カンランシャ の商品レビュー

伊藤たかみ【著】

2012/03/28

どこかの誰かと遊んでるのかもしれませんよ。いずみはそう言って立ち上がると、キッチンへ入った。カウンターの角をそっと触れる仕草が、どことなく気怠るそうだ。
隆一はさりげなく頭をかいた。少々、居心地が悪い。今日は数年振りに蛭間直樹と再会し、家で食事をするはずだったのだが、彼は仕事が忙しいらしく、九時をすぎてもマンションに戻っていなかった。いずみが携帯で何度か呼び出しても繋がらない。

2012/03/10

久しぶりに伊藤たかみ。
雑誌連載だったらしく、三人の視点で順番にくるくると、よみやすかった。
でも、(特に後半は展開上しかたないとはいえ)二人に偏っているというか、いずみにとって都合のよいはなし、そしていずみは都合のよい女である というはなしにしかみえず。
これが大人ってことならわたしにはわからない。

2011/07/08

どろどろ系の話はまあまあ好きだから、おもしろかったと言えばおもしろかったけど・・・
奇麗にまとめられたダブル不倫のお話。

2011/05/20

大人の恋愛ってこんな感じなのかと…

あまり驚くような展開にはならなかったが、ゆったりと楽しむことができた。

2011/04/25

不倫と不倫の物語、というしかない話。

普通なら思いとどまる理由になりうる「夫の病」だがそれを皮切りに二人の仲は加速度的に進んでいく。小説ならでは？それとも現実でもこういうことは起こるのだろうか。
愛情の深さによるのかもしれないし、人それぞれなのかもしれない。夫が倒れて病院から出られないことを幸いとして不倫相手と愛をはぐくむか、それとも今までのことはなかったことにして看病にいそしむか。

全体的に読みやすくおもしろかった。

2011/04/16

旦那の不倫を疑う。
そのため、旦那宛に届いた携帯メールを自分宛にも転送しておくなんて考えられない。
相手を信じられない状態なのに一緒に暮らしているということ自体よくわからないよ。そんな状態なら、アッサリ離婚しちゃえばいいのに。

2010/12/14

初めて読んだ作家。なんど、角田光代さんの元夫らしい。。。
そんな彼の不倫小説。でも全然汚い感じがしない。好きになったものはしょうがないよね。相手も好いててくれるなら、一緒になるのが一番。
子どもも居ないならそれがいい。若い頃の恋愛成就するまでの期間が短いのがオトナっぽくていい。
うん、また読んでみようかな、この人。

2010/10/12

不倫、といわれるお話。
だけど、きもちって、なにかに
括られた中ではおさまらないものだと思う。
いやな感じがなかったです。

この作家さんの描写、どんどん読んでしまいます。
女の人だと思ってました！

2010/09/15

最小の十数ページ、つまんないな～という印象で、最後まで読もうか迷いました。
でも、読んでいくうちに、人物の気持ちとかがわかりやすくなってきて…。

"不倫"がテーマな小説だけど。
夫婦でいることとか、恋人でいることとか、『こういう形が正しい』なんてないのかもしれないなと思いました。

2010/06/13

最後まで気持ちよく読める一冊。誰も悪くない、みんなしょうがない、そんなふうに許してしまえるストーリーだった。でもちょっと物足りない。3人がかわるがわる語るスタイルのせいか、深く入り込めなかった。それを狙ったのなら成功だが、私はもっとずっしりしたものでもよかったと思う。不倫とかどろどろしたものが絡んでくるのに、本の厚みの無さに驚いたくらいです。