断章のグリム(ⅩⅠ) の商品レビュー
「城の内の者の眠」 死して苗床にされた者は。 攻撃をする手段を持つ騎士が一人でも多ければ、殿を務め犠牲になることもなかっただろうな。 「塔の室の呪の微」 白く濁った水槽の中から。 家の中が安全な訳ではないうのに、いくら仕事があるとはいえ単独行動をするのは危険だろう。 「亡の国...
「城の内の者の眠」 死して苗床にされた者は。 攻撃をする手段を持つ騎士が一人でも多ければ、殿を務め犠牲になることもなかっただろうな。 「塔の室の呪の微」 白く濁った水槽の中から。 家の中が安全な訳ではないうのに、いくら仕事があるとはいえ単独行動をするのは危険だろう。 「亡の国の王の務」 針の持ち主は新たな騎士。 何も知らないうえに説明も出来ない状態だと言われたら、信用など簡単に出来るわけないよな。 「茨の壁の死の定」 ただ狂ってしまった人間。 大切な家族が次々と亡くなってしまい、どうにか正常を保とうとしても心が限界を迎えるだろ。 「眠の君の花の刻」 救世主は死んでたはずの。 命を狙われ続けていたら、物語のことだけを考えて冷静に配役を見つける事など出来ないだろ。
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「異端」になってしまった莉緒の母親が逃げ出し、「葬儀屋」の瀧修司(たき・しゅうじ)の助手を務めていた戸塚可南子(とつか・かなこ)までもが命を落とします。さらに勇路は、なぜか死んだはずの瑞姫とともに行動しており、その秘密を明かそうとしません。そんななか、さまざまなゆがみを抱え込んだ...
「異端」になってしまった莉緒の母親が逃げ出し、「葬儀屋」の瀧修司(たき・しゅうじ)の助手を務めていた戸塚可南子(とつか・かなこ)までもが命を落とします。さらに勇路は、なぜか死んだはずの瑞姫とともに行動しており、その秘密を明かそうとしません。そんななか、さまざまなゆがみを抱え込んだ莉緒の家族の亀裂が大きくなり、彼らのなかから泡禍にも劣らないほどの凶悪な行為に手を染める人物が出てしまいます。 泡禍によって引き起こされる非現実的なグロテスクな描写以上に、ふつうの人間によっておこなわれる残酷な行為の描写が執拗につづき、少々ぐったりしてしまいました。
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閉じ込められ、唯一の攻撃力は気絶中。 今、何が出来るのか。 ひょっこり現れたのは、久しぶりな人物。 拠点がない、というのはこういう事か…と。 それだと、そう横に情報が流れませんし。 今回の配役もさっぱり分かりませんでしたし 怪談と同じように殺したのかと思ったら、不注意。 心の平穏を得るために選択した事は、誰かを歪めてしまう。 子供に自分の趣味を押しつける、まではよくある話ですが 自分の考えを押しつけるのはどうなのでしょう? 母親然り、祖母然り。 これはもう、やめてくれ! と叫びたくなります。 そしてまた…想像してはいけない文章オンパレード。 そして驚きの、けれど納得状態でのご登場。 という事は、そちらもできるのか、とひとつ謎解決。 しかし…他のロッジには、言ってない、んですよね、やっぱり。
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読んでいて鳥肌がたちました…!グロテスクな描写はこの巻が一番キツかったです私は。 家族のすれ違いや確執が無ければまた違った物語だったのかなと考えると悲しい。 個人的に勇路君の立ち位置が報われないというかなんというか…。『勇路は女性に振り回されっぱなしの道具』ってひどい。 蒼衣君と雪乃さんの関係が最初の頃と僅かに変わりつつあるのかなとも思ったり。甘ったるい関係では決して無いですが。 あと、後の展開の伏線かな?と思う描写がチラッとあって、続刊読むのが楽しみです。
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死なないだろうと思っていた騎士も死に、追い詰められ追い詰められての逆転。彼らが幸せになると神の悪夢と闘えなくなるのだから、最終的にどこに着地するのか、悲劇を跳ね返すことを祈りつつ、最後までつきあいたいと思います。さて、次も下巻が出てから上下巻一気に読まねば。
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今回の<泡渦>も辛かった・・・ 何だか下巻では描写力に凄い力が入ってたような気がします。 只でさえ今回の<泡渦>はちょっと想像もしやすかったのに、それに加えてこの描写力。今までで一番ゾワゾワしながら読みました。 話的にも結構綺麗に纏まったとは思います。 結局リカの断章ってどん...
今回の<泡渦>も辛かった・・・ 何だか下巻では描写力に凄い力が入ってたような気がします。 只でさえ今回の<泡渦>はちょっと想像もしやすかったのに、それに加えてこの描写力。今までで一番ゾワゾワしながら読みました。 話的にも結構綺麗に纏まったとは思います。 結局リカの断章ってどんなんなんやろ??
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毎回のことながら凄惨な表現が多い気がします。 感情移入こそしないものの、その状況をありありと想像できてしまう。 怖い話は苦手なのにこの本に限ってはどんどん読み進んでいってしまいます。 それと、甲田さんの神話などに関する知識の量には驚かされますね。
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うぅううう! 怖かったようぅ……。 ひたひたと迫る恐ろしさもさることながら、 グロテスクな恐ろしさと、 人の感情の悲しさがなんとも言えないお話でした。 なんだろう。なんとなくですが、シリーズ転換期のような気もします。 主人公の蒼衣君の意識に多少の変化が見られたような。
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印象としてはたった一つなのに、探してみると何パターンにも分かれて様々な姿を見せる。 童話。 世界で、各地で、歴史の中で。語り継がれてきたテンプレート。 それが作る恐怖の悪夢。立ち向かう非力な人間。 悪夢を生むのもまた人間。 恐怖と刹那さと決意と。 気が付いたら10巻も越していまし...
印象としてはたった一つなのに、探してみると何パターンにも分かれて様々な姿を見せる。 童話。 世界で、各地で、歴史の中で。語り継がれてきたテンプレート。 それが作る恐怖の悪夢。立ち向かう非力な人間。 悪夢を生むのもまた人間。 恐怖と刹那さと決意と。 気が付いたら10巻も越していました…!! 今後もどんな展開が待ち受けているのか!雪乃さんがデレる日は来るのか!<そこかよw あるいは、あるいは。色々色々、楽しみで仕方が無いシリーズです。
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最後よくわかんなかったなぁ。 何で生き返ったの? いばら姫の物語だから? 葬儀屋さんの能力だから? 両方合わさったから? 何にしても勇路くんが元気?そうでよかったよかった。 でも、蒼衣くんが王子なのには納得。 弟くんは100人目じゃないから殺されちゃったんだね。。。 リカちゃんは...
最後よくわかんなかったなぁ。 何で生き返ったの? いばら姫の物語だから? 葬儀屋さんの能力だから? 両方合わさったから? 何にしても勇路くんが元気?そうでよかったよかった。 でも、蒼衣くんが王子なのには納得。 弟くんは100人目じゃないから殺されちゃったんだね。。。 リカちゃんはどう生きていくんだろうか。
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