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永遠の0 の商品レビュー

4.4

3918件のお客様レビュー

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  2. 4つ

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2024/08/30

正直歴史の授業では全く深掘りされていなかったことがたくさんあって、原爆や空襲やなんやらで戦争を知ったつもりでいた自分が恥ずかしくなった。読んでいて辛い部分もあったけど、とにかく勉強になった。 宮部さんが亡くなっていることは初めからわかっていたけど、思わず生きていてください、と願わ...

正直歴史の授業では全く深掘りされていなかったことがたくさんあって、原爆や空襲やなんやらで戦争を知ったつもりでいた自分が恥ずかしくなった。読んでいて辛い部分もあったけど、とにかく勉強になった。 宮部さんが亡くなっていることは初めからわかっていたけど、思わず生きていてください、と願わずにはいられなかった。読了後の余韻が凄かった。そして最後は思わず、涙がポロリ… 今年の終戦記念日は去年とは全く違う気持ちで迎えることになると思う。

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2024/08/03

凄かったです。何度も目頭が熱くなりそのまま嗚咽を漏らし号泣… 彼らの死に意味がないなんて言えますか?その意味は後世に生きる我々が作り受け継いで行くものなのでしょうきっと。宮部久蔵最期の神業は何を思ってやり遂げたのか?あれほど生に執着していた男が生き残る道を捨ててみせた神業の意味は...

凄かったです。何度も目頭が熱くなりそのまま嗚咽を漏らし号泣… 彼らの死に意味がないなんて言えますか?その意味は後世に生きる我々が作り受け継いで行くものなのでしょうきっと。宮部久蔵最期の神業は何を思ってやり遂げたのか?あれほど生に執着していた男が生き残る道を捨ててみせた神業の意味は、きっと永遠に理解することができない謎です。十二章とエピローグの余韻が凄くて次の本を手に取れない… 今年一番の衝撃です。8月を迎える前に読んで良かった。

Posted byブクログ

2024/08/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

とても感慨深い作品だなと思います。この時代、こういった作品は少ないですし当時の方々も少なくなってしまっている中形としてフィクションの中にあるノンフィクションが残っていることが何よりも大切にしたいと思います。好き、という言葉の表現はあっていないと思うのですが個人的に妹や下の世代にも読んで欲しいなと感じました。何度読んでもいい作品です。

Posted byブクログ

2024/08/01

再読。 何回読んでも面白い。 そして、読むたびに様々なことを思う。 日本は、変わっていない? 上が責任をとらない体質。

Posted byブクログ

2024/07/23

「美しくて儚い、幾億人の思いをのせた海軍零式戦闘戦」 男が女を愛する心と責任。男らしさとは何なのか。愛するとはなんなのか。 景浦が抱きしめるシーンがグッときた 「無駄死にするな」の意味を理解したようで、何十年越しに宮部を再度尊敬する感じが体現されていて気持ちが良い。宮部の死を...

「美しくて儚い、幾億人の思いをのせた海軍零式戦闘戦」 男が女を愛する心と責任。男らしさとは何なのか。愛するとはなんなのか。 景浦が抱きしめるシーンがグッときた 「無駄死にするな」の意味を理解したようで、何十年越しに宮部を再度尊敬する感じが体現されていて気持ちが良い。宮部の死を望んだ人間が宮部の妻と孫の幸せを噛み締める。景浦の生い立ちとか殺気立った人間性をも凌駕する宮部の存在。歴史を受け継ぐというか、継承?輪廻?説明できない。素晴らしい。戦後も松乃を守るために裏で活動していたことも、尊敬に値する人間への忠義心忠誠心は私たち現代人にとって失われている者なのかもしれない。 「どんなに苦しくても生き延びる努力をしろ」 素晴らしい考えを持った宮部でさえも、結局国(帝国海軍)の駒であり、ただの一つの鉄砲の弾であった。亡くなった230万人の人にもそれぞれかけがえのない人がいて、それぞれの物語があるのに、非常な上官は下士官を道具として見ていた。全ての戦いにおいて、軍略家(軍学校エリート)は米に報いるチャンスはあったのにも関わらず、日本の勝利より出世と安泰を得たかった。敵の分析もせず、勝ち気でプライド高く見栄ばかりで失敗を認めない。まさに現在の官僚制、年功序列を表しているようで嫌気がさす。 半狂乱的な愛国心があり、テロリストと表裏一体、国のために死を重んじる人であっても、家族は必ず存在する。一人一人に物語があって、死すると誰かにとって悲しみの出来事になる。客観的な考えを身につけずらいこの時代において、宮部は本当にすごい。人間の本質、家族のつながり、生きる意味を見抜いていた。 アメリカは愛国心なしでどう戦っていたのか不思議で仕方がなったが、それは勘違い。ミッドウェー海戦での米軍雷撃隊が護衛なしに母艦直衛機の攻撃にも恐れず、日本の母艦へ急降下爆撃を成功させた。これは愛国心、アメリカ大統領への忠誠であり、日本国民が天皇陛下をのために、愛国精神を捧げたのと全く同じである。上官はこれを見抜けずアメリカ軍を舐めていた。また真珠湾は日本の奇襲で現在でも悪者扱いされているが、これは前日パーティを行った外交館の職務怠慢。電報遅れたことによるだけのミスで日本から攻撃を仕掛けてしまった。ただその人は罪を認めず軍法にも裁かれなかったという。胸糞悪すぎる。 →「帝国海軍は第一線で命を懸けて戦った者に非常に薄情です。海軍大学校出身の将校はどんなミスをしても出世していきますが、叩き上げの将校が報われることは極めて少ない組織。兵や下士官などは、最初からもう道具扱い。幕僚たちにとっては下士官や兵の命などは鉄砲の弾と同じだったのでしょう。」 日本は戦後、素晴らしい復興を遂げました。でもそれは、生きることと、働くこと、そして家族を養うことの喜びに溢れた男たちがいたからこそである。この幸せは宮部さんのような男たちが尊い血を流したから。 人命尊重と人命軽視の戦い。敗戦しても何もおかしくない。 フレーズ集 戦後の民主主義と繁栄は、日本人から「道徳」を奪った。今、街には自分さえ良ければよいという人間たちが溢れている。60年前はそうではなかった。 P427 「国のために命を投げうった真の英雄と称えられた時もあったし、歪んだ狂信的な愛国者と罵られた時もあった。しかしどちらも真実をついていない。彼らは英雄でもなければ狂人でもない。逃れることのできない死をいかに受け入れ、その短い生を意味深い者にしようと悩み苦しんだ人間だ。彼らは家族のことを考え、国のことを思った。彼らは馬鹿ではない。特攻作戦で、回天の望みがないことくらいは知っていた。」 特攻前はすでに心が澄み切っていた。 子どもなど所詮、慰みのものにすぎん。己の生きた証をそれにしか見出せない男が、子を作り、後生大事に可愛がるのだ。 長谷川→臆病者 伊藤→臆病だが確かな腕を持ったパイロット 井崎→宮部さんがいなければ命はない 永井→勇ましいところの全くない人。何よりも命を大切にする人。おくびょうものとののしられようとしても、生き延びる道を選んだ人。

Posted byブクログ

2024/07/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

日本にもこんな時代があったのかと考えさせられる作品。恥ずかしながらほとんど無知だったので、日本の過去と向き合う時間を作りたいと感じた。 宮部は優しくて芯のある素敵なサムライだった。 本を読み進めるうちにその姿が浮かび上がり、ラストは涙なしでは読めなかった。 特攻は今では考えられないほど非人道的で、特攻で亡くなった方の飛び立つ瞬間の気持ちは絶対に理解することができないものだが、小説の中でその心情がとてもリアルに描写されていて、とても胸が苦しくなった。 大石少尉(現祖父)の特攻が決まった際の、「できるなら今度は女の子として、一生、お母さんと暮らしたい」という心情がとても心に刺さった。

Posted byブクログ

2024/07/17

大学生の頃授業中に読んで、感動して泣きそうになって本を閉じたのを覚えている。 最初と最後の覚悟を持って相手の陣地に攻めるゼロを描いた描写がたまらない。 死を覚悟した男のかっこよさに感動した。

Posted byブクログ

2024/07/15

この本を一言でまとめると私は『キツい』でした。 ページ数も内容も伏線の回収の仕方も読後感もキツかったです。 残りの150ページぐらいはお一人で読まれることをオススメします。 私は喫茶店で読んで他人に怪訝な目で見られながら号泣してしまいました。 読み終わってから2.30分は...

この本を一言でまとめると私は『キツい』でした。 ページ数も内容も伏線の回収の仕方も読後感もキツかったです。 残りの150ページぐらいはお一人で読まれることをオススメします。 私は喫茶店で読んで他人に怪訝な目で見られながら号泣してしまいました。 読み終わってから2.30分は何も手がつかないぐらい心にくるものがありました。 名作です。

Posted byブクログ

2024/07/06

零戦、特攻の話。特攻で戦死した宮部久蔵の孫が宮部の生涯を辿る。十二章からなり、徐々に宮部の生き様が明らかになるが、最終章で明かされる真実に思わず落涙。

Posted byブクログ

2024/07/01

特攻について、戦争について、経験者の語りで伝えてくる作品。恥ずかしながら知らないことが多く、そう遠く無い過去の日本でこんなことが起きていたのだと暗い気持ちになった。 戦争について知ること、考えることのきっかけとして良い作品だと感じた。

Posted byブクログ