人生のちょっとした煩い の商品レビュー
訳者(村上春樹)も訳出に苦労をされたみたいだが、読む方も相当に苦労した。行動と言葉と考えが全部異なるようなキャラクターや、物語の背景の見えづらさ、ユダヤ社会の独特さ等などもあるが、明確なストーリー性がなく、普通の人々の普通の暮らしに立つちょっとしたさざなみに、読者として付き合うこ...
訳者(村上春樹)も訳出に苦労をされたみたいだが、読む方も相当に苦労した。行動と言葉と考えが全部異なるようなキャラクターや、物語の背景の見えづらさ、ユダヤ社会の独特さ等などもあるが、明確なストーリー性がなく、普通の人々の普通の暮らしに立つちょっとしたさざなみに、読者として付き合うことのしんどさを感じてしまう類の作品が多い。 現代と地続きのようで古い価値観が色濃い50年代という時代背景も微妙で、今では普通のことが当時としては驚くべき行動だったりもする、そんなズレも大きいのではないかと思った。自分にはちょっと合わなかった。 あと、読み終えてみて、原題には「人生の〜」というよりも「"男の"ちょっとした煩い」のニュアンスが多分に含まれるのではないかと思った。
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読みやすいとおもってすらすら読む本ではないです、確実に。たまにおいていかれて、でもついていきました。なんか、みんなとちがうタイミングでいつも笑っちゃうな、みたいなひとに勧めたい本。「変更することのできない直径」がすきです。出てくるひとたちみんな愉快。グレイス・ペイリーははじめて読...
読みやすいとおもってすらすら読む本ではないです、確実に。たまにおいていかれて、でもついていきました。なんか、みんなとちがうタイミングでいつも笑っちゃうな、みたいなひとに勧めたい本。「変更することのできない直径」がすきです。出てくるひとたちみんな愉快。グレイス・ペイリーははじめて読みました。子育ての、家事の合間にキッチンで短編を書いていた姿を思い浮かべるとなんだか胸がすっとしてくる。
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変更することのできない直径、何気なく開いて読んで魅了された。さりげない言葉たちが読み返すたびに生き生きしてきて大切なものだと光り始める。今まで読んだことのないテンションの話でおどろかされる。
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「そのとき私たちはみんな、一匹の猿になってしまった」が良かった。サリンジャーの「テディ」や「笑い男」みたいに、人間の狂気を淡々と語っているところがなんとも恐ろしく、面白い。あくまで語り口が淡々としているのであって、そこで語られる話そのものは随分とぶっとんでいる(おまけに少年探偵団...
「そのとき私たちはみんな、一匹の猿になってしまった」が良かった。サリンジャーの「テディ」や「笑い男」みたいに、人間の狂気を淡々と語っているところがなんとも恐ろしく、面白い。あくまで語り口が淡々としているのであって、そこで語られる話そのものは随分とぶっとんでいる(おまけに少年探偵団のようなわくわくさせる話でもある)。そのギャップが気に入った。
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小説の世界での、時代背景や当時のアメリカの女性の雰囲気などが少し伝わってきた。 文章が個人的に難しく、きちんと理解できなかった部分も多い。 様々な人生の一瞬一瞬が切り取られたこの短編集は、さっぱりとした雰囲気と、読んだ後に少し寂しくなる感じが心地よかった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
村上春樹さんは、とてつもなく大好きな小説家です。その村上さんが、「この人の小説は全て自分で訳したい」というくらいに心酔しているらしい作家さんが、この本の作者の、グレイス・ペイリーさん。ほほう、あの村上さんが、そこまで言わはるのならば、こらもう読んでみるしかあるまいて!と、読み始めたのですが、、、 すみません、誠にすみません。自分には、ちょっと、合いませんでした、、、合わなかった、としか、言いようが無い。これは、どうも、面白さ、興味深さが、湧きませんでした。読み進めるのに、かなり、苦労しました。原文が難解なのか、村上さんの和訳が難解なのか、どっちかは分からないのですが、なんといいますか、読みづらかった、、、すみません。 きっと、間違いなく、名作なのだと思うのですが、自分には合わなかった。それはもう、どうしようもないな。という感じでしょうか。もともと、外国の小説を読むことがほとんど無いので、翻訳モノが苦手、ということもあるのでしょうが、、、むう、無念。やっぱ、日本語が好きだなあ~、と、変な事を思ってしまったりするのでした。 もし実生活で、自分と話が合う人・話してて楽しい人がいて、その人が「この小説、凄く好きなんです」って言われたとしたら、じっくり話をしてみたいですね。逆に。自分には、この小説は、合わなかった。でも、きっと、この小説を大好きな人も、いるはず。そこで、自分と、その人との間にある価値観の違いとは、いったいどんなものなのだろうか?そんな事が、気になりますね。
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人生のちょっとした煩い。読了。 一番楽しく読んだのは『若くても、若くなくても、女性というものは』と、 『さよなら、グッドラック』かな。 というのも、序盤は単純に切れ味の良いストーリーテリングを する作家だな。と楽しんでいたんだけど。 本の後半に行くにつれて「これはちょっと自分の...
人生のちょっとした煩い。読了。 一番楽しく読んだのは『若くても、若くなくても、女性というものは』と、 『さよなら、グッドラック』かな。 というのも、序盤は単純に切れ味の良いストーリーテリングを する作家だな。と楽しんでいたんだけど。 本の後半に行くにつれて「これはちょっと自分の認識が甘いのでは」 という劣等感に苛まされた。表層的ではないが圧倒的な威圧感を感じる。 その理由はあとがきで彼女の経歴を読んで合点。 ペイリーさんは作家であり、活動家でもあるのだな。 人生の苦境をのりこえた骨太なバックグラウンド。 すばらしい。が、それに尻込みしてしまう自分がいた。
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“生きている物語と、生きている言葉―” アメリカ文学のカリスマにして伝説の女性作家、グレイス・ペイリーの第一短編作品集。平凡な日常を描いたようで、でも一筋縄では噛み砕けない難解な文体。誰にも真似できない特徴的なストーリーテリングは、どれも読み込むほどに色彩を帯びていく。 ...
“生きている物語と、生きている言葉―” アメリカ文学のカリスマにして伝説の女性作家、グレイス・ペイリーの第一短編作品集。平凡な日常を描いたようで、でも一筋縄では噛み砕けない難解な文体。誰にも真似できない特徴的なストーリーテリングは、どれも読み込むほどに色彩を帯びていく。 ・さよなら、グッドラック 自らの在りし日の恋愛談を語る叔母。劇団俳優との盲目的な恋は、白昼夢と悪夢の積み重ねの日々。そんな半生を生きた二人が迎える現在の姿とは。永く永く、時に激しい音を立てる、柔らかい水面のようなお話。 ・変更することのできない直径 仕事で訪れた家で出逢った少女と恋仲になってしまったエアコン設置業者の男。怒り狂う少女の家族により、事態は法廷へともつれ込む。全てが収まったかと思わせて、最後の一行が全てを裏切る脅威の物語。 ・そのとき私たちはみんな、一匹の猿になってしまった あらゆる画期的な発明を生み出す青年とその仲間たち。人類の未来のため、とある発想から有毒ガス発生装置の開発に着手するが、ある日取り返しのつかない重大な事故が。この本の中でも、最も衝撃的な一遍かも。 その他「長くて幸福な人生からとった、二つの短くて悲しい物語」「そこに浮かぶ真実」など、エッセイを含む11編。村上春樹氏が「ひとつ残らず自分で訳したい」と語った、彼女の繊細な作品たち。本作が気に入った方は是非、第二作である『最後の瞬間のすごく大きな変化』もどうぞ。 そんなお話。
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『最後の瞬間の〜』を意図せず先に読みました。スノッブな人とかエリートとかにはない、人間の逞しさが感じられて、やっぱり私はこの著者の作品が好きです。
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翻訳はされている村上さんが言ってる通り、癖のある文章だと思います。「若くても、若くなくても、女性というものは」が好き。言葉遊びと諧謔の割合が丁度良い塩梅で混じっており、楽しく読めると思う。しかし、どうしようもない男が沢山出てくる話だった。と言ったら他人事のように聞こえるかもしれな...
翻訳はされている村上さんが言ってる通り、癖のある文章だと思います。「若くても、若くなくても、女性というものは」が好き。言葉遊びと諧謔の割合が丁度良い塩梅で混じっており、楽しく読めると思う。しかし、どうしようもない男が沢山出てくる話だった。と言ったら他人事のように聞こえるかもしれないが、読んでいて思わずぎくっとなる部分、この行動や言動は分かるなぁ、と納得せざるをえない箇所もあった。筆者の観察力と翻訳者の文章力がものをいっている、のかも。
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