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孤島の鬼 の商品レビュー

4.3

77件のお客様レビュー

  1. 5つ

    36

  2. 4つ

    23

  3. 3つ

    10

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2024/02/01

密室殺人・衆人環視下での殺人、この2つのトリックを使った殺人事件は……序章に過ぎなかった! 故人から送られてきた謎の手記に乱歩独特のおどろおどろしい猟奇あり! 先祖代々受け継がれてきた家系図に、意味深な書き付け!謎解き宝探しあり! 不気味な見た目の住人がいる孤島で行われている恐...

密室殺人・衆人環視下での殺人、この2つのトリックを使った殺人事件は……序章に過ぎなかった! 故人から送られてきた謎の手記に乱歩独特のおどろおどろしい猟奇あり! 先祖代々受け継がれてきた家系図に、意味深な書き付け!謎解き宝探しあり! 不気味な見た目の住人がいる孤島で行われている恐ろしいビジネスの正体とは!? さらに小悪魔系主人公(男)と、みんな大好き諸田くんとのBL要素……。 さすが乱歩に「自身の長編の中では1番出来がいい」と言わしめた作品だけあって、すこぶる楽しめた。上にあげたような、普通なら1つのテーマで1話作っちゃうような話がこの長編には詰まっている。最後に怒涛の伏線回収がすごい。いっぱいあったのに全部綺麗に収まった不思議。諸田くんのその後のお話で、色物のハズのBL要素も読後感にかなり大きな影を落とす。 最終的には世間狭過ぎ!!というツッコミがないわけでもないけど、それを含めて島の因縁や血筋の呪いなのかと考えれば、納得できる。 奇形や不具者が出てくるので、ドクターモローの島から取って諸田くんでいいのかな。 とても面白かった。

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2023/12/23

以前この作品の朗読劇に行ったので原作を読んだ。江戸川乱歩の作品は「人間椅子」を読んで以来だけど、ミステリーという一言では表せないジャンルだな。京極夏彦の作品に近いと思うのだけど、どうだろう。どちらも私の精神が健康な時に読まないと作品の世界に引き摺り込まれそうな雰囲気がある。

Posted byブクログ

2023/11/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 鬼というフレーズが作中何度も出てきますが、みんな鬼であり人間です。良い意味でも悪いでも、一度執着したものを忘れることなんて出来ないんですね。道雄の蓑浦くんへの愛も、蓑浦くんのどこまでも初代と初代と同じ血の緑への愛も、そのまた丈五郎の復讐心も。  個人的には蓑浦くんの、諸戸さんが自分のことをを好きであるということを自覚した上でそれを利用している部分も、死に際にも諸戸の愛を受け流すことはできても受け入れることはできないと逃げ出す場面が印象的ですね。ただ、そんな不思議と周りを振り回すかのようなどこか少年心を感じさせる蓑浦くんに諸戸さんも心離れられなかったのでしょうか。諸戸さんにとっての幸せとはなんなんだろう?

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2023/08/16

怪奇も含んだサスペンスストーリーで読者にも呼びかけるような文調で淡々と読む手が止まらなかったです。最終に戦慄する様なバッドなどんでん返しも想像したけど、その裏切りは無くて前向きな終わり方でよかっだです。

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2023/05/27

諸戸をホスト部の環先輩、簑浦をXXXHOLiCを四月一日で想像した。 江戸川乱歩って感じのグロさがでていてよかった。 孤島の鬼をエゴサしたらサジェストに「諸戸 かわいそう」ってでてきてちょっと笑った。それな。

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2023/01/11

感動するほど面白かったです。ただのミステリーではなく、切ない恋愛やハラハラドキドキの冒険、その他色んな要素が詰め込まれていると感じました。

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2022/12/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

色々と考えさせられる話でした。 結局、蓑浦くんが一番の鬼なんじゃないか……?と思ってしまう。 今では妻がいる、という出だしからの最愛の恋人の死……とか言い出しててもう読者としての私の心は「えっ?」だったし、道雄くんの気持ちや行動を考えるともう少し受け入れてくれても、なんて気持ちになってしまうので。 そして途中で本人も言っていたけれど、蓑浦くんが発端の殺人が起こりすぎた。

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2022/02/11

最高すぎる、大好きな要素がてんこ盛りのちらし寿司!考察もいくらでもできる。諸戸さいこう… 映画化は難しいだろうから、ストップモーションアニメとかにしたい…

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2022/06/30

主人公は30にならぬ年でありながら、全頭白髪。また美しい妻の大腿部には、まるでそこに足が生えていて切り取ったかのような傷跡がある。この訳はいかに、というところから物語は始まる。初代と出合い幸せ真っ只中の主人公の人生が道雄の求婚から狂いはじめた。初代の変死を胸に素人探偵、久保木を頼...

主人公は30にならぬ年でありながら、全頭白髪。また美しい妻の大腿部には、まるでそこに足が生えていて切り取ったかのような傷跡がある。この訳はいかに、というところから物語は始まる。初代と出合い幸せ真っ只中の主人公の人生が道雄の求婚から狂いはじめた。初代の変死を胸に素人探偵、久保木を頼るも同様、変死してしまう。道雄と共に変死の犯人を突き止めるが、それは悪夢の始まりに過ぎなかった。世を恨んだ片輪者が、人工的に片輪者を製造するという地獄。財宝を求めて洞窟に閉じ込められてしまう恐怖。絶え間ない戦慄が続く中、合間に各々の倒錯した愛が挟まり、全体的に気味悪くドロドロとした人の気持ち悪さそのもののような様相を帯びていく。しかし、目を離すことはできない。 珍しくラストがハッピーエンドで丸く収まっているのだが、それまでオドロオドロしすぎているので物足りない感じはなく、むしろほっと安心する

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2021/12/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

★★★☆☆ 3.7くらい 殺人事件の解決よりもその背景にある妙な因縁が恐ろしかった。道雄が不憫で仕方ない。

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