断章のグリム(ⅩⅠ) の商品レビュー
痛い描写とキモい描写に定評がある甲田学人さんのシリーズ物。下巻です。 謎解き要素があるので内容には詳しく触れませんが相変わらず読みながら「いでででで」と言いたくなる痛そうな描写満載です。 しかしいつもながら、この話は大人達が怖いです。 雪乃ちゃんや風乃ちゃんはヤンデレ系とは言っ...
痛い描写とキモい描写に定評がある甲田学人さんのシリーズ物。下巻です。 謎解き要素があるので内容には詳しく触れませんが相変わらず読みながら「いでででで」と言いたくなる痛そうな描写満載です。 しかしいつもながら、この話は大人達が怖いです。 雪乃ちゃんや風乃ちゃんはヤンデレ系とは言ってもロジックがわかりますが、大人に関しては心理に踏み込んだ描写が過去一度もない人が殆どなのでわかんない、バイオレンスで怖い 近くに水槽を置いて読むと涼感がより一層楽しめるかもしれません。
Posted by
雪乃の身体にも表れたぶつぶつと拡がる小さな芽。 残された時間は―――。 「……し……白野さん? 雪乃さん!?」 真っ黒に焦げたドアと壁と天井。ひっくり返って破壊された棚。床はガラス破の混じった水で水浸し。庭に出されていた田上颯姫は、恐る恐る戻ってきた居間の前で立ち尽くす。床に凄...
雪乃の身体にも表れたぶつぶつと拡がる小さな芽。 残された時間は―――。 「……し……白野さん? 雪乃さん!?」 真っ黒に焦げたドアと壁と天井。ひっくり返って破壊された棚。床はガラス破の混じった水で水浸し。庭に出されていた田上颯姫は、恐る恐る戻ってきた居間の前で立ち尽くす。床に凄惨な血溜まりと、ずーっと廊下の向こうへと続く人間を引きずったような血の痕が残る、誰もいない返事もない居間の前で――。 始まりは『生まれ変わりの子供』の話を真喜多莉緒が母親に話したことだった。異形化した母親と荒んでいく家族関係、そして閉ざされた真喜多邸。雪乃たちを助けにきたはずの蒼衣も隔離され、惨劇は予想以上に拡がっていく。抗える者が減っていく中、雪乃の身体に異変が――。
Posted by
- 1
- 2