いよいよローカルの時代 の商品レビュー
"「ラダック懐かしい未来」の著者であるヘレナ・ノーバーグ=ホッジさんへのインタビューをまとめたもの。グローバリゼーションへのアンチテーゼ、ローカライゼーションを提起している。 地元のものを地元で消費する社会で環境負荷を軽減し、豊かに暮らしていける状態を目指す。 文明の機...
"「ラダック懐かしい未来」の著者であるヘレナ・ノーバーグ=ホッジさんへのインタビューをまとめたもの。グローバリゼーションへのアンチテーゼ、ローカライゼーションを提起している。 地元のものを地元で消費する社会で環境負荷を軽減し、豊かに暮らしていける状態を目指す。 文明の機器を得ることが豊かになることなのか? 消費し続ける社会は豊かなことなのか? 一度立ち止まって、本当の豊かさとは何かを考えるきっかけを与えてくれる本。"
Posted by
経済的物質主義の国々から見ると、旧来的な国は遅れている、貧しく、現代の技術・経済原理・教育制度を導入して発展すべきだという考えになる。しかし、それに疑問を投げかけている。旧来的な国は本当に遅れているのか?その国ならではの伝統、風習を保ちながら人々は笑顔で生きている。また、数学等の...
経済的物質主義の国々から見ると、旧来的な国は遅れている、貧しく、現代の技術・経済原理・教育制度を導入して発展すべきだという考えになる。しかし、それに疑問を投げかけている。旧来的な国は本当に遅れているのか?その国ならではの伝統、風習を保ちながら人々は笑顔で生きている。また、数学等の抽象的な学問を皆が学ぶようになった一方で、自然の知恵、生活の知恵を学ばなくなったという。日本でも、人が自然の中でしっかりと生きていくための知恵を得る機会はなくなっていると思う。いずれも学べ、その国の風習を大切にできるような社会の在り方を考えてみるきっかけになる。
Posted by
オススメされて読んでみた一冊。国分寺のカフェスローや、数年前に注目されていたラダックのライフスタイル、そして今の世の中の抱える無理に対して生まれてきたアクションの紹介だったり、未来に希望の持てる話が多く読んでいて「どういう暮らしをよしとするか」について考えさせられました。自分たち...
オススメされて読んでみた一冊。国分寺のカフェスローや、数年前に注目されていたラダックのライフスタイル、そして今の世の中の抱える無理に対して生まれてきたアクションの紹介だったり、未来に希望の持てる話が多く読んでいて「どういう暮らしをよしとするか」について考えさせられました。自分たちに見えていないだけで選択肢として存在している道はたくさんある。それも含めて、これからの暮らしに何を求めていこうかを考えた一冊。農や食の話はたくさん出てきたので、まず手をつけるべきは一次産業ということかなと。
Posted by
2度目(1度目は2012/6/3)。前より理解しやすくなったような気がするが、やっぱりすごく考えさせられる本。 ラダックが開発の波の中で、劣等感に苦しむ様子は、国内でも見られる現象に思える/ラダックでは子ども一人におとな10人以上が愛情を注いでいた/欧米の暮らしに入り込んでいる...
2度目(1度目は2012/6/3)。前より理解しやすくなったような気がするが、やっぱりすごく考えさせられる本。 ラダックが開発の波の中で、劣等感に苦しむ様子は、国内でも見られる現象に思える/ラダックでは子ども一人におとな10人以上が愛情を注いでいた/欧米の暮らしに入り込んでいる発ガン性物質/開発や発達が実は外からの強制という可能性/企業に都合のよい自由が「規制緩和」/エネルギー消費が第三国で行われることで経済成長と環境消費が分離された/メディアによって、都市の消費者としての暮らしが美しく描かれている→そこから外れると劣等感/ローカルフードの提供者の満足度は非常に高い/リープフロッグ:第三国が先進国とは違う持続可能な方法で環境先進国として成長すること/ストローベイルハウス:藁のブロックと土で仕上げられた、循環型の建築/ローカルフードという経済システム/石油の埋蔵量の半分が境とされる「ピークオイル」/できる人が投資して場をつくっていく
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ラダックの人々の生活に衝撃を受け、懐かしい未来の本を書いた著者との対談。 グローバリゼーションが生み出した弊害がリーマンショック後に大きく目立ち、それに対してローカルが必要だと説く。消費、拡大することが正しいとする価値観を変える必要がある。 ローカルフードが大切というが、大規模単一で作物を作った方が効率が良いのではとも思う。ローカルをどの単位でとらえるのかははっきりさせる必要があり、日本国内レベルだと作物の分業でも良いのではないかと思う。ただ、輸送コストとの関係はどの程度が良いのかはわからない。 自分たちの権益を自分たちで守ろうとする保護主義を進めるべきだということが言われているが、これは関税をかけて海外から物が入ってこなくするというのとどう違うのだろうか。 対談者がスローとはつながりだと言っていたのは面白い。
Posted by
彼ら(*)は関係のある国々に対して、「より広い範囲の自由をよこせ」とロビイングするわけ。それが規制緩和というもの。これがグローバル化の本質ね。 *世界の大企業の人たち おばさんとおじさん(ごめんなさい)のフツウの会話の中に、これからの世界のあり方について、知っておきたい歴史や、...
彼ら(*)は関係のある国々に対して、「より広い範囲の自由をよこせ」とロビイングするわけ。それが規制緩和というもの。これがグローバル化の本質ね。 *世界の大企業の人たち おばさんとおじさん(ごめんなさい)のフツウの会話の中に、これからの世界のあり方について、知っておきたい歴史や、ヒントがだくさん。 対談形式なので読みやすいですよ! 例えば上記の引用も、一行で本質をついていて・・・素晴らしい。 おばさんとおじさんと書きましたが、おばさんのほうは「懐かしい未来」という本の著者で世界的な環境活動家であり、グローバリズム、豊かな経済、ではない、もうひとつの道を示したスゴイ女性です。名前はヘレナ・ノーバーグ=ホッジさん。インタビューしているのは日本でスローライフといえばこの人というくらい有名な辻信一さんです。
Posted by
スローライフを志す者のバイブル「ラダック 懐かしい未来」の著者であり、スウェーデン生まれの言語学者で、インド・ラダック語の研究や環境活動家としても名高いヘレナ。文化人類学者で、精力的に環境活動に取り組む辻 信一との対談集。 「危機の時代でもシステムは変えられる」。ローカ...
スローライフを志す者のバイブル「ラダック 懐かしい未来」の著者であり、スウェーデン生まれの言語学者で、インド・ラダック語の研究や環境活動家としても名高いヘレナ。文化人類学者で、精力的に環境活動に取り組む辻 信一との対談集。 「危機の時代でもシステムは変えられる」。ローカルな小さい土地とより少ない化石燃料で、大規模農業以上に生産を上げられる真実が語られる。
Posted by
幸せの経済へ 豊かさの経済から幸せの経済へ。ビックピクチャーを描く(大きな展望を持つ)。ローカルフード(地産地消)。懐かしい未来へ。彼女の繰り出すキーワードには不思議と希望を与える力がある。90年代のグローバリゼーシヨンは環境運動にも大きな影響があった。環境については省エネルギー...
幸せの経済へ 豊かさの経済から幸せの経済へ。ビックピクチャーを描く(大きな展望を持つ)。ローカルフード(地産地消)。懐かしい未来へ。彼女の繰り出すキーワードには不思議と希望を与える力がある。90年代のグローバリゼーシヨンは環境運動にも大きな影響があった。環境については省エネルギー技術の発達が、貧困についてはマイクロクレジット、フェアトレードが解決の方法として持て囃される。しかしヘレナは何よりもローカリゼーションが重要であると唱える。
Posted by
相変わらず辻信一系はスーッとなる。 ローカルっ!! とか、 脱経済成長っ!! とか言ってたらむなしくなる時ある。 何にせよ参考文献がおもしろそうやったし、 消費社会が嫉妬心を煽るって文言になるほどなーと思った。 「食」の分野は貢献することが多そうです。 紹介されていたおもしろそ...
相変わらず辻信一系はスーッとなる。 ローカルっ!! とか、 脱経済成長っ!! とか言ってたらむなしくなる時ある。 何にせよ参考文献がおもしろそうやったし、 消費社会が嫉妬心を煽るって文言になるほどなーと思った。 「食」の分野は貢献することが多そうです。 紹介されていたおもしろそうな本たち ・イヴァン・イリイチ ・ノーム・チョムスキー「メディアコントロール」 ・エイモリー・B・ロビンス「スモール・イズ・プロフィタブル」 ・ウェンデル・ベリー「ウェンデル・ベリーの環境思想」
Posted by
妹から借りた。フェアトレードやマイクロクレジットなど、常々疑問に思っていたことへのヒントがたくさんでした。
Posted by
- 1
- 2