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獣の奏者(Ⅳ) の商品レビュー

4.5

282件のお客様レビュー

  1. 5つ

    162

  2. 4つ

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  3. 3つ

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2018/12/30

人は群れで生きる獣で、ひとりひとりが知り、考えない限り、大きな変化は生まれない。知って考えて、知って考えて。諦めず繰り返す先に、希望があると信じたい。読めて良かった。

Posted byブクログ

2018/12/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

隣国ラーザとの決戦が始まってしまう。エリンは念のため王獣を率いて戦地へ赴く。 カザルム学舎で待つジェシのもとに、神々の山脈に住む残った人々が訪ねてくる。彼らはかつて神々の山脈の向こうで起こった悲劇についてジェシに伝えた。人の手で育てられた無数の闘蛇と相対すると、王獣は狂うのだと。そして数千、数万もの死者が出てしまうのだと。 母を止めるため、ジェシもまた戦地へと向かう。すでに闘蛇の群れに王獣は差し向けられており、狂って制御のきかなくなった王獣と、毒の体液を噴出する闘蛇との争いはすさまじいものとなっていた。 ジェシの姿を見て、エリンは決意する。いずれ野に返したいと願ってきた最初の王獣、リランに飛び乗り、闘蛇の群れにギリギリまで近づき、空中で音無し笛を吹いた。闘蛇も、そしてリランも硬直し、すべては終わった。 エリンはその後、重症を負いながらも4日生き延び、その間にさまざまな人と話、別れを告げた。ジェシは教導師となり、あの悲劇を忘れないよう、子どもたちに語り継いでいる。

Posted byブクログ

2018/10/20

やっぱり面白い! 読み始めるとあっという間に世界に引き込まれ、降りる駅とかで読み終わらなきゃいけないのがものすごく残念でした。 生物系の理系の私としては、エリンの興味の方向とかがものすごくよく分かるし、王獣や闘蛇の生態なども良くできていると思いました。 後半は戦闘記ともなるのです...

やっぱり面白い! 読み始めるとあっという間に世界に引き込まれ、降りる駅とかで読み終わらなきゃいけないのがものすごく残念でした。 生物系の理系の私としては、エリンの興味の方向とかがものすごくよく分かるし、王獣や闘蛇の生態なども良くできていると思いました。 後半は戦闘記ともなるのですが、この辺の戦術のツメなどはやや甘いかなぁ。 最初の2巻で物語は完璧な完結を得たかと思ったのですが、残りの2巻でもその質を落とすことなくさらに磨きを掛けて大きな物語を描ききった作者の力量に拍手です。 絶対お勧め!

Posted byブクログ

2018/10/08

120:読み終わってしばらくして、この結末でなければならなかった理由を考えてからようやく泣けてきました。読者としてはとても悲しいけど、責任という言葉の意味、重さをすごく考えました。人と獣、人と人、言葉が通じなくても通じても、響きあう一瞬の美しさが尊いものだというのは同じ。

Posted byブクログ

2018/03/02

あとがきで、闘蛇編と王獣編で作者の中では完全な丸で完結していたと書かれていた。 確かに探求編と完結編は付け足した感はあるけれども、決して蛇足ではなく◯の外周にもう一つ円ができて◎になったように感じた。 最初の二作から随分時間をかけて練られた作品だけあって、絡まり隠された歴史が丁...

あとがきで、闘蛇編と王獣編で作者の中では完全な丸で完結していたと書かれていた。 確かに探求編と完結編は付け足した感はあるけれども、決して蛇足ではなく◯の外周にもう一つ円ができて◎になったように感じた。 最初の二作から随分時間をかけて練られた作品だけあって、絡まり隠された歴史が丁寧に紐解かれている。 この4作品では書かれていない11年間の出来事を書いた外伝もあるみたいだけど、それこそ蛇足にはなっていないかな。 知りたい気持ちももちろんあるけれども、想像することの余地があるのも読者の楽しみだと思う。 と言いつつ、きっと読んじゃう!!

Posted byブクログ

2017/10/24

もしも出会わなかったら? あのまま何も食べられず息絶えていただけ。 そして彼女自身も、母に救われた命だ。 彼女が見せた真実。 人はいつまで記憶していられるだろうか。

Posted byブクログ

2017/07/23

王獸と闘蛇を人の手で増やし、戦わせるとどうなるかー、最後にそれが分かり衝撃的でした。 かつて神々の山脈の向こうで起こったことの真実が隠さずに語り継がれていれば、、と悔やまれます。 エリン、イアル、ジェシが家族三人穏やかに暮らすために様々なことを犠牲にしつつ、歩んできた道のりを思う...

王獸と闘蛇を人の手で増やし、戦わせるとどうなるかー、最後にそれが分かり衝撃的でした。 かつて神々の山脈の向こうで起こったことの真実が隠さずに語り継がれていれば、、と悔やまれます。 エリン、イアル、ジェシが家族三人穏やかに暮らすために様々なことを犠牲にしつつ、歩んできた道のりを思うと、、やっぱりラストはせつない。。 読み終わって物悲しい気持ちになりました。 外伝はもう少し時間が経ってから読むことにしよう。 エリンとリラン、ジェシとアルが心通わせるシーンが好きでした。

Posted byブクログ

2017/06/26

やっぱりだけど、リランたち死んじゃうんだ。・(ノД`)・゜なんで生き物はいつも人の争いに巻き込まれるのかなーと(/ _ ; ) 野に放てたアルの子供たちが、二度と捕まりませんように。

Posted byブクログ

2017/06/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

二年経って、王獣はエリンの元で軍隊となっていた。ずっとできなかった繁殖もできるようになったり、闘蛇も改良?されたり、生き物としての研究は進んでいたけれど、決定的なことは分からないまま、戦いの時が来る。 言い伝えられてきた通りの大災害が起きようとした時、エリンはその命をかけて街を救った。 ラスト、あのクソ生意気なガキだったジェシが獣医となり、かつ生徒に教えていたのは胸熱。

Posted byブクログ

2017/03/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

やっと完結編読めました。 全体的に重い感じはありました。 それぞれの思いが交錯した回だと思いました。 昔、どんなことがあったか、それが今回起こってどうなったか、人は隠すのではなく、伝えていかなくてはいけない、というのが伝わってきました。

Posted byブクログ