徹底のリーダーシップ の商品レビュー
『経営は実行』の著者のひとりであるラム・チャランの著書という話を聞き、読んだ。 気持ち的な部分は参考になる。本書で書かれている対象となっている立場は主にCEOやCFOであって、立場の違いによって言葉通りのアドバイスが応用できる訳ではないが、そうであっても一度は読んでおいていいと...
『経営は実行』の著者のひとりであるラム・チャランの著書という話を聞き、読んだ。 気持ち的な部分は参考になる。本書で書かれている対象となっている立場は主にCEOやCFOであって、立場の違いによって言葉通りのアドバイスが応用できる訳ではないが、そうであっても一度は読んでおいていいと思う。
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著者はハーバードビジネススクールの教授で経営の指南者。 リーマンショック後に書かれた書籍で、リーダーが取るべき指針を書く。個人的に残念に思ったのは、営業や開発などそれぞれの部門が広く浅く書かれており、論点があいまいに終始している点。わかりやすかった点を強いて言うならば、現場からの...
著者はハーバードビジネススクールの教授で経営の指南者。 リーマンショック後に書かれた書籍で、リーダーが取るべき指針を書く。個人的に残念に思ったのは、営業や開発などそれぞれの部門が広く浅く書かれており、論点があいまいに終始している点。わかりやすかった点を強いて言うならば、現場からの生の情報の重要性を強く言っている点か。
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不況時や社会情勢が不安定な際に、リーダーはどういった行動をすべきか。 ・経営者の基本理念は「手も口も出す」であるべきなのだ ・難局において誠実であり信頼できる存在であることは簡単ではない。誰も正しい事はわからない、しかしリーダーは正しく導ける存在を常に目指す ・あらゆる停滞、ピン...
不況時や社会情勢が不安定な際に、リーダーはどういった行動をすべきか。 ・経営者の基本理念は「手も口も出す」であるべきなのだ ・難局において誠実であり信頼できる存在であることは簡単ではない。誰も正しい事はわからない、しかしリーダーは正しく導ける存在を常に目指す ・あらゆる停滞、ピンチも「徹底」を「スピーディー」に行うことでチャンスに化けさせる。化けさせなくてはいけない
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・良い会社=経営をしている。経営=実行。 ・リーダーは嫌な仕事を引き受ける。 ・全員が経営者マインドを持つ。自部署だけでなく、他部署に関心を持つ。一緒に一番良い方法を考える。 ・キャッシュの確保が最優先。損益分岐点をできる限り早く下げる。 ・経営者は手も口も出す。 ・短期計画・短...
・良い会社=経営をしている。経営=実行。 ・リーダーは嫌な仕事を引き受ける。 ・全員が経営者マインドを持つ。自部署だけでなく、他部署に関心を持つ。一緒に一番良い方法を考える。 ・キャッシュの確保が最優先。損益分岐点をできる限り早く下げる。 ・経営者は手も口も出す。 ・短期計画・短期目標=KPI ・情報のフローの管理+モチベーションの向上 ・数字で共有
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柳井氏の解説最高!本体より身に染みた。 以下、解説より。 …長年にわたって、世界のトップクラスの会社で経営幹部の指南役を務めてきたチャラン氏は、ベストセラーになった『経営は実行』という本で、「実行は、現代ビジネス社会で語られていない問題、しかも最大の問題」と述べています。 ...
柳井氏の解説最高!本体より身に染みた。 以下、解説より。 …長年にわたって、世界のトップクラスの会社で経営幹部の指南役を務めてきたチャラン氏は、ベストセラーになった『経営は実行』という本で、「実行は、現代ビジネス社会で語られていない問題、しかも最大の問題」と述べています。 これは僕の結論と同じです。 リーダーが泥まみれになってやらない限り、下の人間が泥まみれになってやろうなどと思うわけがないでしょう。リーダーは「モデル」たるべきです。ただ上から命令して、他の人が実行したことを評価するだけの人はリーダーではない。それとはまったく反対の姿勢が必要なのです。 リーダーになったら、いやな仕事はしなくてもいいのではなくて、むしろ、いやな仕事を正面から引き受けていかなくてはならない。それは、たくさんある課題に優先順位をつけて、いますぐにとりかかるべき、最も重要なものから取り組んでいく、ということです。 最も重要な課題というのは往々にして、最も難しい課題です。そして、一度達成したら終わるのではなく、継続してやり続けなくてはならない普遍的な課題でもあります。だから、重要であっても「それはできそうにないから」と避けているリーダーが非常に多いのではないかと思います。大会社の経営者にはとくにそういう人が多い。本来やらなくてもいいようなことをやって、何かやった気になっている。そういうことではリーダー失格です。 会社にとって一番必要なことは何か。それを理想と現実、長期と短期のバランスのなかで考えていくのがリーダーの役割であり、いったん何をすべきかがわかったら腹をくくって率先して取り組まなくてはなりません。リーダーから動かない限り、組織は動かないのです。 そういう、いわば当たり前のことを、チャラン氏はこの『徹底のリーダーシップ』のなかで繰り返し書いています。「経営の基本理念は、『手も口もだす』であるべきだ」と。僕はそれを読んで、自分の考えていることとほとんど同じだな、と思ったものです。 あたりまえのことが本当にできているのか。経営者はそのことを常に自問するべきです。 僕がこの本を読んでいちばん印象に残ったのは、「徹底した経営」という言葉です。原書では「management intensity」となっています。「インテンシティ」には、激情、激烈、濃縮、集中といった意味があります。僕は、この言葉に「人間の意志」のようなものを感じました。これこそいま、多くの経営者に決定的に欠けているものでしょう。あまりにも客観的になりすぎて、自分の経営する会社を、自分ごとではなく他人ごとのように考えているように見えるのです。 経営は、社員や世間に共鳴してもらうことによって、はじめて意味を持ちます。僕のように創業者で会長でCEOもやっているような経営者でなくても、会社を経営する立場の人間は、それを徹底的に自分のこととして、意志と感情をこめてやらなければ人は共鳴しない。 チャラン氏は「経営者が積極的なやり方で、断固として行動すれば、社員に希望と自信を与えることができる」、そして「経営者の行動、そして言葉は、社員の知力、体力、気力を方向づける」と述べています。経営者は、自らの行動と言葉をもって、人を共鳴させることができなくてはならないのです。 なすべきことの優先順位を正しく判断して、それを伝え、共鳴してもらうために欠かせないのは、情報です。それも人を介した情報ではなく、生の情報です。チャラン氏は、これを「地べたの情報」と言っていますが、まさに地を這うようにして集めてくる情報です。 これは僕の「経営の教科書」である『プロフェッショナル・マネジャー』の著者、ハロルド・ジェーン氏も言っていることですが、人づてに聞くことには必ず偏見が入っています。話し手の都合で、真実が脚色されるのです。だから、人の話と現実は、しばしば全く違うものだったりする。リーダーのところには、仕組みとして情報が上がってくることになっていますが、それを鵜呑みにしていると大変なことになります。自ら現場に出向き、自分の目で何が起こっているかを確認し、直接関係者と話をして真実をあぶりだす。その努力をリーダーが怠ると、組織は誤った情報によって動くことになります。それはまさに「命取り」となるのです。 以下、本文より。 ■難局においてリーダーに絶対必要な六つの資質 1 誠実であり、信頼できる存在であること 2 社員、部下を鼓舞し、勇気づける存在であること 3 現実と「生の情報」でつながっていること 4 楽観的な現実主義者であること 5 細部にまで徹底的に踏み込んでいくこと 6 未来に打って出る勇気があること
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各c suitや事業部長の役割を明らかにしていたが、特に目新しいものがなかった。またリーマンショック後の不景気を相当意識した内容だった。
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「暇な人」を出さない人員配置 サービス業は、稼働率とモチベーション 研究開発は会社の未来 大学教授も巻き込め 採用はしないにしても、大学教授にコンサルタントとしての仕事を依頼すれば大いに貢献 営業担当者は「情報エージェント」
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
私は製造業だがここに書かれているように対投資費用効果しか考えてない事に気付いた。 その上に貸借対照表(バランスシート)を考えるべき事なのだろう。すなわちキャッシュと情報こそ命なのだ。 その為には ※販売・マーケティング責任者は→注文を取る事よりソリューションを売る事にシフト(情報を集める) ※財務部門→バランスシートの見方を教えるべきだ。 ※現場のリーダーが出来る事→メンテナンスに関わる費用は惜しんではいけない(何故なら事故があった時の支出は増大になるから)。戦略的重要性のあるプロジェクトは投資は延期してはならない。売り上げが減る前にキャッシュベースでの損益分岐点を下げる事。減価償却分はコストをかけないで資金を使える。在庫管理を疎かにしない。 ※研究開発部門→現状維持か非連続的か。技術での優先順位が変化する市場とビジネス上との優先順位と結びついて来ない。(研究とマーケティングのトップは話し合うべき)
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リーマン・ブラザース破綻をきっかけにした世界的リセッション。本書では、この危機を乗り越えるために、経営者がすべきことを解説。と書けば、難しいことが書かれていると思う向きもあるだろうが、実際はそうでない。沈みかかった船の船長は何をすべきか。積荷を安い順に捨てること以外には思いつかな...
リーマン・ブラザース破綻をきっかけにした世界的リセッション。本書では、この危機を乗り越えるために、経営者がすべきことを解説。と書けば、難しいことが書かれていると思う向きもあるだろうが、実際はそうでない。沈みかかった船の船長は何をすべきか。積荷を安い順に捨てること以外には思いつかない。危機的状況の企業経営も同じ。キャッシュを出来るだけ多く手元に残すために、やめるべき事業、一時サスペンドする事業を決め、それを徹底することである。 我が社でも同じようなことが行われているようであるが、残念ならが徹底しているとは思えない。
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この本の翻訳の発行は、2009年7月、原書の発行は、残念ながら、見つけられなかった。 が、リーマンショックから日をおかず発行されており、テーマもそういった危機的な状況の中での会社経営、あるいは、経営の中でのリーダーシップの発揮の仕方だ。 著者の本は好きで、よく読むが、本書は、ある...
この本の翻訳の発行は、2009年7月、原書の発行は、残念ながら、見つけられなかった。 が、リーマンショックから日をおかず発行されており、テーマもそういった危機的な状況の中での会社経営、あるいは、経営の中でのリーダーシップの発揮の仕方だ。 著者の本は好きで、よく読むが、本書は、ある特定のテーマに絞ったものであり、著者の他の本とは、テイストが異なる。
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