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薄闇シルエット の商品レビュー

3.5

90件のお客様レビュー

  1. 5つ

    9

  2. 4つ

    32

  3. 3つ

    35

  4. 2つ

    6

  5. 1つ

    0

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2012/03/18

共感できるけど、自分にはこんな不器用に生きるだけの素直さはないなぁと思う。世渡り上手に生きていることによって起こる焦燥感と、比較するのはおかしいかもしれないけど。 自分勝手と自分らしさと、自由と不自由と。表裏一体の感覚を、角田光代さんからはいつも感じます。

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2012/02/22

友達と古着屋を起業して、それが何やかやで軌道に乗り、いい年になり、彼が結婚を口にする。 ここでへそを曲げるのが、角田さんの描くヒロインらしいとこだ。 結婚してやる、なんて言い方は私もしてほしくないな。ヒロインとは全く考え方も違うけど。たぶん、ニュアンスの問題なんだけど。。 ...

友達と古着屋を起業して、それが何やかやで軌道に乗り、いい年になり、彼が結婚を口にする。 ここでへそを曲げるのが、角田さんの描くヒロインらしいとこだ。 結婚してやる、なんて言い方は私もしてほしくないな。ヒロインとは全く考え方も違うけど。たぶん、ニュアンスの問題なんだけど。。 やりたくないことはしない、で生きるのは楽なのかと思ったけどこれもこれでジタバタするんだな。

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2012/01/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

37歳独身の古着屋経営の女性が主人公の小説。 主人公は自分の好きなことしかしたくないというポリシーのもとでこれまで生きてきたが、周囲は年齢を重ねその生き方を変えてきている。自分ばかりが取り残されているという焦燥感が描かれている。 主人公が元カレに言われた『あんたの話って、したくないってことでしか構成されていないんだよ。…したくないことを数え上げたことで、十年前は前に進むことができたけど、今はもうできないんだ。したくないって言い続けてたら、そこにいるだけ。その場で駄々こね続けるだけ』というセリフは胸に突き刺さった。

Posted byブクログ

2011/11/03

既婚者と未婚者。 欲を出し上へ上へと進むチサトとキリエ いまのままがいい、なんか違うと考えすぎてしまうハナ いろんな女性がでてくるなか私はきっとハナに近いものはある ただハナのように実力も経済力もない 結婚をつまらないものだとは21歳のわたしにはまだ思えない 37と言...

既婚者と未婚者。 欲を出し上へ上へと進むチサトとキリエ いまのままがいい、なんか違うと考えすぎてしまうハナ いろんな女性がでてくるなか私はきっとハナに近いものはある ただハナのように実力も経済力もない 結婚をつまらないものだとは21歳のわたしにはまだ思えない 37と言う微妙な年齢 37と言う年はわたしからみればものすごい大人に思える だけどきっとこどもなんだ 小さい頃20歳になればなんでもできるのだと思った だが実際20歳過ぎてもなにも変わらない、こどもだなって思う いつからこどもじゃなくなるのかなといろんなことを考えさせてくれる角田光代さんらしい作品です

Posted byブクログ

2011/09/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

37歳の女性が 結婚して「あげる」と言われ腑に落ちずモタモタしている間に 彼には別の女性と結婚され、仕事のパートナーまで結婚し… 取り残されて仕事について改めて考えてみたら 「なにももってない」と焦る話…と書くと身も蓋もないけれど、そういう話。 実際そこらへんに転がってそうな話であり感情の描写だったし、 私自身,身につまされるものがあった。 リアリティが有りすぎて、小説としてどうなのか? と思う部分もあるのだけれど 人が「もやっと」する部分を、的確に分析して言葉で表している その表現の巧さが面白かったので☆4つ。 私もこうなるんだろうな…と思いつつも 「なにももってない」って思わない人生ってどんなだろうって考えたら 要は本人の考え方次第なんだろうなと思った。 専業主婦になってのんびり暮らして子供に恵まれても 「子供が大人になったら何も残らない」って思う人もいるだろうし、 仕事で評価されていても 「私の代わりなんていくらでもいる。私がいなくなっても何も残らない」 って思う人もいるだろうし。 自分より色んなものを持ってる人は沢山いるけれど 羨ましければ努力してそれを奪い取りに行くか 諦めて自分の持っているものを大切にするしかないんだろうな。 羨んでちょっと努力しただけで諦めてジタバタしてるのが一番かっこ悪い。

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2011/09/26

自分の気持ちは口にしないと伝わらない。 1人心の中で自分と周りを比べて葛藤するのはみんな同じ。 『寂しい』と向き合う。

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2011/09/16

独身女として生きるには、揺るぎない何か(才能とか意志とか)と複数の仲間(誰かしら結婚するから)が必要と学んだ。あと、結婚が幸せにしてくれるわけではないと。

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2011/09/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「その人はその人になっていくしかないと、チサトはきっと日々のどこかで学んだのだろう。」最後のシーン。100均のコップを持って、なにもない引っ越したばかりの部屋に一人で帰るシーン。 「なんにもつかみとっていない、なんにも持っていない、それはつまりこれからなんでもつかめるということだ。間違えたら手放して、また何かつかんで、それをくりかえして、私はこれを持っているというものが、たった一つでも見つかればいいじゃないか。」 本との出会いも必然。

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2011/08/14

読後感が好きじゃない。たぶん現実感がありすぎて痛いから。そして出てくる人の自己中心的なところが刺々しいから。

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2011/07/30

2ページくらいで「読んだ事がある」と思った。 それでも読み進んだのは なんとなく気持ちが落ちていたから。 気持ちが沈んでいる時には沈んだ音楽を聞くのが良い、と聞いたことがある。 本も同じかなと思った。 流されるように生きているという感じが等身大だと思う人は多いだろう。 ラストが...

2ページくらいで「読んだ事がある」と思った。 それでも読み進んだのは なんとなく気持ちが落ちていたから。 気持ちが沈んでいる時には沈んだ音楽を聞くのが良い、と聞いたことがある。 本も同じかなと思った。 流されるように生きているという感じが等身大だと思う人は多いだろう。 ラストがどうだったか記憶にないというのは、あまり劇的ではなかったという事?

Posted byブクログ