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コインロッカー・ベイビーズ 新装版 の商品レビュー

3.8

247件のお客様レビュー

  1. 5つ

    75

  2. 4つ

    67

  3. 3つ

    42

  4. 2つ

    27

  5. 1つ

    5

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2022/06/27

「あたし、頭が良くなきゃだめっていうの、嫌いよ」 「ほしいものが何かわかってない奴は、欲しいものを手に入れることは絶対にできない」 いいなあ 俺も嫌いだ

Posted byブクログ

2022/06/05

先の読めない展開の連続。美しい描写。エロ、グロ。とてもとても濃厚な物語でした。 分かりやすいようなハッピーエンドではなく、読後感は決して爽やかとは言えないものの、自分としてはこれで良かったんだと思える結末でした。

Posted byブクログ

2022/05/18

かなりしんどい。読後感は全く良くない。だけど、何だか楽になった気もする。何で?知らねー。読め。真面目な女の子には魅力がない。嫌われるのが悲しい。わかる。ありがとう、村上龍!

Posted byブクログ

2022/05/16

ぐろいーー! 何が伝えたかったのか? 小説は基本的には主人公の成長とか変化とかを描くものだと思うんだけど、この本は何を伝えたかったのだろう。 何度も読むべき小説かもしれないけど、結構グロいし読むのにめちゃくちゃ時間かかるから、もういいかも。 ハシもキクもちょっと壊れちゃったよね。...

ぐろいーー! 何が伝えたかったのか? 小説は基本的には主人公の成長とか変化とかを描くものだと思うんだけど、この本は何を伝えたかったのだろう。 何度も読むべき小説かもしれないけど、結構グロいし読むのにめちゃくちゃ時間かかるから、もういいかも。 ハシもキクもちょっと壊れちゃったよね。それは全部コインロッカーで生まれたせいなのか?そんなことないよな?

Posted byブクログ

2022/04/10

村上春樹が『ノルウェイの森』なら村上龍は『コインロッカーベイビーズ』。ともに双璧をなす青春小説の金字塔。

Posted byブクログ

2022/04/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

『そうだ、お前は怯えきって震えて泣いてるんだ、それがお前だ、虚勢を張る必要もないし、俺は味方だ、お前、何を見てるんだ?』 『倒れまいとして次々に足を出す、それが走るということだ、全力疾走すれば決して倒れることはない。最初に二本足で立ち上がった猿は、きっと全力で走ったんだ、ガゼル、俺は走るぞ。』 『休んじゃだめよ、熱戦に身体を焼かれて黒焦げになっても、休んじゃだめよ、逃げちゃだめよ、どこへ逃げてもこの人達は追ってくるんだから、焼かれ続けてエメラルドになりなさい、燃え続けて宝石になるのよ。』 『信じられるか?興奮剤を欲しがる人が減ったんだ。みんな静かに眠りたがってる。』 『僕は自分が誰からも必要とされないのを知ってる。僕はずっと必要とされなかった、だから他人を必要としない人間になろうと思ったんだ、でもねニヴァ、僕だけじゃなかったんだ、必要とされる人間なんてどこにもいないんだよ、全部の人間は不必要なんだ、それがあんまり寂しかったから、僕は病気になったんだ。』 『渋滞する高速道路をフルスロットですり抜け疾走する、バイクライダーのように生きたいんだ、俺は跳び続ける。』 『考えてみろ、諦めるな、怯えてるものに負けちゃだめだ、諦めるとすべてはおしまいだ、諦めた瞬間あたり一面は地獄だ、何が恐いのか吐き出しちまえ。』

Posted byブクログ

2022/02/28

1972年夏、コインロッカーに別々に捨てられた赤ン坊、キクとハシ。 二人は同じ里親に引き取られ仲の良い双子の兄と弟になります。 佐世保の映画館に住むガゼルに聞いたおまじないの言葉はダチュラ。 ハシは白い子犬ミルクを飼っています。 キクとハシ15の夏。 社長令嬢のアネモネ17歳は...

1972年夏、コインロッカーに別々に捨てられた赤ン坊、キクとハシ。 二人は同じ里親に引き取られ仲の良い双子の兄と弟になります。 佐世保の映画館に住むガゼルに聞いたおまじないの言葉はダチュラ。 ハシは白い子犬ミルクを飼っています。 キクとハシ15の夏。 社長令嬢のアネモネ17歳は中二の時からCMモデルをしています。6年間鰐のガリバーを飼っています。 ハシは母親を捜しに行くと言って家出します。 キクは走るのが速く、棒高跳びをやっていて、鉄条網を跳んで、アネモネに出逢います。 ハシはミスターDという男色のスポンサーの手によって歌手になっていました。 ハシの最初の女性は38歳のニヴァ。 そして、キクはハシを捜しに行き再会。 ハシはミスターDの策略によって産みの母親と再会することになりますが…。 10代の頃に一度読もうとして挫折した作品だったのですが、今読んでみると、 「何これ!凄く面白い!!!」と思いました。 物語全体が爆走しているように感じられました。 全然古くない、むしろ新しいと思いました。 近未来小説だと言われても信じたでしょう。 下品な言葉もたくさん飛び交いますが、不思議と汚い感じがしなくて詩情が感じられました。 村上龍はやっぱり天才だと思いました。 キクが母親のことを思い出しながら走るシーンは感動的でした。 印象的だったシーンとモノローグ ーあの女は、間違いなく俺の母親だ、俺を産んで夏の箱に捨て、俺の力を奪い、肉の塊り、閉じられてヌルヌルした赤いゴムの袋になって俺に教えようとした。俺が一人になっても生きていけるすべてを一瞬のうちに教えようとした。あの時周囲の視線に屈せず、俺だけのために立ち上がり、俺の傍に寄って、俺だけに呟いた。俺はあの女を尊敬する。立派な母親だ。 ー僕を支えているのはあの音だ。柔かい部屋でキクと一緒に聞かされたあの音だ。あの音を捜したくて歌っている。 ー「ダチュラ!」 アネモネは嬉しそうに赤い傘を大きく振って応えた。 ーアネモネは、キクの情婦ですと自己紹介した。 ー僕はただみんなから好かれたいんだ。ハシと一緒だと心の底から幸福になると言われたいんだ。それだけなんだ。それなのに僕は捨てられた。コインロッカーに捨てられて以来、僕は何が欲しかったのだろうか。何かが欲しかった。何かに飢えていた。 以上前半三分の二はすごく面白くて引き込まれました。 でも物語には結末が必要だったのですね。 この結末は前半に比べるとパワーが落ちていて何だか好きになれなかったけれど、作者が下した結末なんですね。 1981年野間文芸新人賞受賞作。

Posted byブクログ

2022/02/26

・学生の頃に読んで以来だから、たぶん25年ぶりくらいの再読。 ・改めて、「なんか僕には合わない」ということを再確認した。文章のリズムも苦手で読むのに時間かかってしまった。 ・それにしても、こんな感じの退廃的というか、刹那的な感じの青春群像劇みたいのは、今でも結構見かける。この作品...

・学生の頃に読んで以来だから、たぶん25年ぶりくらいの再読。 ・改めて、「なんか僕には合わない」ということを再確認した。文章のリズムも苦手で読むのに時間かかってしまった。 ・それにしても、こんな感じの退廃的というか、刹那的な感じの青春群像劇みたいのは、今でも結構見かける。この作品に影響受けてる作品は少なくないはず。 ・タイトルのセンスは村上龍は最高だと思う。

Posted byブクログ

2022/02/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

村上龍先生は初めて読んだ。アンダーグラウンドな世界観の中で描かれる生命の鼓動と破滅が混沌とした不思議で、それでも目が離せない、小説としてすごい力を持った話だなあと思った。 この本を語るには自分の語彙では足りず、解説を読んで初めて頭の中で処理しきれた気がする。 特にキクが各所で飛ぶシーンと、ハシが精神病院に入ってから心臓の鼓動と出会うまでのシーンはすごく心を揺さぶられるなにかがあった。 タイトル回収もすごく鮮やかで良かった!自分の好きな作品傾向からは少し外れているけど、読めてよかったと思う小説。

Posted byブクログ

2022/02/03

「自分が最も欲しいものが何かわかっていない奴は、欲しいものを手に入れることが絶対できない。」 なんとなく時間を過ごしてしまっている今の自分に 精一杯生きろよ!!!!ってこの本が言ってくれてるような気がしました。ありがたやありがたや。 俺たちはコインロッカーベイビーズだ。

Posted byブクログ