世界一シンプルな「戦略」の本 の商品レビュー

長沢朋哉【著】

2024/10/16

目的と手段が現状分析からなされていて、とる手段が明快な論理のもと選択と集中されていること。

戦略には階層性があること。

プレゼンは接続詞を意識すること。
手段や施策は並列で並べて主張(結論)に移行すること。

2021/07/29

シンプルに、文字も大きく、「戦略」を述べています。戦略を作るときに、さらっと読み直すと良い。エッセンスが、正しく書かれてます。

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戦略とは、「中・長期的な目的」とその実現のための「手段・シナリオ」である

戦略とは、「目的」と「手段」の組み合わせ、つまり
「戦略」＝「目的＋手段」
Strategies ＝ Objectives ＋ Means

「戦略」を立てるは、「目的は何か」を考え抜くことが、出発点

「目的」が具体的かつ明快に設定できれば、「戦略」の構想の半分は終了

手段の目的化という倒錯

「目的と手段」は、階層的に繋がっている＝「目的と手段の階層性」

「目的と手段」の組み合わせは、そのコンテキストでいくつも存在する。その中から、選択し、決定することで、資源を集中することが、「戦略」決定のポイント

戦略の本質とは、何をしないかをDecideすること

「選択」する際は、的確な現状分析に基づいていなければならない

まとめ：
「よい戦略」とは、
「目的と手段」が
現状分析に基づいて
それぞれ適切に「選択」され、
「集中」されているもの

戦略的であること：
１．現状分析ができていること
２．分析に基づいて、中長期的な目的が的確に選択されていること
３．目的達成のための合目的的な手段が選択されていること
４．選択された目的の達成に資源が集中されていること５．それら目的や手段を「選択した理由」が説明可能なこと

戦略の立てかた：
Step-1. 「上位目的」の確認
Step-2. 現状分析
Step-3. 「戦略目的」の設定
　　複数の選択肢を考案、比較、選択
Step-4. 「手段」（具体案）の開発
　　複数の選択肢を考案、比較、選択
Step-5. 戦略の明文化
Step-6. 展開シナリオへの落とし込み

2019/08/29

1,世界一シンプルな「戦略」の本

【学んだこと】
・戦略的とは⇒「目的が選択され、全ての手段がその目的に向かって集中していること。また、それらが選択された理由が明確に説明できること」
① 戦略とは「目的」と「手段」の組み合わせ
現在の立ち位置を把握し、その先のあるべき姿を想定し、そこに行きつく方法を考える事。
※最も気を付けなければならないのは「手段」の目的化
② 的確な現状分析に基づいて「選択」と「集中」を行う
複数の選択肢を考え、それらを比較し、最も重要なものを選び、集中（選ばなかったものを捨てる）する。
※比較によって、各案の「長所」と「短所」がクリアになり、ブラッシュアップすることが可能。
・戦略の立て方
Step,1 上位目的の設定⇒自明であること　　　ex,売上向上、利益向上
Step,2 現状分析⇒基盤づくり。　戦略的目的、手段を選択した理由が明確に説明できる。
Step,3 戦略目的の設定⇒ロジック・ツリーを作成し、選択肢を洗い出す。
Step,4 手段（具体案）の開発⇒アイデア出し
Step,5 戦略の明文化⇒シンプルに記述できるもの。　Ex,○○○を目的として□□□をすることです。　　※プレゼンの際は、それらしいタイトルをつける。
Step,6 展開シナリオの落とし込み⇒考案した手段の中で実施案レベルのモノを時間軸でシナリオ化。　　　※実施計画を含めて戦略である。
・論理的であるために
① 企画書は「ページとページのつながり」を意識する。＝接続詞を意識する。
② So what?⇒「Aなので、B」「Bなので、C」と繋がっているのが理想的。
③ Why so?⇒論理展開を確認する場合は逆向きから「なぜそうなるのか。」と考える。
【実践できること】
① 常に目的を明確にする。着地点を見出していなければ、手段を考えることはできない。言い換えれば、目的もわからないまま業務を行っているならば、何も考えずにただ作業をしているだけであり、価値を発揮していない。
② 常に物事の繋がりを考える癖をつける。会話でも資料作成でも、展開に無理がないか。前後の整合性がとれているのかを意識する。自身の接続詞のレパートリーを増やす。
③ 「選択」と「集中」を考えながら業務に取り組む。複数のアプローチや方法がある中で、その時に自分の最高のバリューを発揮できる最適な方法を考える。

2019/08/26

戦略的とはどういうことか、論理的とはどういうことか、をわかりやすく解説してくれます。
戦略＝目的＋手段
など、端的です。

2016/05/06

シンプルだった。「なんとなく」の勘では、ユーザーはおろか上司すら動かせない。リアルなユーザー像を持つことが大切。

2016/01/18

戦略的であること
1現状分析ができていること
2分析に基づいて中・長期的な目的が的確に選択されていること
3目的達成のための合目的的な手段が選択されていること
4選択された目的の達成に資源が集中されていること
5それら目的や手段を選択した理由が説明可能なこと

2015/06/03

働くうえで日頃からよく耳にする“戦略”という言葉。
「戦略ってなに？ 説明して！」と言われると、あれあれ？　困ってしまいます。
本書では、そんなボンヤリとした戦略という言葉を捉えることができ、戦略の作り方と論理的思考の基礎を学ぶことができます。

本書では、戦略について3つのポイントに分けて説明しています。

①目的と手段
1.現在の立ち位置を把握し
2.その先の、あるべき姿を想定し（目的）
3.そこに行きつく方法を考えること（手段）

「戦略＝目的＋手段」であると定義しています。
戦略を作るうえでは、具体的な目的設定が必要です。
目的が曖昧では、良い手段をひらめくことができません。

②選択と集中
複数の選択肢を考え、それらを比較し、もっとも重要なものを選び、それに集中すること。
選択と集中は、戦略を作るうえで大きなポイントであると説明しています。
比較によって各案の長所と短所がクリアになり、名案を磨き上げることができます。
また、集中とは選ばなかったものを捨てることです。選んだ案に集中します。

③現状分析
目的と手段を選択する際は、的確な現状分析に基づいていなければなりません。
そうでなければ、あてずっぽうや思い付きの選択になってしまいます。

つまり「良い戦略」とは、目的と手段が現状分析に基づいて、それぞれ適切に選択され、集中されているものと説明しています。
本書では、上記の戦略の概念をふまえたうえで、フレームワーク（思考の枠組み）の“ロジック・ツリー”を使用した戦略の作り方をシンプルに解説しています。
後半では、戦略を作るための論理的思考について学ぶことができます。

本書は、タイトルの通り戦略について分かりやすくシンプルに説明していますが、社内研修向けのスライドを書籍にしたため、本文のレイアウト・スタイルがガチャガチャで、内容がすんなり頭に入ってこないことが難点です。

戦略とまではいかなくても、私たちは仕事を進めるうえで、進め方を考えています。ノープランで進めては成果を上げられません。
戦略の作り方は、学校では教わらないのに、社会に出ると戦略という言葉は耳に入ってきます。
戦略の作り方は、働いていれば自然に身に付くものでもありません。意識して身に付けなければなりません。
本書を読んで、戦略の作り方と論理的思考の基礎を身につけ、日々の仕事で活かしてみてはいかがでしょうか？

2014/09/05

　手段と目的の関係について、なんとなく感じていたことを「戦略の階層性」という形で整理してくれていました。そして、その上でどの階層をターゲットとするべきか、といった考え方についても言及されていました。

　おそらく多くの人がなんとなくの感覚で捉えている「戦略」について、１つの形で明示してある珍しい本だと思います。

　また、考え方のフレームワークの紹介とともに、当てはめるだけではダメ（フレームワークは便利だがいつでも完璧に使えるものは無い）と注意している点も良いと思います。

　※書籍をプレゼン資料のように1ページずつレイアウトを考えて書かれている（むしろ「描かれている」）のも珍しいですね。

2014/01/22

とにかくわかり易いです。

戦略と論理についてこれ以上わかり易い本はないかもしれません。

「論理的思考・手法」は、社会人になれば誰でもある程度できるようになります。

ところが「戦略的思考？・手法？」と実際「？？？」という感じがたしかにありました。

この本は、平易な文章のにもかかわらず、説明しきれていると思います。

素晴らしい良書です。

また、巻末に様々な分析方法を解説とともに掲載して頂いています。

これもまた、的を得た端的かつ平易な説明で役立ちます。

職種を問わず、一読の価値があると思います。

2014/01/19

極めてシンプルながらも、色々な定義・思い込みがある「戦略」ということを分かりやすく解説した良書。戦略を学ぶ前に、まずこの書籍を読むべき。しかも、文字の大きさを重要度により変えており、ショートコラムもフィットした内容。戦略の立て方やツールを紹介しているのも適切。
シンプルでないと戦略を立てても実行する人に伝わらないし、実行につながらない。実行して成果を上げて初めて戦略の意味が出る。