46年目の光 の商品レビュー
三歳の時の事故で光を失ったマイク・メイ。しかし、持ち前の明るさと温かい家族に見守られて成長した。やがて実業家として成功、不満のない人生を過ごしていた。46歳になった時、見えるかもしれないという診断を受ける。しかし、彼は診察よりも、夫婦の時間を大切にしたいと考え、手術をためらう。そ...
三歳の時の事故で光を失ったマイク・メイ。しかし、持ち前の明るさと温かい家族に見守られて成長した。やがて実業家として成功、不満のない人生を過ごしていた。46歳になった時、見えるかもしれないという診断を受ける。しかし、彼は診察よりも、夫婦の時間を大切にしたいと考え、手術をためらう。そんな彼が、手術を受けようと決心し、きっかけを子どもたちに語る。その内容が心に響く。物事の捉え方ひとつで人生は変わるんだなあと実感した。今の自分を見つめ直すきっかけになる一冊。
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3歳の時に事故で失明し、中年になってから再び視力を取り戻したアメリカ人男性の半生を描くノンフィクション。 あつおくんに昔薦められた本。 この本のコンテンツとして最大のものは長期間目が見えなかった人が視力を取り戻した時に何が起こるか、ということ。 科学?医学?生物学?としてもとても興味深かったし、主人公メイの人生に対する姿勢や、それがどの様に育まれたのか、という人物伝としてとても面白かった。 まず、生物学?的な内容で印象的だったのは、「見ること」に必要な脳のニューロンがしかるべき成長期に使われない場合、他の目的に使われるように変化し、それがもう戻ることはないという話。 ヒトがまだ進化における変化への対応力があればこそ、だなと。目的変更が幼少期のみだというのが大人になってしまった今となっては悲しくもある、、、。 人物伝的には、彼は日本でいう乙武さんみたいなひとだなあと。 好奇心でいっぱい。好奇心やチャレンジ精神に従って、いろいろ経験をしていく主人公を見守り続ける親のタフネス。 好奇心ってブレイクスルーのために大事過ぎる。 「見る」為に手術するのではなく、「見ることとはどういうことなのか」を「知る」ために手術した。というセリフが、主人公の心のありようを表している。 目に関するドラマがあればこその書籍化だと思うけど、それがなくても、相当気合の入った人生を送ってる人だから、より面白かった。 彼の奥さんと友達になりたい。
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長年お世話になっているプロジェクトパートナからプレゼントされた1冊。 もう一生目が見えないとおもっていた男”メイ”が、ある手術をきっかけに視力を回復していく話。完全には視力が回復しないけれども、自分の努力で、その視力の精度をあげていくところや、副作用克服のための勇気に感動する。...
長年お世話になっているプロジェクトパートナからプレゼントされた1冊。 もう一生目が見えないとおもっていた男”メイ”が、ある手術をきっかけに視力を回復していく話。完全には視力が回復しないけれども、自分の努力で、その視力の精度をあげていくところや、副作用克服のための勇気に感動する。 1.冒険する 2.好奇心を大切にする 3.転んだり、道に迷ったりすることを恐れない 4.道は必ず開ける 「他人任せで漠然と生きることは許しがたい罪」 「充実した人生を送るためには、世界に丸ごとどっぷりつからなくてはいけない」 「怖いと感じることを怖がってはだめ。怖いと感じているときは、そのことを自分でしっかりわかっていなくてはいけないの。」 「大きな世界に押しつぶされそうに感じたときも先生みたいに自信をもって史実に振舞える人間でありたい」 「ある人物がどういう人間かを決めるのは、その本人が自分をどういう人間だとおもっているかでもなければ、自分自身がある状況でどう振舞うと予想しているかでもない。実際にその場面でどういう行動をとるかなのだ。」 「迷子になることをおそれなければ、世界はとてつもなく広大で魅力的な場所なのだ。道に迷うのが怖くないのかと友達に聞かれて、正直なところ怖いときもあるけれど、怖い思いをするだけの値打ちはあると思うと答えた。人生で最もすばらしい体験のいくつかは、どこへ行き着くのか確実にわかっていないときに経験するものなんじゃないのか。」 「目が見える、見えないに関係なく、人間にとってもっとも理想的なのは、これと決めた分野で前へ突っ走り続けること。充実した人生を送れるだけでなく、その過程を通して自分を知ることができるようになる。」 「未来があるということ、これまでの生涯を通してずっとそうだったように未来は何がおきても不思議ではないということ、道は必ず開けるということ。」 「視覚が機能するためには、世界とのかかわりが欠かせない」 「私は見るために手術を受けたわけではないのです。見るとはどういうことかを知るために手術を受けたのです」
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目が見えるようになるための手術を受けるにあたって、人並みはずれた冒険心を持つ主人公でも、リスクのことを考えて手術を受けるかどうかとても悩んでいたのが印象的だった。 持ち前の冒険心と頭脳で、目が見えるようになってから、目が見えるという状態を使いこなそうとがんばるところがよかった。あ...
目が見えるようになるための手術を受けるにあたって、人並みはずれた冒険心を持つ主人公でも、リスクのことを考えて手術を受けるかどうかとても悩んでいたのが印象的だった。 持ち前の冒険心と頭脳で、目が見えるようになってから、目が見えるという状態を使いこなそうとがんばるところがよかった。あきらめないで工夫して努力を続ければ、いい事が起きることもあるということです。
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勇者。マイク・メイは、勇者だ。 敬意を感じる。 そして、マイクをとりまく人々も素晴らしい。 お母さんのオリジーン、妻のジェニファーにも 強い尊敬の念を覚える。 逞しく生きる、ということはこういうことなのだ。
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今まで46年間、全く目が見えない方が視力を得る どういう事だろうか?その世界は 想像以上だった。視ると言う事は 視界に「モノ」を捕らえる事だけでは 「経験の蓄積」が具体的にモノを言う 世界だと・・・
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好奇心をもつということ、挑戦するということの大切さを学べた。 本当に読んでよかったと思える本。 女性にとっては、ちょっと不快な部分もあったので星4つ。 でも、きれいな部分だけじゃなくて全てさらけ出してくれたところが主人公らしい。 結論、ほんとにスゴイのは主人公の奥さんだと思う...
好奇心をもつということ、挑戦するということの大切さを学べた。 本当に読んでよかったと思える本。 女性にとっては、ちょっと不快な部分もあったので星4つ。 でも、きれいな部分だけじゃなくて全てさらけ出してくれたところが主人公らしい。 結論、ほんとにスゴイのは主人公の奥さんだと思う。。笑
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年末年始に読んだ本をもう一冊。 主人公は3歳のころに、化学薬品の爆発によって角膜を損傷し、光を失った。決してあきらめない性格と、気丈な母に支えられて、やがて幸せな家庭を築き上げる。妻のコンタクトレンズの検診で訪れた眼科にて、視力の回復の可能性を告げられて、主人公は再び光を取り戻す...
年末年始に読んだ本をもう一冊。 主人公は3歳のころに、化学薬品の爆発によって角膜を損傷し、光を失った。決してあきらめない性格と、気丈な母に支えられて、やがて幸せな家庭を築き上げる。妻のコンタクトレンズの検診で訪れた眼科にて、視力の回復の可能性を告げられて、主人公は再び光を取り戻す。ノンフィクション。 詳細はネタバレしても仕方ないが、プロットだけならば昔からある非常に陳腐な話のように感じる。 この本を読んでいて非常に興味を覚えたのが、目が見えるということは経験と密接に関係しているということである。 以前、ある記事を読んだ際に、「風鈴を知らないフランス人は、風鈴を見ることができない」ということが書かれていて不思議に思ったことがあった。 本書では、主人公が新しいものを見るたびに、戸惑う様が書かれている。最初は、人の表情や男女の差を顔から判断することすらでき無かった。 もう一度翻って考えてみると、様々な知識や経験を経ることによって、同じものを見ても見え方が変わってくるということが言えるのだろう。 私はよく街中で変なものが落ちていることに気がつくことがある。同じ通りを通った同僚は全く気付かなかったらしい。 学ぶこと、経験することが、”見る”というありふれた行為を豊かなものにできるのだろう。
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すごい勇気と冒険の物語だった。視力を取り戻した時の喜び、戸惑いが、まるで体験しているかのように伝わった。レーシックでさえ怖いのに…、
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メイは3歳のとき事故で失明した男です。全盲ではあっても、夫して父として、事業家として幸せに暮らしていた46歳。 ある日妻の眼科健診について行って、ついでに自分も診てもらうことになり、「あなたの目は手術で見えるようになるでしょう」と言われます。 ごく個人的な事情、親子関係や夫婦生...
メイは3歳のとき事故で失明した男です。全盲ではあっても、夫して父として、事業家として幸せに暮らしていた46歳。 ある日妻の眼科健診について行って、ついでに自分も診てもらうことになり、「あなたの目は手術で見えるようになるでしょう」と言われます。 ごく個人的な事情、親子関係や夫婦生活の細部までも語られていて、ビックリしました。 これを話す人(本人・家族・友人)と、聞き出して書く人(密着取材に2年かけている)と、出版する人がいるアメリカって、エライ国だと思います。 見えなかった人が視力を得る。それが、すなわち幸運すなわち幸福ではないことにも驚きました。 晴眼者である私の想像力なんてお粗末なものです。 見る訓練をせず、見える人としての訓練も受けていなかった人が、ずっと目が見えていた人の世界で暮らす困難にまったく驚かされ通しでした。 また、奇跡の人生と普通の人生の間の垣根は案外低いものなんだとも思いました。 奇跡の人生に飛びこんだメイは、少し勇気のある普通の人です。 「少しの勇気」こそ、誰でも持てそうでいて実は大変な魔法の杖なのかもしれません・・・・。
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