもって感ぜられないことに苛立つ。そして自分と他人の関係のなかにいる自分を一番に重要視している。 確かに理論的実証的であった一章から、終章にかけてやや私見に変わっていくのは感じたけれど、異性との生活に於いて鑑みると気づくことが多かった。まさしくフジョシであるわたしには、男と女のおたくの違いも興味深い。
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くっそ面白かった。 分かりやすくさくさく読めるのはいつものごとく斎藤環なんやけど、ジェンダー論について概説した部分が特に秀でてる。大学一回ん時に読みたかった本。
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著者は、「ジェンダー・センシティヴ」という立場に立って、社会の中に現に存在しているジェンダーの差異の「実地検分」をおこなっています。現実のジェンダーの差異は「イメージとしての男女の違い」であることを明らかにすることで、最終的には「男女の違い」というイメージを解体に導こうとしていま...
著者は、「ジェンダー・センシティヴ」という立場に立って、社会の中に現に存在しているジェンダーの差異の「実地検分」をおこなっています。現実のジェンダーの差異は「イメージとしての男女の違い」であることを明らかにすることで、最終的には「男女の違い」というイメージを解体に導こうとしています。 前半は、ジェンダーを男女の脳の解剖学的ないし生理学的な差異に還元しようとする疑似科学への批判が展開されます。「ジェンダーはセックスの上位概念であり、性差が決定づけられるうえで何が本質的で何が構成的であるか、という区別は簡単にはできない」というのが、著者の立場です。 後半では、ジェンダー間での欲望の違いが、「所有原理」と「関係原理」という概念を用いて整理されることになります。男の「所有原理」はひたすらファルス的享楽をめざして突き進みます。著者はこうした欲望のあり方を、象徴界において対象を視覚化・言語化・概念化して意のままに操作することへの欲望として理解しています。他方、女の「関係原理」は、対象を観念として所有するのではなく、想像界における身体を受け入れたうえで、身体を包んで織りなされる関係においてみずからの欲望を発見するという特徴をもっていると論じられます。さらに、男性の「オタク」と女性の「腐女子」に見られるセクシュアリティの差異を具体例にとりあげながら、「所有原理」と「関係原理」の差異を具体的に解説しています。 単なる印象論ではないのかという気もしますが、それなりにおもしろく読みました。
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