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獣の奏者(Ⅳ) の商品レビュー

4.5

282件のお客様レビュー

  1. 5つ

    162

  2. 4つ

    70

  3. 3つ

    25

  4. 2つ

    5

  5. 1つ

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2015/05/20

2巻までで完結予定だったとあってなるほどなあという気持ち 物語にノンフィクションのようなやるせなさを加味した味わい この終わり方ならいっそ謎の一部は解けないまま世界の広大さを痛感させて了、というのもあった気がする。

Posted byブクログ

2015/05/16
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※このレビューにはネタバレを含みます

王獣を武器にするために訓練に明け暮れるエリン。 家族で穏やかに暮らし、王獣を野に解き放ちたいと願うが、いつしか大きな災いへと近づいていく結果となる。 息子との別れ際、(あなたに、まっさらな未来を)とエリンが決意を新たにする場面が、私も親としてすんなり腑に落ちる。たとえ今生の別れとなっても息子の未来につながるのならば報われる。 頼りなかった真王が少しだけ逞しくなっていたのが印象的だった。すべて次世代の幸のために。

Posted byブクログ

2015/04/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

(2015年4月19日 再読) 「闘蛇編」「王獣編」で完結した物語の続編とは思えないほどのスケール感で、「獣の奏者」の世界は4巻での完結に相応しい物語だと思う。 でも、あの結末はやっぱり悲しすぎて厳しすぎる。 物語の落としどころとして、ああいう決着のつけ方が避けられなかったのかもしれないけど、でも。 「見つけたことを伝えるために、死に物ぐるいで生き抜く」というエリンの言葉通り、あの場で命をかける選択をしないでほしかった。 音無し笛を吹く前にどうにかしてリランの耳を塞いで生き延びてほしかった。

Posted byブクログ

2015/03/27

昔二巻まで読んでいたのだけれど、どうしても尻切れトンボのような気がしてならなかった。今回『鹿の王』を読んで再読したくなったので、四巻まで読んでみた。大人になったエリンをおとなになってから読むとその苦悩が胸にしみて辛い。けれど、やはり四巻まであって良かったと思えた。外伝も読みだい。

Posted byブクログ

2015/01/31

 獣の奏者はやっぱり4巻まであって良かったんだなと思えた結末でした。他の方のレビューの中には2巻までの方が良かったという意見もちらほらとあるようですね。当初は2巻までが予定されていたという通り2巻の結末の完成度は確かに素晴らしかったと僕も思います。2巻の結末には幸福感と余韻があり...

 獣の奏者はやっぱり4巻まであって良かったんだなと思えた結末でした。他の方のレビューの中には2巻までの方が良かったという意見もちらほらとあるようですね。当初は2巻までが予定されていたという通り2巻の結末の完成度は確かに素晴らしかったと僕も思います。2巻の結末には幸福感と余韻がありました。一方で4巻のものすごいクライマックスにはある種なんじゃそりゃあ感も少しあることにはありました。3、4巻を通してどうも納得がいかないという部分もちらほらありました。しかしそれでも僕はやはり、語られるべき物事がすべて語られたという感じがするので4巻までそろった獣の奏者が好きです。エリンが歴史の謎を解明し因習を打破する物語が、エリンの人生が歴史に残ったということが明示的に示されて終わる、というので輪が閉じた感じがします。面白かったです。  獣の奏者シリーズには子供たちも夢中でしたね。エリンの勇敢さに心打たれていました。ただクライマックス後の描写が淡白だったことは物足りなく感じたみたいです。後日談によって簡単に語られるより、進行形でウェットな感じで語られたほうが子供としては、わかりやすくて感動しやすかったのだろうとは僕も思いました。また、エリンが子供の頃から成熟して終盤に至るまで場面場面で様々な人物が関わったというのも、現実の人生では当たり前なことですが、短い間に起こる物語しか触れたことのなかった彼らには印象的だったようです。

Posted byブクログ

2015/02/01

外伝が読みたかったために、再読。 「闘蛇編」「王獣編」の印象が強かったのか(アニメも観たしな…)「探究編」「完結編」の内容はうろ覚えでした。 人と獣の壁を壊していこうとするひたむきなエリンとそれに応えるかの王獣とのつながり、あの世界に感動したのだと。 「探究編」「完結編」は、歴史...

外伝が読みたかったために、再読。 「闘蛇編」「王獣編」の印象が強かったのか(アニメも観たしな…)「探究編」「完結編」の内容はうろ覚えでした。 人と獣の壁を壊していこうとするひたむきなエリンとそれに応えるかの王獣とのつながり、あの世界に感動したのだと。 「探究編」「完結編」は、歴史的背景や政治的思惑もあって面白かったけど。 あとがきにもあるように、「闘蛇編」「王獣編」で完結した物語、個人的には2巻完結の方がよかったなぁ… でも、間違いなく大人まで楽しめる! 【2015.01】

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2015/01/20

おもしろかった! 探求編解決編になっても、この世界はまったくぶれることなく。こんなファンタジーがあったんだ、今まで面白いと思ってたものはなんだったんだろう、と思ってしまうほどのめりこんだ。 こんな結末を望んでいただろうか。こんな未来を待ち望んでいても、いつまでも笑顔で笑い続けて...

おもしろかった! 探求編解決編になっても、この世界はまったくぶれることなく。こんなファンタジーがあったんだ、今まで面白いと思ってたものはなんだったんだろう、と思ってしまうほどのめりこんだ。 こんな結末を望んでいただろうか。こんな未来を待ち望んでいても、いつまでも笑顔で笑い続けて欲しかった。 涙無しでは読めなかった。ずっとエリンやイアルやジェシ、セィミヤの感情が流れてくるようで苦しかった。 笑い続けて欲しかった。 それでも、ジェシが、ジェシの子が、セィミヤが。リランが、アルが、アルの子が。 みんなが松明の火を繋いでいってくれるのだと感じた。

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2015/01/15

涙なしじゃ読めない。 読んですっきりするか と言われたら、 まったくしない。 やるせない気持ちになる。 でも、とても綺麗な終わりだった。 素敵なお話でした。

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2014/10/18

もーすごかった!流れ的にエリンは最後死んじゃうのかなとか思ってたけど、その辺はあんまり詳しく書いてなかった。とにかくジェシが…かわいそうというか、すごく成長したと思う。最後なんか、先生になってるし!エリン達夫婦ですごした場面は、本当に愛し合っているんだなぁと思った。印象に残ってる...

もーすごかった!流れ的にエリンは最後死んじゃうのかなとか思ってたけど、その辺はあんまり詳しく書いてなかった。とにかくジェシが…かわいそうというか、すごく成長したと思う。最後なんか、先生になってるし!エリン達夫婦ですごした場面は、本当に愛し合っているんだなぁと思った。印象に残ってる。王獣とトウダの最悪な出来事が想像できなくてどんな事が起こるんだろうと思ってたけど、一瞬で人が亡くなるなんて…。結構聞いたことのある王獣が狂ってしまうのは悲しい。それでも、エリンは止めようとして懸命に方法を探して…。やっぱりジェシなんだよなぁ!最後は!ジェシのおかげで止められたようなものだし。イアルもカッコ良いですwイアル大好き!エリンが死ぬ前にこの出来事を書いてもらってる場面で、今までのエリンの生活や生き様が思い出されて、エリンは強く美しい人だったんだと改めて思った。

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2014/07/17

決意を固め、王獣たちの訓練を始めたエリン。 イアルはまた、ある決意を固め闘蛇乗りに志願し、家族はバラバラになる。 その時にも、はるか東方の隊商都市群の領有権をめぐり、どんどんと激化していくラーザとの戦い。 リョザのものであったはずの闘蛇をラーザも保持していることがわかり、もはや王...

決意を固め、王獣たちの訓練を始めたエリン。 イアルはまた、ある決意を固め闘蛇乗りに志願し、家族はバラバラになる。 その時にも、はるか東方の隊商都市群の領有権をめぐり、どんどんと激化していくラーザとの戦い。 リョザのものであったはずの闘蛇をラーザも保持していることがわかり、もはや王獣を使うしかないと考える王家の者たち。 しかし、それは絶対にやってはならないことだった。 前作での謎が解明されていく〈探求編〉と〈完結編〉。 何というか…やるせないです。 どんなにそれが正しくても、一人では立ち向かえない強大な波があって、その中で守りたいものがあって、その為に何としても死ぬわけにいかないエリンがとった道。 それしかなす術はなかったのだと思う。 自分がいなくても、いつか誰かがやるのなら、私が。そして、必ず幕を引くのだ、とそう思う気持ちもすごくよくわかる。 でも、それでも、他に方法はなかったのかと思ってしまう。 ジェシを思う気持ちとリランたちを守りたいという思いは時に対立してしまう時もあって、それが切ない。 知らないまま、隠されたままの方がよかったのか。 この事を皆に知らせて、人を信じていく道がよかったのか…。 次に読む時にはまた違う感想を持つのだろうか。 いつか、また読みたい。

Posted byブクログ