ゴミ分別の異常な世界 の商品レビュー
(2020/7/25読了) 日本のゴミ政策の虚実を教えてくれる本。 結論的には、「ゴミの分別、リサイクルは不可能」ということに尽きそうだ。 タイトルの「異常」とは、要するに役所の仕事っぷりを指す。 野放図な予算組み、見通しの甘さ、責任の不在(責任のなすり合い)、官製談合、...
(2020/7/25読了) 日本のゴミ政策の虚実を教えてくれる本。 結論的には、「ゴミの分別、リサイクルは不可能」ということに尽きそうだ。 タイトルの「異常」とは、要するに役所の仕事っぷりを指す。 野放図な予算組み、見通しの甘さ、責任の不在(責任のなすり合い)、官製談合、不要なゆるキャラ、「検定」などの愚策・無駄遣い、住民との、あるいは自治体間の軋轢、ことなかれ主義、などなど・・・まあこれでもかというくらいゲンナリする話が続く。 もっとも、そもそも役所に任せるのが愚であるというか、住民自身の意識、モラルが低すぎるのが問題なような気もする。 * ところで、(むかし住んでいてよく知っている)府中市のダストボックスは、とっくに廃止されたらしい。(ちなみに出版は2009年)
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各自治体での対応も様々。お金の流れも不透明。都心と地方では同じように行かないのもわかっているはず。一人一人が高い意識を持たなければ何も解決にはならない。まさに不都合な真実だらけ。各々が最新の正しい知識と情報を持たなければ、改善されません。
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「リサイクルは正しい!」「焼却処分は悪!」と盲目に考えている方、ぜひ読んでください。 このなかで笑っちゃうのが住民たちの抵抗。焼却施設はつくらせない、でもリサイクルはしません。そんでもって、市は非常事態宣言... まさにエコvs人間のエゴともいえるゴミ戦争記をたのしむことができます。 一番大切なことは「どういったゴミの処分がこの街に最適なのか」、ただ受動的に行政や市民団体の意見にながされることなく、主体的に考えることができるようになるといいですね。
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異常だというのはよくわかる。そりゃ難しいよな。分け方理解してるやつがどれだけいるんだ。 ただ、それでどうしたらいいのかってのは難しいハナシ
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次男が、「コンビニでペットボトル捨てる時、キャップと本体別々の入り口になっているのに、中の袋は1枚で一緒になってるぞ。むかつく」と鋭い指摘をしたので調べてみることに。もしかしてコンビニのペットボトルはリサイクルされずに可燃ゴミでは(事業系ゴミとして)?と仮説を立ててみるが、答えは...
次男が、「コンビニでペットボトル捨てる時、キャップと本体別々の入り口になっているのに、中の袋は1枚で一緒になってるぞ。むかつく」と鋭い指摘をしたので調べてみることに。もしかしてコンビニのペットボトルはリサイクルされずに可燃ゴミでは(事業系ゴミとして)?と仮説を立ててみるが、答えはのってなかった。
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本としてはちょっとまとまりがないっていうか、読みづらい構成です。週刊誌の連載みたいに全国各地のゴミ分別の実態を紹介しながら、かつ、ひたすら批判している印象の本で、結局どうしたらいいかが明確に伝わってこないように感じました。 私も仕事の関係で産業廃棄物などの最終処理場を見させてもら...
本としてはちょっとまとまりがないっていうか、読みづらい構成です。週刊誌の連載みたいに全国各地のゴミ分別の実態を紹介しながら、かつ、ひたすら批判している印象の本で、結局どうしたらいいかが明確に伝わってこないように感じました。 私も仕事の関係で産業廃棄物などの最終処理場を見させてもらったことがありますが、確かに「なんでも細かく分別すりゃいいってもんじゃない」ことは現場の方も言っておられましたし、特に「容器包装プラスチック」の回収は、結局それをさらに処分場で手作業で仕分けざるを得なくてたいへんな労力とお金がかかっているそうです。 books150
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国が推奨し、広がった方策がいつの間にか廃れ、結局税金の無駄遣いに終わってしまったり、逆にやめたくても一部の者の反発を恐れて方向転換できなかったり。迷走を続ける全国の自治体のゴミをめぐるさまざまな矛盾や弊害の実態を明らかにする。手前勝手な評価が一人歩きし、税金を無駄にし、市民の行動...
国が推奨し、広がった方策がいつの間にか廃れ、結局税金の無駄遣いに終わってしまったり、逆にやめたくても一部の者の反発を恐れて方向転換できなかったり。迷走を続ける全国の自治体のゴミをめぐるさまざまな矛盾や弊害の実態を明らかにする。手前勝手な評価が一人歩きし、税金を無駄にし、市民の行動まで徒労に終わってしまうゴミ問題。耳あたりのよいキャッチフレーズに翻弄されることなく、かかるお金、得られる効果というものをじっくり比較考量し、どうすることが自治体にとってのベストなのか。時間をかけた検討が求められる。
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事例が豊富で、とても勉強になりました。 循環型社会の実現には、まだまだ多くの課題があって、利権の問題もなんとかしないといけないですね。
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リサイクルすることがよいことで、当たり前と思っている固定観念に一撃を与えられた。考えさせられる1冊だった。
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[ 内容 ] 分別すればごみが減り、再生品も増え、環境にやさしいと信じる人は多い。 だが現実は矛盾と弊害だらけである。 世界一の分別数34を誇る“徳島県上勝町”の哀しき結末から、細かく分けてもリサイクル率が上がらない“愛知県碧南市”、業者と自治体の癒着で収集費に巨額の税金をかける“東京23区”など、日本各地の呆れた実態を徹底レポート。 エコ推進の合い言葉「混ぜればごみ、分ければ資源」を再検証する。 [ 目次 ] 第1章 分別するとごみが減るって誰が言った!? 第2章 焼却、埋め立て…知られざる分別後の世界 第3章 リサイクルにかかるムダ金の、これが実態 第4章 分別界の問題児、プラスチックを考える 第5章 エコPR活動は謎だらけ 第6章 外国はどこまでお手本になるか ごみ分別界の用語集 [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
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