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46年目の光 の商品レビュー

4.2

28件のお客様レビュー

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2010/08/31

「目が見える」という不思議に出会えた、素敵な本だった。 主人公の不屈な精神を通して、たとえ科学や医学が「可能性ゼロ」と宣言したとしてもあきらめないことの大切さを教えられた。ゼロという確率をひっくり返す可能性を人が持ちうることに感動! 人間の知恵はすごい。そして、何事にもチャレ...

「目が見える」という不思議に出会えた、素敵な本だった。 主人公の不屈な精神を通して、たとえ科学や医学が「可能性ゼロ」と宣言したとしてもあきらめないことの大切さを教えられた。ゼロという確率をひっくり返す可能性を人が持ちうることに感動! 人間の知恵はすごい。そして、何事にもチャレンジし、希望を持ち続ける心のたくましさが、人生の醍醐味を味わわせてくれる秘訣であることに、すごく共感した。

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2010/05/07

時系列的が時々前後するのでフィクションでコレをやられるのはちょっと頂けなかった。 ただ、もの凄いアクティブな人で、クリエイティブなんだと感心させられた。 視力が無い事をハンデとは思わない。 何にでもチャレンジをする好奇心。 視力を取り戻した時の戸惑いと、理解不明の画像との苦悩。...

時系列的が時々前後するのでフィクションでコレをやられるのはちょっと頂けなかった。 ただ、もの凄いアクティブな人で、クリエイティブなんだと感心させられた。 視力が無い事をハンデとは思わない。 何にでもチャレンジをする好奇心。 視力を取り戻した時の戸惑いと、理解不明の画像との苦悩。 思った以上に医学的なので面白かったです。 『知識がないと見えてても見えないのと同じ』っていう件には納得させられました。 事もなげにやっているコトが、実は非常に高度なテクニックを必要としている。 やっぱり 脳 ってすごい。

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2010/04/13

 子供の時分から「目が見えること」が不思議でならなかった。超能力や超常現象よりもはるかに不思議である。「幽霊を見た」ことよりも、まず目が見えることを驚くべきなのだ。 http://d.hatena.ne.jp/sessendo/20100413/p4

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2010/03/02

ぶ厚さにひるんだものの、なんとか読了。 見えるようになってからのエピソードで一番おもしろかったのが コストコで太った女性とフォークリフトを間違えた場面。 マイク・メイは視力があってもなくても素晴らしい人生を送ったに違いないと思う。 映像化されたら誰がマイク・メイを演じるのかに...

ぶ厚さにひるんだものの、なんとか読了。 見えるようになってからのエピソードで一番おもしろかったのが コストコで太った女性とフォークリフトを間違えた場面。 マイク・メイは視力があってもなくても素晴らしい人生を送ったに違いないと思う。 映像化されたら誰がマイク・メイを演じるのかに興味があります。

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2020/07/27

相方に勧められて読む。盲目の実業家マイク・メイの半生が大半で、これが苦痛だった。アメリカ人にはこのようなエピソードが好まれるのかかもしれんが。視覚について、そのようなノイズ無に読ませてくれたらな。

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2010/01/17

バスルームに向かおうとするジェニファーの手をメイがつかんだ。 「きみをよく見たい」 ::::::::::::::::::::::::: ちょっとしたワークショップに参加した。 “Dialog in the Dark” http://www.dialoginthedark...

バスルームに向かおうとするジェニファーの手をメイがつかんだ。 「きみをよく見たい」 ::::::::::::::::::::::::: ちょっとしたワークショップに参加した。 “Dialog in the Dark” http://www.dialoginthedark.com/ ほんとうの暗闇の中、 ガイドに導かれて進んでいく。 そんな。 すごく期待していた。 視覚を奪われるということで 目から鱗のような 頭を丸太で殴られるような。 でも、 そんなことはなかった。 全然。 しかし、考えた。 考えた。 結局、視覚を奪われたことくらいで 人の本質は変わりはしないのだ。 きっとそれが本質なのだ。 目が見えないこと。 それは恐ろしく、 それは不便で、 それは悲しいこと。 でも、実はそんなことは全くない。 それを見つけた。

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2011/08/07

三歳の時に事故で視力を失ったマイク・メイが、幹細胞移植を受けて46年ぶりに視力を取り戻す話。話としても面白いし、視覚という、私たちが普段何の意識もせずに行っている作業が長年の学習の賜物だということがものすごくよく分かる。ヒューベルら以来、視覚遮断の実験はネコを使ったものが大半であ...

三歳の時に事故で視力を失ったマイク・メイが、幹細胞移植を受けて46年ぶりに視力を取り戻す話。話としても面白いし、視覚という、私たちが普段何の意識もせずに行っている作業が長年の学習の賜物だということがものすごくよく分かる。ヒューベルら以来、視覚遮断の実験はネコを使ったものが大半であったが、当然のことながらネコは自分の体験を語ってくれないので、この人の体験はなかなか貴重だ。・色と動くものは理解できるが、その他の視覚体験は「外国語をしゃべるようなもの」で、意識的に解釈をしないと理解不能だという。(三歳よりも以前に視力を失っていたら、色と動きも理解できないんだろうか?)・特に相貌や奥行きの認識は全くダメで、人の顔を見てもそれが誰なのか、男なのか女なのかも判別が難しいし、車に乗っていても前方にある道路標識に近づくにつれ、それに衝突せず、下を通り抜けるということがなかなか分からない。象を見ても横から見るとわかるが、後ろから見ると分からない。・ホローフェイス錯視のように、顔と奥行きと両方の認知が係るようなものはもちろん、単純な水平垂直錯視などもこの人にはない。■人間がものを見るという行為の多くの部分は予備知識と予想を土台にしている

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2009/10/27

今年1番の本になるかもしれない。 最近はもっぱら、視覚を通した認識の学習のメカニズムに興味があったわけだが、その件に関してこの本の主人公であるマイクメイの経験はとても勉強になった。マイクは3歳から目が見えなくなっていたが、46歳になって手術により再び光を取り戻す…  マイクは...

今年1番の本になるかもしれない。 最近はもっぱら、視覚を通した認識の学習のメカニズムに興味があったわけだが、その件に関してこの本の主人公であるマイクメイの経験はとても勉強になった。マイクは3歳から目が見えなくなっていたが、46歳になって手術により再び光を取り戻す…  マイクは光を取り戻し、動くものなどの認識は上手くいったが、奥行きや顔の細かなパターン等を手術後も上手く感じることが出来なかった。二次元的にしかものを見ることしかできないということである。それにはマイクが光を失った時期が問題であるらしく、そのような複雑な視覚に関するニューロンのネットワークの形成が出来ていないということだった。 私達がバナナを見てバナナだとわかるのは、バナナを認識するために形成されたニューロンのネットワークを通じて電気信号が移動するためだ。このバナナニューロンは実際にバナナを見るという経験を通じて強化されていく。特定のものにたいして、特定のニューロンネットワークを形成するわけであり、膨大なニューロンが必要なわけだが、そのような大量のニューロンは幼少期にしか用意されておらず、その結合もどんどん遅くなる。 あげくに、ニューロンには可塑性という性質があり、永く使われない機能は違う仕事をするように転換させられてしまうという。 これと発達心理学を合わせれば、自分の理解したいことがもう少しクリアになるのではないかと感じた。 しかしながら、この本は脳科学として面白いだけではない。マイクという人間の生き方やその軌跡はとても励まされるものだ。 目が見えなくても、電柱にぶつかったりすることを恐れずに走り出すこと。 これは簡単に出来ることじゃない。 好奇心を持ったら、動き出さなきゃいけないんだ。 そんなメンタリティで彼は全盲のスキーチャンピオンになる。常にベンチャーでビジネスを起こそうとしている。 そして、彼は今も医者に正常な視覚は戻らないと言われたにも関わらず、全ての感覚を駆使する事により、人並みの認識を手に入れようとしている。 科学と啓発のバランスのとれた、読んで良かったと思える一冊である。 そして学問的に参考になっただけでなく、マイクメイという人間の生き方自体に教えられるものが沢山あった。何事にも好奇心を持つ事、そしてその好奇心を満たす為に冒険することの大切さを彼は教えてくれた。

Posted byブクログ