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13日間で「名文」を書けるようになる方法 の商品レビュー

4.1

41件のお客様レビュー

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2019/05/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

『間違いだらけの文章教室』がとても面白かったのでこちらも読んでみました。 大変、面白くはあったのですが、『13日で名文を書ける』というタイトルは誤りで、13日間にわたる、大学での「言語表現法」といった方が正しいと思います。 一日目の講義 ・本をたくさん読む。二度読む価値のない本は読む価値はない。 ・動き回る。旅をする ・「文章」というものはとりあえず、他人に読まれるものだということに気づくことはとても大切。 三日目の講義 ・つまり誰もが「書く」ような「文章」でなく「重要」な何かを、「決定的な」何かを「胸を震わせるような」何かを、つかまえるような「文章」をこそ書ききたとい願ったりする。 ・つまり「文章」というものが、「赤の他人」になにかを伝えるために存在しているのなら、よりよく伝わったものが「名文」であるという意見には説得力がある。 ・要するに「名文」とは長い間、人々が読んできたもの、あるいは一気に人々に読まれることになった「ベストセラー」の中に存在している。 四日目の講義 ・あらゆる「文章」には「自己紹介」であるといってもいいのかもしれない。なにかを「書く」ためにもっとも必要としているのは「読む」能力だということ。 五日目の講義 ・まず「部外者」として「見る」こと。それから「考える」こと。その時、なにかを「考える」ためには、ことばが、「文章」が必要であることに気づく。 この本に出てくる学生さんが課題として提出した文章はとても独自性があって面白く、上手い!と思いました。講義を受ける前から十分に「名文」ばかりだと驚きました。 出された課題は「私」「ラヴレター」「憲法」「もし一日しか記憶がもたないという仮定の下で、一日分の日記」他です。 学生さんは、頭が柔かいのだろうなと思いました。 この本で一番面白かったのは、学生さんが提出した課題文でした。

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2019/05/21

大学でやった講座の記録 学生が書いた文章が載っている これを読んでも文章はうまくならないけど、文章を書くのに抵抗がなくなるかもしれまい

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2017/12/10

この本を読んで良かったことはいっぱいあるけれど スーザンソンタグの言葉に出会えたことが一番よかった

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2013/05/21

読んでいて、嬉しい気持ちになる一冊でした。 高橋 源一郎さんの講義、参加してみたいなあ。 フリースタイルな大学講義形式で進む本です。 教材、課題宿題、発表、そして先生のスピーチ。 普通の文章教室ではとりあげられないような教材(例:日本国憲法など) 好奇心と挑戦意欲を爆発させ...

読んでいて、嬉しい気持ちになる一冊でした。 高橋 源一郎さんの講義、参加してみたいなあ。 フリースタイルな大学講義形式で進む本です。 教材、課題宿題、発表、そして先生のスピーチ。 普通の文章教室ではとりあげられないような教材(例:日本国憲法など) 好奇心と挑戦意欲を爆発させられるような課題(例:記憶が一日しかもたない人になって日記をかく) やたら国語力の高い生徒さん達の素敵な発表(例:サザエさんのキャラを使って国家理念を解説する試み) そして授業を締める、先生の優しくて暖かくてユーモラスなスピーチ。 このスピーチを聞くと、新しい角度で文章を捉えられるようになります。 先生の弁論の内容だけだと、この本は自己啓発本に属するぐらい、 自分の中に新感覚を芽生えさせられる! 赤ペンを入れないで、個人の文章を伸ばそうとする先生の、 のびのびとした授業風景に心癒されます。 学び舎、優秀な生徒たち、人間的魅力に溢れる講師、 それらが揃ったときに流れるあの、穏やかな空気感にうっとりした。 読んでて、限りなく幸せだった。

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2012/08/14

著者の付けたタイトルは中身を裏切るものだった。 少なくとも、13日で名文が書けるようになるための、作家によるノウハウ本ではない。 著者はまず「書けるようになる」ことを否定する。曰く、文章は誰にでも書けるし、すでに書いている、という。そもそも、万人受けする名文などが存在し得るのか...

著者の付けたタイトルは中身を裏切るものだった。 少なくとも、13日で名文が書けるようになるための、作家によるノウハウ本ではない。 著者はまず「書けるようになる」ことを否定する。曰く、文章は誰にでも書けるし、すでに書いている、という。そもそも、万人受けする名文などが存在し得るのかとも問う。 著者は学生たちに対して、書くことの根本である「考えること」へのさまざまなアプローチを示す。ある時は、ハーヴェイ・ミルクのスピーチを読ませ、またある時は、詩を書いた本人に成り代わって心情をイメージし、吐露させる。 校正や編集といった小手先のテクニックではない、物事に対するヴィジョンやスコープを提示するスタンスは、寛容でありながら鋭利だ。 学生と共に著者自身が大いなる気づきを得る2週間は、読者をも巻き込む濃密な成長記録でもある。

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2012/07/07

 名文ってなんだろうか。あまり深く考える必要はない。それは、その文章が自分にとって、「なんだかよくわからないけど、すごい」と思わせる何かが確かに感じられるもののことである。そして、多くの人にすごいと思わせることができる文章は時代を越えて受け継がれ、語り継がれていくことになるだろう...

 名文ってなんだろうか。あまり深く考える必要はない。それは、その文章が自分にとって、「なんだかよくわからないけど、すごい」と思わせる何かが確かに感じられるもののことである。そして、多くの人にすごいと思わせることができる文章は時代を越えて受け継がれ、語り継がれていくことになるだろう。オバマ大統領の演説は最近、世界レベルで高い得点を上げた名文であったわけだが、それを読むことで名文の秘密が多少なりともわかるだろう。

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2012/04/01

作者がどれほどの力点を置いていたかはわからないが、憲法とことば、ことばとしてのアメリカ、希望、のあたりが印象に残った。ことばの力。

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2015/12/08

●それが、どんな種類の「文章」であっても、それを読んでくれる読者は、目の前にいる、ということです。(略)「視線」があなたたちに向けられているってことは、すごく、いいことなんです。だって、そのために、あなたたちは、いつでも緊張していなければならないわけですからね。「緊張」は大切です...

●それが、どんな種類の「文章」であっても、それを読んでくれる読者は、目の前にいる、ということです。(略)「視線」があなたたちに向けられているってことは、すごく、いいことなんです。だって、そのために、あなたたちは、いつでも緊張していなければならないわけですからね。「緊張」は大切です。適度な「緊張」は、「集中」を産みます。その「緊張」や「集中」は、あなたたちに、いろんなことを教えてくれるでしょう。

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2011/12/20

「名文」を書くための「技術」を習得するための本ではない。 たぶん「文章」とは何か、を考えるための本なのだと思う。

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2011/11/25

明治学院大学での講義をもとに書かれた本である。「名文」を書く技術やノウハウを語るのではなく、言葉を扱う人間の心の持ちよう、物事の感じ方が説かれている。高橋源一郎氏のとても「言葉」への愛が感じられる。

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