カンランシャ の商品レビュー
不倫ものって、読みやすいものが多い気がします。 でも、感情移入をしたり、心に残る言葉があったり、そういうのではなく、 展開を楽しむ。 不倫をした人の末路を知りたい。 そんな感じで読むことが多いです。 ですが、こちらの本は、不倫の話なのに、嫌悪感があまりなく読めてしまいました。 ...
不倫ものって、読みやすいものが多い気がします。 でも、感情移入をしたり、心に残る言葉があったり、そういうのではなく、 展開を楽しむ。 不倫をした人の末路を知りたい。 そんな感じで読むことが多いです。 ですが、こちらの本は、不倫の話なのに、嫌悪感があまりなく読めてしまいました。 恋に溺れてるくせに、どこか現実的な部分もあり、 昔は好きで結婚したはずなのに、 気持ちって永遠じゃないんだよねー 「優しさだって、互いに好きだという感情が前提になければ、決して心地の良いものではない。」 「二人の溝は、味の薄い不味い太刀魚を平らげてくれることぐらいで埋まるようなものじゃないのだ。そんなことをやったって、1ミリたりとも心は近づかない。」 どうにもならない取り戻せない愛情への諦めをすごーーくかんじました。
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恋が灯す火がたまにとてつもないエネルギーになって、本書にもあるように"そうするしかなかった"ことになることがある そのエネルギーをコントロールして良くも悪くも完成させた隆一さんの強さと覚悟に恐れ入りました
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『 ふらち・・・・・・、』 伊藤たかみはギブソンという作品から嫌いになったのだが、そろそろ嫌いを返上してもいいかもしれない。 ただ気になったのは、技法としてあの書き方をするのならば、もっと効果的なネタを入れた方が良かったのではないか。ただ読み辛いだけ。 書評は下品だし、テー...
『 ふらち・・・・・・、』 伊藤たかみはギブソンという作品から嫌いになったのだが、そろそろ嫌いを返上してもいいかもしれない。 ただ気になったのは、技法としてあの書き方をするのならば、もっと効果的なネタを入れた方が良かったのではないか。ただ読み辛いだけ。 書評は下品だし、テーマもよくある話だし、伊藤たかみってだけでハードル下がっているところがあるけれど。 後半、雨の擬音をさああと表現しているのがすごく好きだった。映画は売れないから作らない方が良い。書評家が締めに!を使うのは作品を軽んじていると思う。本当に下品。
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夫直樹の不倫を知りながら、夫の帰りを待つ妻いづみ。 彼女自身も、いつか夫の後輩隆一に恋するようになる。 それぞれの視点からのストーリーが章ごとに変わるため、各々の気持ちが手に取るようにわかり、とても読みやすかった。 仕方なかったのかなと思いつつ、不倫を「恋」としてしまう事には、...
夫直樹の不倫を知りながら、夫の帰りを待つ妻いづみ。 彼女自身も、いつか夫の後輩隆一に恋するようになる。 それぞれの視点からのストーリーが章ごとに変わるため、各々の気持ちが手に取るようにわかり、とても読みやすかった。 仕方なかったのかなと思いつつ、不倫を「恋」としてしまう事には、少々抵抗があります。 気持ちが離れていく、好きが盛り上がっていく、最後は収まるところに収まった感じでしたが、やっぱり、何となく納得いかなくて…。 小説ですから、楽しみましたが。 いずみは、妊娠を隆一に告げてないようだけど、大丈夫なのかな?
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装丁の雰囲気で選んだ図書館本。一組の夫婦の不倫物語。登場人物が少なく、設定はかなりこってり。どろとろしているかなーと恐る恐るだった。 それぞれの気持ちの襞がよく表現されているけれど、どこか冷静にも感じるのはそれぞれが大人だからなのか。愛のたまにある激情がある意味スパイスなのかもし...
装丁の雰囲気で選んだ図書館本。一組の夫婦の不倫物語。登場人物が少なく、設定はかなりこってり。どろとろしているかなーと恐る恐るだった。 それぞれの気持ちの襞がよく表現されているけれど、どこか冷静にも感じるのはそれぞれが大人だからなのか。愛のたまにある激情がある意味スパイスなのかもしれない。 「人間が唯一失わないものがあるとすれば、それはきっと孤独だけだよ」は名言。だから恋をするのだろうと。思い出を重ねていく様子、街の風景が目に浮かぶような綺麗な物語でした。 どことなく江國さんの雰囲気を感じる。 結末はやや拍子抜けかもしれない。
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葛藤の描写が弱く、不倫や生死などの重たいテーマを扱う割に、さらりと読めてしまい、上滑りした感がある。 いちばん描くべきなのは、夫に浮気され自分も不倫に走る妻のいずみの感情や思考の揺れだろう。しかし、そこがいまいちうまく表現されておらず、もやもやした。恋愛を現実に進行させるとは、こ...
葛藤の描写が弱く、不倫や生死などの重たいテーマを扱う割に、さらりと読めてしまい、上滑りした感がある。 いちばん描くべきなのは、夫に浮気され自分も不倫に走る妻のいずみの感情や思考の揺れだろう。しかし、そこがいまいちうまく表現されておらず、もやもやした。恋愛を現実に進行させるとは、この言葉では表現できない、決断もできない、決めかねる態度が実際なのだろう。しかし、小説家はそこを、曖昧なままにしてはいけない。きちんと言葉を紡いで切り込んでいかなければいけない。さいごに、「恋愛は決意の連続なのだといずみは思い出した」で締めくくられるのだが、ほんとに書くべきなのはその決意のやり方であり、そこで起こる葛藤ではないのだろうか。
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図書館で、表紙とタイトルに惹かれ借りてみました。 伊藤たかみさん、初めてです。 不倫のお話でしたが、嫌な感じがなかったです。 むしろ、ちょっといいなと思った。 余韻も良い感じで、読了後が好きな感じです。 登場人物3人の気持ちが順番に書かれ進んでいくので とても読みやすいというの...
図書館で、表紙とタイトルに惹かれ借りてみました。 伊藤たかみさん、初めてです。 不倫のお話でしたが、嫌な感じがなかったです。 むしろ、ちょっといいなと思った。 余韻も良い感じで、読了後が好きな感じです。 登場人物3人の気持ちが順番に書かれ進んでいくので とても読みやすいというのもありました。 なかなか、好きな本でした。
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「頭でも心でもないし、ましてや下半身でもない。それでもどこかが、いずみさんを捕まえるために必死なんです。男としてどれだけ卑怯だろうと何だろうと、もう、どうにもならないんですよ。僕だって好きでこんなことしてるんじゃない。」皆さんあまり葛藤もなく簡単に傾いていた様な… それにしても三...
「頭でも心でもないし、ましてや下半身でもない。それでもどこかが、いずみさんを捕まえるために必死なんです。男としてどれだけ卑怯だろうと何だろうと、もう、どうにもならないんですよ。僕だって好きでこんなことしてるんじゃない。」皆さんあまり葛藤もなく簡単に傾いていた様な… それにしても三冊連続で不倫が出てくるなんてどれだけ日本に多いんだw
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浮気中の直樹の言い分が身勝手すぎて笑えるけどリアル。なんでばれてるって分かんないかなー。 愛のキャラ描写が足りなくて、先の見えない直樹を独占しようなんていう心理が理解しがたい。 いずみと隆一の恋の始まりのふわぁっとした感じや、くすぐりあうようなやりとりは心地よく読めるけど、生々し...
浮気中の直樹の言い分が身勝手すぎて笑えるけどリアル。なんでばれてるって分かんないかなー。 愛のキャラ描写が足りなくて、先の見えない直樹を独占しようなんていう心理が理解しがたい。 いずみと隆一の恋の始まりのふわぁっとした感じや、くすぐりあうようなやりとりは心地よく読めるけど、生々しさを避けてるようで物足りなくもある。 「八月の路上に捨てる」よりは数段落ちる。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
止まらない気持ち。止められない気持ち。 起業して仕事に追われる夫の直樹が、浮気をしている、らしい。 夫の携帯に細工して、受信メールを転送できるように設定し、落ち着かない日々を送るいずみ。 妻のいずみのことも、愛人である愛のこともそれぞれ好きで大切で、ふらつく直樹。 浮気をされてから妻と別居している、直樹の後輩の隆一。そしていずみへの芽生えた気持ち。 不倫の話です。みんなが浮気をされ浮気をしている。 本当のことは、誰も直接口に出してなんて言えない。 すごい、うまいなーって思った! どろどろの不倫ではなく、かなり明るめな不倫の話。 ラストもハッピーエンドかしら?みたいな感じ。 著者だからこそそういうのもいいよね)^o^(
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