13日間で「名文」を書けるようになる方法 の商品レビュー
なんだかふにゃふにゃした文章。 ……とだけ書いてから他の方のレビューを読んだら、けっこう皆さんこの本に対して好意的。驚いた。 そこで少しだけなんで私がこの本にむかつくかを書き留めておく。 まずタイトルの胡散臭さは誰もが感じているようだが、これはまぁあの朝日新聞社だからね。 で...
なんだかふにゃふにゃした文章。 ……とだけ書いてから他の方のレビューを読んだら、けっこう皆さんこの本に対して好意的。驚いた。 そこで少しだけなんで私がこの本にむかつくかを書き留めておく。 まずタイトルの胡散臭さは誰もが感じているようだが、これはまぁあの朝日新聞社だからね。 でも著者にだってこの書名を了承したはずだから、責任がないとはいわせない。 著者はこんなことを語る。 「わたしは、この教室に入る直前まで、なにも決めてはいません。そのドアを開け、あなたたちの顔を見て、それから、今日はどんな課題を出したのだっけと思いだし、それから、「そこ」を眺めます。 …中略… だから、あなたたちは、誰かが、なにかについて「考える」様子を、目の前で見ることになるわけです。そして、それ以上に「教育」的なことは、存在しないのです。」 なんでこれから何を話そうか教授が考えている所を見せるのが教育的なのかは疑問だがおいておこう。 だいたい「なにも決めていない」というのが嘘なのだ。 実際、こうしゃべった後すぐ用意したプリントを配っているのだからw 小学生相手だったら嘘が方便と言うこともあるだろう。 先生が答を知っているとわかれば、ガキンチョは「教えてー教えてー」と自分で考えることを放棄する。 そこで「先生も答は知らないんだよ。一緒に考えよう」と嘘をつく。 しかし、中学生以上だったらそんな嘘はむしろ害悪だ。 「もちろんこの問題に対する私なりの考えは持っている。 しかし、今君たちにやってもらいたいのは自分で考えると言うことだ。 私の考えを理解したり暗記したりしてもらうということではない」 こう言えば良いだけの話だ。嘘は必要ない。 この著者の嘘の背後には、そう語る自己を演出する嫌らしさを感じてしまう。 「適度な緊張は集中を産みます。その緊張や集中は、あなたたちに、いろいろなことを教えてくれるでしょう。 それらは、あなたたちにとって、最上の教師になってくれるに違いありません。 わたしなんかより、ずっと優秀な教師に」 これも「自分の書いた文章を皆の前で読むことが勉強になるのです」 といえばすむじゃないかということはおいておいて。 ここで著者は「わたしは優秀な教師だ」といっている。 「私は優秀だが、そのわたしよりも」という意味だからね。 そんなことは自分でアピールすることではないだろ。 この著者はあちこちで 「わたしの授業は普通ではない。貴重なものだよ。つまり価値が高いんだよ。 わたしは型破りな凄い授業をしているんだよ」 と繰り返しアピールする。 いらんってそんなもの。 教育者は学生が能力を伸ばすことだけを考えていればいいだろ。 自分を一所懸命売り込むことはないってばさ。
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明治学院大学の「言語表現法講義」という講義を書籍化したもの。 よくある”文章術”って感じのものではなくて、いろんなことを考えてみたり、書いてみたりしながら文章・表現について考える。深い。 メモして手元に残しておきたいような印象的な部分が多く、なかなか面白かった。
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ホットエントリになっていたので読んだ。 メモ。 多すぎる情報は想像力を奪う。 そのことを、谷川俊太郎とAV女優の自己紹介を対比させつつ示す。 言葉とはコミュニケーションだ。 ということは効率的なコミュニケーションのできる言葉が名文なのか? しかし、個人的な言葉、ある特定の人...
ホットエントリになっていたので読んだ。 メモ。 多すぎる情報は想像力を奪う。 そのことを、谷川俊太郎とAV女優の自己紹介を対比させつつ示す。 言葉とはコミュニケーションだ。 ということは効率的なコミュニケーションのできる言葉が名文なのか? しかし、個人的な言葉、ある特定の人に向かってのみ書かれた言葉の方が遠くまで行き、長く残ることが多い。 それを今度は斎藤茂吉のラブレターで示す。 オバマの演説から、不特定多数に向けている言葉なのに、受け取る人にとっては自分に伝えられているような印象をもたらす言葉を示す。 (たしか2/8読了)
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まだ1日目を読んだばかりですが。 問いかけられる感がとても素敵です。 タイトルで引かずにぜひ中身を少し読んでみてもらえればと思う次第。 本のタイトルでひっぱってくる人と、これを読んでぐっとくる人、これを読んでなにかを見出して実践していく人が、ずれまくりそうな気もします。 ともあ...
まだ1日目を読んだばかりですが。 問いかけられる感がとても素敵です。 タイトルで引かずにぜひ中身を少し読んでみてもらえればと思う次第。 本のタイトルでひっぱってくる人と、これを読んでぐっとくる人、これを読んでなにかを見出して実践していく人が、ずれまくりそうな気もします。 ともあれ、自分としては 出される課題を自分で実践してみた上で 少しづつ読み進めてみようかと思います。 講義を受けるみたいに。 「名文」を書けるようになる必要性はそこまでないですが。。。 おすすめです。
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「書き方」という名前のついた、「ものの見方と考え方」を教えてくれる本。1日目の授業に出てきた文章は、コピーして持ち歩きたいかも。 学生さんたちの文章もとても輝いている。涙が出た。
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最近マイブームの講義収録本。 タイトルは微妙だが、中身はとてもおもしろい。当然のことながらこの本を読んだところで13日間で名文を書けるようにはならない。ただ名文というのは「良い文章」なのではなくて、自分の思いや気持ちを素直に表現して、読み手に伝えるものだということを学べる。 授業...
最近マイブームの講義収録本。 タイトルは微妙だが、中身はとてもおもしろい。当然のことながらこの本を読んだところで13日間で名文を書けるようにはならない。ただ名文というのは「良い文章」なのではなくて、自分の思いや気持ちを素直に表現して、読み手に伝えるものだということを学べる。 授業で取り扱っている題材、また、それに対する学生の発想もとても自由。特に憲法を取り上げた回は、生徒の発想力に驚いた。 書くということが嫌いだったり、苦手な方にはぜひ読んでもらいたい。必ず得るものがあると思う。 ◆memo 二度読む価値のない本は、読む価値はありません なにかを「書く」ために、もっとも必要としているのは「読む」能力だということ この作者は、「情報」の少なさを逆手にとっているのです。というか、「情報」が少なければ少ないほど活性化する、私たちの「想像力」の性質について、熟知しているのです 逆説的かもしれませんが、「文章」を書けるようになるためには、できるだけ、他の「文章」に触れない方がいいのです。というのも、わたしたちの周りにある「文章」は、たいてい、社会的な「サングラス」をかけて、書かれているからです。「文章」を書けば書くほど、人びとは、考えなくなります。というか「見る」ことをしなくなるのです。まず、「部外者」として「見る」ことです
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おっきい本屋さんには売ってました。やりーぃ。 よかったです。 読み終わったあと、すごく文章が書きたくなりました。
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高橋源一郎が明治大学で行った「言語表現法講義」の講義録。いわゆる「文章論」って授業ですよね。どこの学校でも必修科目になってたやつ。自分の「意見」を自分の「文章」に置き換えること。試験でもレポートでも小論文でも、社会に出てからでも、そういう作業は必要で、そういう「文章」の書き方の授...
高橋源一郎が明治大学で行った「言語表現法講義」の講義録。いわゆる「文章論」って授業ですよね。どこの学校でも必修科目になってたやつ。自分の「意見」を自分の「文章」に置き換えること。試験でもレポートでも小論文でも、社会に出てからでも、そういう作業は必要で、そういう「文章」の書き方の授業。でもまあ、当然、想像つくだろうけど、高橋源一郎先生の講義はそんなものにはなりません。「ことば」とは何か? 言葉を使って様々な問題を考えていく。そう、これはもはや「文章論」などではなくて、「哲学」の授業なのです。スーザン・ソンタグや高橋悠治や谷川俊太郎や斉藤茂吉や日本国憲法やオバマの演説の文章を通して、そして課題として生徒達が書いてきた色々な文章を通して、そこで語られる「ことば」を通して、「わたし」とは何か? 「世界」とは何か? そしてそれらをどのように生きていけばいいのか? を考えるような内容になっている。 これだけでも、相当にスリリングで感動的な内容なのですが、途中でとんでもない出来事が起こり、何だか、それまで抽象的に語られてきた「ことば」というものが、本当に途轍もなく私たちの存在に深く関与していることに気付かされる。そして、僕は泣いていた。これはぜひ誰しもに読んで欲しい一冊だと断言できる。
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「13日間で「名文」を書けるようになる方法」ですが、もちろん通常理解されている意味でそんなことは起こりません。 13日間の高橋センセイの大学の講義をまとめたものですが、素敵ですね。13日間で「名文」の定義が変わってしまう授業です。 (ちなみにタイトルの「名文」はカッコで囲ま...
「13日間で「名文」を書けるようになる方法」ですが、もちろん通常理解されている意味でそんなことは起こりません。 13日間の高橋センセイの大学の講義をまとめたものですが、素敵ですね。13日間で「名文」の定義が変わってしまう授業です。 (ちなみにタイトルの「名文」はカッコで囲まれている上に白抜きされています。) 最初のうちは、確かに面白いんだけれども、きちんとした書き下ろしなりエッセイなりの方がいいなあと思って読んでいたのですが、進めるうちにとても味が出てきました。「自己紹介」、「ラブレター」、「演説」のそれぞれの意味を説明するところ、「女性」、「ゲイ」、「左きき」など社会的に"弱きもの"に関する講義などさすがだと思わせるところが随所にでてきます。 特に、講義の期間中に高橋さんの2歳の息子が高熱し「小脳性無言症」にかかるという事件についての講義は心動かされます。 よく考えて、自分の思い(言葉)をきちんと持つことができているんですね。
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こんな授業,大学で受けたかったなぁと思う。 けど,実は受けてた(受けられてた)のに気づけていなかっただけな気も。 人生っていいかも,と思える本だった。今年の5冊に入るかも。
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