紫色のクオリア の商品レビュー
哲学的ゾンビやシュレディンガーの猫などの哲学的な要素や平行世界などのSFもありおもしろかった。イメージソングはClariSの「コネクト」です。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
評判の良いライトノベルの復刊に興味が湧いて購入。 他人がロボットに見える毬井ゆかりではなく、その友人 波濤学が主人公。「他人がロボットに見えるから何?本人が社会に溶け込みにくいくらいしか問題点なくない?」と思ってたけど1話を読んでそういうことではないのが分かった。 2話も同じような感じで話が進むのかなと思いきや、方向性とスケール感が大きく変わる。大好きなただ1人のために主人公が人間という枠から外れていくストーリーや、相手にどうしたって分かってもらえないクソデカ感情が私は大好きだ。こういう話はなんぼあっても良い。友人や恋人の運命を変えるために人間を辞めたり己を擦り減らす主人公がいる作品を常々探していたのだが、セカイ系は盲点だった。 内面描写と血生臭いであろう場面の描写は正直物足りなかったが、ライトノベルならこんなもんかな。 ラストが爽やかに終わったのがよかった。学が戻れた理由がタイトルの「クオリア」に絡められてるのも良い。途中の様々な理屈も私は面白いと思いながら読めた。量子力学を過去に齧ったはずなのに全部忘れてる自分にはショックを受けた。物理の教科書を引っ張り出してこようと思う。
Posted by
物性研の所内者、柏地区共通事務センター職員の方のみ借りることができます。 東大OPACには登録されていません。 貸出:物性研図書室にある借用証へ記入してください 返却:物性研図書室へ返却してください
Posted by
名作と名高いだけある。読んで良かったし、色々思いを巡らせながら読むのに、読了後はすっきりとした気持ちよさが残る。エンタメってこうだよな、って感じ。 企画で書かれた短編と、それを大きく膨らませた長編からなる。どっちにも良さがあるけれど、やっぱり後者がものすごく面白い。 どち...
名作と名高いだけある。読んで良かったし、色々思いを巡らせながら読むのに、読了後はすっきりとした気持ちよさが残る。エンタメってこうだよな、って感じ。 企画で書かれた短編と、それを大きく膨らませた長編からなる。どっちにも良さがあるけれど、やっぱり後者がものすごく面白い。 どちらも百合ではあるにせよ、短編の方は、ある女の子が、別の女の子の魅力的な点をひたすら褒めそやしながら話が進んでいったり、仲睦まじさが執拗に描写されるため、語り口としては割とスタンダードというか、ありがちな感じがする。それでも、設定的にも物語的にも、好みな具合のラノベっぽさ(ライトなSF・伝奇っぽさというか)があって、楽しめた。 長編に入ってから、SF色が俄然強くなる。『最後にして最初のアイドル』『〔少女庭国〕』、少し毛色は違うものの『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』辺りが好きなら、とっつきやすいかも知れない。規模がぐんぐん大きくなるけど、非常に爽やかなところに着地する。 物語自体もさることながら、個人的にはキャラクター造形も気に入った。男勝りな主人公、ふわふわ小動物系のヒロイン、高飛車勝ち気な幼馴染、天才美少女留学生と、一見わかりやすい属性で構築された女の子たちばかりだけど、大抵がアンビバレントな感情を持つ、一義的でない人間として描かれていた点が良かった。 内容にふれる部分はコメントにて追記予定。
Posted by
再読2回目。 昔読んだ時は、あまり意味がわからなかった記憶があるが、今回は比較的理解できた。前半は人間がロボットに見える女の子の話。後半は物理学の量子論などを用いたSF作品。どちらの設定も、作者の独りよがりの意味不明な展開が出てくることが多い印象であるが、本作は、納得感のあるかな...
再読2回目。 昔読んだ時は、あまり意味がわからなかった記憶があるが、今回は比較的理解できた。前半は人間がロボットに見える女の子の話。後半は物理学の量子論などを用いたSF作品。どちらの設定も、作者の独りよがりの意味不明な展開が出てくることが多い印象であるが、本作は、納得感のあるかなり筋の通った展開で素晴らしかった。流石に、難しさは少しあったが。更に、設定から話を広げるとここまでできるだろう、という所の限界までやり尽くしていたのも素晴らしい。
Posted by
これは……噂に違わぬすごい名作百合SFだった。 少し変わったゆるふわ日常ものかな?と思わせる序盤から最初の事件への急展開。なるほどこういう方向性……と思っていたら2話目はまた違った話の転がり方をしていく。 長いトライ&エラーの果てに想いが執念へ変わる展開、定番だけど好きです。
Posted by
これはやられた! 人間がロボットに見えるゆかり。そこからこの物語が組み立てられるとは。 第1話の急展開に驚かされるも、それが前提に過ぎないという構成。そして思考と試行を重ねて繰り返す第2話のインパクト。 SFでありラノベであり青春小説である。面白かった。
Posted by
SF。人間がロボットに見えるゆかりと、その友人の「最強の汎用型」マナブの話。 前半は何でこんな色々説明しているのかと思っていたが、後半に入って情報量が増えてくるにつれ、全体的を通せばこの説明量でバランス取れてるんだなと思った。後半の肝となる展開も分かりやすく書かれていて、きっちり...
SF。人間がロボットに見えるゆかりと、その友人の「最強の汎用型」マナブの話。 前半は何でこんな色々説明しているのかと思っていたが、後半に入って情報量が増えてくるにつれ、全体的を通せばこの説明量でバランス取れてるんだなと思った。後半の肝となる展開も分かりやすく書かれていて、きっちり頭に入って来たので楽しめた。結末に向けて、話の内容が加速していくのがとても良かった。 エピローグ後どうなったかも気になるところだが、作者の方があとがきに書かれてるように、この三篇で終わらせておくのが良いのだろう。少し足りないと思うぐらいで丁度いい。
Posted by
>クオリアという言葉がある。 >あなたがSF者ならあるいは耳にした(読んだ)ことがあるかもしれない。 >感覚質、と訳されることもあるそれは、ようするに『頭の中で生まれる、感じ』のことで、 >例えば、赤い色を見て赤い、と感じるその『感じ』、 >青や紫を...
>クオリアという言葉がある。 >あなたがSF者ならあるいは耳にした(読んだ)ことがあるかもしれない。 >感覚質、と訳されることもあるそれは、ようするに『頭の中で生まれる、感じ』のことで、 >例えば、赤い色を見て赤い、と感じるその『感じ』、 >青や紫を見た時の、その『感じ』のこと。 >嗅覚でも痛覚でも物事に関する感想でも、とにかく何かを感じた時のその印象のこと。 >それは、人それぞれで、完全に共有することは出来ない性質のものである。 >つまり、 >「他人が赤を見ているとき、自分と本当に同じ色を見ているのだろうか?」 ヒロインのゆかりは、生物がロボットに見える。 本当にそう見えているかは、誰にもわからない。 ただ、本人がそういうのを信じるだけである。 というSF。 ライトなふりして、結構ハードなSFで、SF者大喜びです。最高のライトSFのひとつ。 二編の中編とエピローグで、二編目は同じ登場人物で平行世界モノ。 谷川流「学校を出よう!」に雰囲気似ていて、どちらかが好きな人にはもう片方もかなりオススメ。 波動関数とか、コペンハーゲン解釈とか、哲学的ゾンビとか色んなワードが出てきて、中二な方々にもオススメ。 「ねぇガクちゃん。……勘違いならいいんだけれど、これって、ガクちゃんのじゃない?」 「……あのね、ゆかり。何回だっていうけどね、あたしにネジは使われていません」
Posted by
ラノベのSFでは、最高峰ではないでしょうか。 惜しむらくは映像化にあまり向いていなかったことかしらん。(漫画版もおもしろかったけどね)
Posted by
