1,800円以上の注文で送料無料

ともしびマーケット の商品レビュー

3.2

48件のお客様レビュー

  1. 5つ

    1

  2. 4つ

    12

  3. 3つ

    19

  4. 2つ

    8

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2010/02/23

北海道のともしびスーパーマーケット鳥居前店を行き交う人達の人間模様短編9本。ひなびた場所ではなく、札幌郊外のそれなりに賑やかな街の大型スーパーらしい。すこしづつ被るお互いの人生。それが、最後に大集合?する。 新聞記事になるような事は何も起きない中での、ささやかな変化の継続が面白い...

北海道のともしびスーパーマーケット鳥居前店を行き交う人達の人間模様短編9本。ひなびた場所ではなく、札幌郊外のそれなりに賑やかな街の大型スーパーらしい。すこしづつ被るお互いの人生。それが、最後に大集合?する。 新聞記事になるような事は何も起きない中での、ささやかな変化の継続が面白い。

Posted byブクログ

2010/02/16

人間みんな自分が気付かない所で支えられ、守られています。そういう事を改めて気付かせてくれる温かい短編集です。

Posted byブクログ

2010/01/23

朝倉 かすみさんの本には、なんとなく手が伸びます。 連作短編集ですが、 さりげなく絡んでいる感じがいいなと思いました。 さらさら読める一冊。

Posted byブクログ

2009/12/12

<内容>吉川新人賞受賞後第一作の長編小説” 自己破産した男、片思い中の中学生、行き遅れた中年女性──ここ「ともしびマーケット」で、いろいろな人生が重なり合う。それぞれの「いい日」を夢見て。 誰かの「いい日」に、ともしびを。たくさんの買い物客がうごめいています。みんなあんなに生き...

<内容>吉川新人賞受賞後第一作の長編小説” 自己破産した男、片思い中の中学生、行き遅れた中年女性──ここ「ともしびマーケット」で、いろいろな人生が重なり合う。それぞれの「いい日」を夢見て。 誰かの「いい日」に、ともしびを。たくさんの買い物客がうごめいています。みんなあんなに生きている。スーパーマーケットの白くあかるい照明にひとしく照らされている。たくさんの人生の「一日」を、著者ならではの語り口で描く。

Posted byブクログ

2012/02/21

新人時代,担当編集に命じられて書いた連作を書き下ろしにして〜札幌のスーパーマーケットである。ネスカフェを抱えて歩くおばさんを付けていく若妻。行き遅れた女は女房に逃げられた精肉の男に恋する。再会した同級生は大学の準教授で花売りの外国人女性に恋心。中学生の出会いの場ともなる。稚内に去...

新人時代,担当編集に命じられて書いた連作を書き下ろしにして〜札幌のスーパーマーケットである。ネスカフェを抱えて歩くおばさんを付けていく若妻。行き遅れた女は女房に逃げられた精肉の男に恋する。再会した同級生は大学の準教授で花売りの外国人女性に恋心。中学生の出会いの場ともなる。稚内に去った母と決別し,札幌に出てきたけれど父を訪ねられない娘。その腹違いの兄には辛い過去がある。ひきこもりの無職娘は通帳を作ることさえ出来ない。夫の転勤で札幌に来た妻は牛乳を会に出て,花見の三人組に付いて行き,ジンギスカンを食べる。看護婦のヒモの様に暮らす男は同棲中の彼女の臍繰りを使ったことを吐露して皆に責められる〜新人時代の担当編集者に書かされた連作を一冊にまとめたが,迷い感が生っぽい。マーケットと書いてあって,この表紙だから,人情市場を想像したけど,まあ現代の人間にとってスーパーは悲喜交々の人情が交錯する場所かも知れないと思い直した

Posted byブクログ

2011/07/19

札幌にある「ともしびマーケット」に関わる人々の連作短編。ある話では通りすがりだった人が、次の話ではメインキャラになっていたり、意外な人間関係でつながっていたり。一人ひとりの人物設定がしっかりしているので、段々に知り合いのような気分になり、とても楽しんで読めました。季節は冬の始めか...

札幌にある「ともしびマーケット」に関わる人々の連作短編。ある話では通りすがりだった人が、次の話ではメインキャラになっていたり、意外な人間関係でつながっていたり。一人ひとりの人物設定がしっかりしているので、段々に知り合いのような気分になり、とても楽しんで読めました。季節は冬の始めから、遅い春を迎えるあたりまで。年末の慌しさや、雪祭り、バレンタインデー、ゴールデンウィークを過ぎてからの花見、など、北海道らしい風物詩がさりげなく織り込まれていて、そこもいい感じ。時にチクッと痛いエピソードがあっても、雪や冷たい外気の中にぽっと灯る明かりのように、優しいお話が続けられて・・。ネタバレ入ります。いいことがあると「ネスカフェ」を買う、“ひらべったい顔の”月足さんが、おっとりとした善意の人として描かれているのが可笑しい。ちょっと危ない人かしら、と思わせ、(うん、確かにかなり変なんだけど)でも、連作の中で友だちが出来ていったりして。自意識過剰の女子中学生のバレンタイン話がちょっと痛くて、好きでした。女子中学生というものは自意識過剰に決まっているんだけど、それにしてもあれこれ考えすぎ! ありえない偶然から、好きな彼に街で出会い、その彼が自然に話しかけてくる様子の好ましいことったら!! さぁ、彼女はこのチャンスをどう生かすのか、生かせないのか、と思っていたら、途中で話を終わらせて・・・・。う〜〜ん、ダメだったんだろうな、きっと言えなかったよね、という予想を連作最後の登場人物全員集合の回で、さらっと裏切ってくれたのが嬉しかったです。ネタバレ終わり。朝倉作品は、「田村はまだか」「タイム屋文庫」しか読んでいませんが、どれも北海道という背景を生かした作りになっていて、そこが好きだなぁ、と思います。話の展開がちょっと強引かも、と思うこともあるけど・・。

Posted byブクログ

2009/10/04

スーパーともしびマーケットの店員だったり、客だったり、そこに関わる人達を描いた連作集。 目に見えないほどの小さな幸せを描いている作品・・とは思うが、あまり心に響かなかった。

Posted byブクログ

2011/08/01

読み始めてから読み終わるまでずっとずっと幸せな気持ちだった。 んでもって読み終わって本を閉じたときに、幸せ色の吐息をはいた、そっと、そっと。 あぁ、ステキだ。 北海道の「ともしびマーケット」というスーパーにかかわる人たちのささやかなささやかな物語。 最初は短編集なのかと思った。 ...

読み始めてから読み終わるまでずっとずっと幸せな気持ちだった。 んでもって読み終わって本を閉じたときに、幸せ色の吐息をはいた、そっと、そっと。 あぁ、ステキだ。 北海道の「ともしびマーケット」というスーパーにかかわる人たちのささやかなささやかな物語。 最初は短編集なのかと思った。 けれど出てくる人たちが次々と繋がっていく。 昨日と同じ今日を、そして今日と同じ明日をみんな生きている。 その毎日の中には悲しさや苦しさや怒りもたっぷりあるけれど、最後に幸せがあれば、それでいいぢゃないか、と思える。 自分には自分だけの物語があって、その物語がもしも幸せ色に染まっていたら、きっとそばにいるヒトも明日はきっと幸せ色の吐息を吐けるだろうな。 あぁ、アタクシも行きたい、ともしびマーケットに。 そして語りたい、自分の物語を。

Posted byブクログ