夕暮れをすぎて の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ちょっと不思議な話し集、ホラーが読みたかったが楽しめたのでOK。 お気に入りは「彼らが残したもの」 終盤に行くにつれ思わぬ方向へぎゅぃいいいんっと曲がるもんだから思わず泣いちゃったよ。ええ話しや。 「卒業の午後」は作者本人も言ってる通り、現実的にいつ起きてもおかしくないのがうすら怖い。 風間賢二氏の解説がこれまたキングファンには嬉しいもの。 今回も満足でした。
Posted by
著者初読み。 短編と中編が収録されている。 ジンジャーブレッドガールというサイコホラー系の話が1番面白かった。読むにあたり、サスペンスとミステリーの違いについて、ミステリーは犯人が誰か、なぜそんなことをしたかということに重点を置き、サスペンスは犯人がどのように相手を追い詰めていく...
著者初読み。 短編と中編が収録されている。 ジンジャーブレッドガールというサイコホラー系の話が1番面白かった。読むにあたり、サスペンスとミステリーの違いについて、ミステリーは犯人が誰か、なぜそんなことをしたかということに重点を置き、サスペンスは犯人がどのように相手を追い詰めていくか、もしくは主人公がどのように犯人に追い詰められていくかという「様」を描くものだとどこかで読んだことが、はっきりわかる作品だった。そういう意味では普段ミステリーばっかり読んでいる自分にとって初サスペンス小説となった。
Posted by
外国人作家の書く短編は意味が良く分からんものが多いな。さすがのキングもご多分にはモレず(訳者の問題である点もなきにしもあらずだけども)。 よって、ほぼ文字を追いかけるに終わった印象。 「ジンジャーブレッド・ガール」の逃避行劇はマズマズ。
Posted by
スティーヴン・キングは、映画では観てるけど、よく考えたら小説を読んだことがないなと思って読んでみた。
Posted by
短中編が収められた本書は、面白い作品と難解な作品の起伏が大きすぎる。途中で断念した難解な作品もある。巻末の2作がそうだ。巻頭に置いたら売れないよね。 忘れた頃にキングの文章を味わってみたくなるときがある。今度そうなったときに再挑戦してみよう。 ○ウィラ 旅の途中、駅からい...
短中編が収められた本書は、面白い作品と難解な作品の起伏が大きすぎる。途中で断念した難解な作品もある。巻末の2作がそうだ。巻頭に置いたら売れないよね。 忘れた頃にキングの文章を味わってみたくなるときがある。今度そうなったときに再挑戦してみよう。 ○ウィラ 旅の途中、駅からいなくなった婚約者。こんな経験あったなあと思っていたら・・そうだった。キングはホラー作家だったんだね 鳥肌が立った。 ○ジンジャーブレッド・ガール 殺人鬼に捕らえられ、脱出が成功するまでの描写が長過ぎてウンザリ。途中で飛ばし読みした。 ○ハーヴィーの夢 難しい。泉のように湧き出るどうでもいい脱線の中から話の筋を見つけ出さなければならない。辛抱強く読み通した。結局、オチは何だったのか? ○パーキングエリア この短編によく出てくる脱線が的を得て退屈させない。人物造形に優れているというやつか。最後まで読んだら、なあんだというオチなのだが面白かった。 ○エアロバイク 最も難しい。健康診断に端を発した健康器具乗り。登場人物が絵の中の架空の人物。幻想なのか現実なのか。映画化したものを見たら面白いだろう。 ○彼らが残したもの 話の本題からやたら脳内脱線する。書き直ししたら、本題は同じでも異なる脱線を読ませられそうだ。新人の応募作なら途中で次の応募作にスキップされるだろう。途中で読むのを中断。 ○卒業の午後 これも途中でウンザリして読むのを止めた。読者を引き込むどころか、序盤から脈略なき脳内脱線についていけない。
Posted by
2016年2月10日読了。キングの短編集、全部読んでいると思っていたらこれが抜けていた。力の入った中篇「ジンジャーブレッド・ガール」(『ジェラルドのゲーム』やいくつかの短編などの「女性受難もの」はキングの一ジャンル?)や9・11直後のアメリカ人の心情を描いた「彼らが残したもの」な...
2016年2月10日読了。キングの短編集、全部読んでいると思っていたらこれが抜けていた。力の入った中篇「ジンジャーブレッド・ガール」(『ジェラルドのゲーム』やいくつかの短編などの「女性受難もの」はキングの一ジャンル?)や9・11直後のアメリカ人の心情を描いた「彼らが残したもの」など、するする読めるけど読み応えのあるいつものキング節で楽しませてもらった。「パーキングエリア」の「人生では、いつどこで何があるか、どのような決断を迫られるか分からないもの」という感覚、「エアロバイク」の「はたから見るとアホらしいようなことが、当事者にとっては超切実」という状況など、単なる絵空事ではなくて面白い。
Posted by
スティーブンキングの夕暮れをすぎてを読みました。 哀しい不思議な出来事を描いた短編集でした。 ホラーの味付けのある物語もあって興味深く読みました。 最初の短編(ウィラ)と最後の短編(卒業の午後)は気に入ったのですが、暴力をテーマにした物語もあって全体の読後感としては自分とは肌...
スティーブンキングの夕暮れをすぎてを読みました。 哀しい不思議な出来事を描いた短編集でした。 ホラーの味付けのある物語もあって興味深く読みました。 最初の短編(ウィラ)と最後の短編(卒業の午後)は気に入ったのですが、暴力をテーマにした物語もあって全体の読後感としては自分とは肌の合わない物語だったなあ、というふうに感じました。
Posted by
4本がホラー系、3本がサイコ系の短編(〜中編)集。作品ごとに翻訳者も異なり、その雰囲気の違いも味わえる。 ウィラ 遅延した列車を待つ中、駅舎から一人荒野にさまよい出た婚約者ウィルを捜しに出たディヴィッド。そこで彼はある事実に気がつく。 ジンジャーブレッド・ガール 突然の病...
4本がホラー系、3本がサイコ系の短編(〜中編)集。作品ごとに翻訳者も異なり、その雰囲気の違いも味わえる。 ウィラ 遅延した列車を待つ中、駅舎から一人荒野にさまよい出た婚約者ウィルを捜しに出たディヴィッド。そこで彼はある事実に気がつく。 ジンジャーブレッド・ガール 突然の病気で子供を亡くしたエミリーは、常軌を逸したジョギングにはまり夫との関係も怪しくなる。間を置くために父親の別荘に出かけた彼女は、一軒の別荘で一台の車を見る。 ハーヴィーの夢 ジャネットとは長年連れ添うハーヴィーから悪夢を見た話を聞く。最初はあまり気にとめなかったジャネットだが、やがて夢の現実に気がつく。 パーキングエリア ハードボイルド作家のジョン・ダイクストラは、尿意に耐えかねてパーキングエリアに車を寄せる。トイレに向かった彼だったがそこで男性の怒号を効く。DVだと察した彼は、自分の小説の主人公のようにはいかないと逡巡する。 エアロバイク 医師にダイエットを勧められたリチャードは、自宅アパートの地下にエアロバイクを持ち込む。最初は嫌々こいでいた彼だが、壁に景色を描くことによってエアロバイクにのめり込むようになる。健康になるにつれ、絵の世界と現実が交差するようになる。 彼らが残したもの 損害査定人だった私の元に、ある日からいろいろなものが現れるようになる。やがて、ゴミ捨て場に捨てても自宅に帰るとすでにうちの中に戻っているそれらの品々から、声が聞こえるようになる。 卒業の午後 高校を卒業した日、ジャニスはボーイフレンドのバディの屋敷で卒業パーティをしていた。将来を夢見る彼女はその庭からニューヨークを眺めていた。
Posted by
1312 久しぶりのキング作品。どれもキングらしく恐怖と遊びの混じった短編集です!どれも良い味出してて一番は決めにくい。。。
Posted by
いかにもキング作品といった感じの「ジンジャーブレッド・ガール」があるけど全体的な印象としては「彼らが残したもの」や「ウィラ」のじんわりしんみりするような話が心に残った。
Posted by