カペー朝(1) の商品レビュー
1~3を通してイマイチという印象。 王の視点では歴史を捉えきれないというわけでもないのだろうが、その主観に肉薄するような資料の読み込みが作者にはないように思えた。 根拠薄弱な当て推量といったものが随所に見られ、鼻白む。 小説家なんだからいっそ小説にしてしまえば良かったのに。
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講談社現代新書のフランス王朝3部作の1巻目。これ発売された当初は非常に気になっていたのに、結局読んだのは発売後15年たってからになってしまいました。 10世紀に王位に就いたもののカロリングと親戚だからで王に祭り上げられただけで権力基盤は弱かったのが、長寿と長子相続で300年かけて...
講談社現代新書のフランス王朝3部作の1巻目。これ発売された当初は非常に気になっていたのに、結局読んだのは発売後15年たってからになってしまいました。 10世紀に王位に就いたもののカロリングと親戚だからで王に祭り上げられただけで権力基盤は弱かったのが、長寿と長子相続で300年かけて少しずつ基盤を強化していくという、あまり聞いたことのない権力の握り方が面白い。 中世の天皇なんかもそうですが、権威付けのための一段高い存在って、必要とされた時期があったんですね。
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今並行して佐藤賢一氏のフランス革命を読んでる途中で、本書を挟んで読んでみた。 ルイ16世は、このカペー朝の系譜なのだろうか? この本ではカペー朝は、シャルル4世で いったん終わっている。 ルイ9世、フィリップ2世など 有名な歴史上の人物を知ることができた。 イギリスとドイツの...
今並行して佐藤賢一氏のフランス革命を読んでる途中で、本書を挟んで読んでみた。 ルイ16世は、このカペー朝の系譜なのだろうか? この本ではカペー朝は、シャルル4世で いったん終わっている。 ルイ9世、フィリップ2世など 有名な歴史上の人物を知ることができた。 イギリスとドイツの関わりが深いことは なんとなくわかっていた。 ローマ帝国からいろいろあって 宗教的なことが ヨーロッパの歴史を複雑にしていそう。 これからもっと広く深く探ってみよう。
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日本で言えば平安中期、藤原家が権勢をほしいままにしていた頃から鎌倉幕府が滅亡するくらいまでの歴史なのだが、洋の東西を問わずちょうど同じくらいの時期に同じような発展段階を辿っているのが興味深い。どちらかと言うと日本は当時先進国だった中国に学んだおかげで、フランスよりも政治や行政機構...
日本で言えば平安中期、藤原家が権勢をほしいままにしていた頃から鎌倉幕府が滅亡するくらいまでの歴史なのだが、洋の東西を問わずちょうど同じくらいの時期に同じような発展段階を辿っているのが興味深い。どちらかと言うと日本は当時先進国だった中国に学んだおかげで、フランスよりも政治や行政機構はむしろやや進んでいたかな。 王朝の興隆が子孫への確実な権力移譲にかかっているとすると、中国(日本も)が採用した側室システムは社会の安定に大いに寄与してきたと言うべきか。
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河惣益巳さんの「花巡礼」を読んで、カペー朝に興味を持ち、読んでみました。ルイ7世の時代です。王妃アリエノール・ダキテーヌに、息子フィリップ2世、あと、「修道士カドフェル」に登場するスティーブン王や女帝モード、アンジュー伯まで出てきてびっくりです。後のヘンリー2世も。エティエンヌに...
河惣益巳さんの「花巡礼」を読んで、カペー朝に興味を持ち、読んでみました。ルイ7世の時代です。王妃アリエノール・ダキテーヌに、息子フィリップ2世、あと、「修道士カドフェル」に登場するスティーブン王や女帝モード、アンジュー伯まで出てきてびっくりです。後のヘンリー2世も。エティエンヌにマティルドにジョフロワ・ダンジュー、アンリ・ド・プランタジュネ……そうか、イングランドのノルマン朝って、フランスから来た人々だったのね。
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後の絶対王政からは想像できないような弱い王朝であった。それでも存続した理由は歴代の王の在位が長く、王位継承が安定していたためである。室町幕府も江戸幕府も末期になると将軍の在任期間が短くなる。
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世間様がTOKYO 2020に沸いている最中、なんかピンぼけな…我ながら気のきかないセレクトだわと思いつつ、中世フランスを漂う今日この頃。せめてツール・ド・フランスの期間に読めば良かったー。 中々産まれた子が成人するまで生きられない、かつ、平均寿命も現代よりうんと短かった中世。最...
世間様がTOKYO 2020に沸いている最中、なんかピンぼけな…我ながら気のきかないセレクトだわと思いつつ、中世フランスを漂う今日この頃。せめてツール・ド・フランスの期間に読めば良かったー。 中々産まれた子が成人するまで生きられない、かつ、平均寿命も現代よりうんと短かった中世。最晩年期を除いて直系男子で15代、連綿と続いて来たってのが何よりもすごいと思うぞ。さ、続きはヴァロワ朝。百年戦争だ〜。
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おもしろい。フランス王朝を紀伝体(王ごとの年代記)で描く歴史書。皇帝と教皇と王、フランス王とイングランド王の関係このあたりは学校では習わなかったなー。 (世界史専攻でないからか。)領土イコール封土なのですね。そして、アキテーヌ公、アンジュー伯だから、イングランド王をフランス王が介...
おもしろい。フランス王朝を紀伝体(王ごとの年代記)で描く歴史書。皇帝と教皇と王、フランス王とイングランド王の関係このあたりは学校では習わなかったなー。 (世界史専攻でないからか。)領土イコール封土なのですね。そして、アキテーヌ公、アンジュー伯だから、イングランド王をフランス王が介入できるのですね。いろいろ目からウロコ。 日本では平安〜鎌倉時代というところ。全く別世界ながら、似たような状況だったりする(保元の乱や鎌倉の霜月騒動なんかを思い出す。)のからおもしろい。そして、続きが気になる。
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面白かった!ユーグ・カペーから始まった簒奪王朝が、代を重ねる毎に実力と品格を備えていく一代記。読み応えが素晴らしく、学校の世界史では学べない細かな出来事や魅力的な登場人物を知ることが出来た。
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フランク王国が三分割された後のメロヴィング朝、カロリング朝の西フランク王国の宮宰だったロベール家から987年に誕生したカペー朝。ただ成り立ちはカロリング朝の後継が途絶えたからで、実力でなったわけではなく、そもそもカペーという言葉自体意味は合羽。初代国王ユーグ・カペーはカッパのユー...
フランク王国が三分割された後のメロヴィング朝、カロリング朝の西フランク王国の宮宰だったロベール家から987年に誕生したカペー朝。ただ成り立ちはカロリング朝の後継が途絶えたからで、実力でなったわけではなく、そもそもカペーという言葉自体意味は合羽。初代国王ユーグ・カペーはカッパのユーグ。であり、若年で王位に就いた。王家は弱く、自分の代に息子を共同統治者として引き上げることを続けてなんとか王朝の継続性を保った。そもそもカペー朝時代は、アンジュー公、アキテーヌ公、ブルターニュ公、ノルマンディー公が同じくらいの領地を持っており、海の向こうにはノルマンディー公が征服することになるイングランドが有り、東は神聖ローマ帝国もあり、ただの弱小国家であった。ただ断絶することなく地道に征服婚姻を通じて領地を拡大していったが、最後は短い治世が連続し、係累のヴァロワ朝に移行することになる。
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