1,800円以上の注文で送料無料

世界のすべての七月 の商品レビュー

3.6

40件のお客様レビュー

  1. 5つ

    4

  2. 4つ

    17

  3. 3つ

    11

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

    1

レビューを投稿

2018/10/01

面白いか面白くないかで言えば、大して面白くない。でも、読むのをやめたくはならなかった。 この作品を一言で言えば、「とっ散らかった群像劇」だと思う。あまり読みやすくなくて、まとまりが感じられない。でもつまらない!と切り捨てたいとも思わない、この感じは何だろう?とモヤモヤしながら読み...

面白いか面白くないかで言えば、大して面白くない。でも、読むのをやめたくはならなかった。 この作品を一言で言えば、「とっ散らかった群像劇」だと思う。あまり読みやすくなくて、まとまりが感じられない。でもつまらない!と切り捨てたいとも思わない、この感じは何だろう?とモヤモヤしながら読み終えて、訳者・村上春樹のあとがきを読んでみたら、村上氏がこの変な感覚をきちんと言葉にしてくれていた。 小説には、自分の想像を超える幅広い評価方法が存在することを学べた貴重な作品。

Posted byブクログ

2018/09/14

春樹翻訳だからと期待したせいもあってか 頑張って読んでみたけど、途中で挫折。 読み易くはあるんだけど、中身面白くないよ....。 グデグテの人間関係とその背景を ダラダラと文章にされてもなー。

Posted byブクログ

2017/07/06

1969年の若者達が、2000年に同窓会で「かつての若者達」と出会うことから始まる群像劇。 それぞれが、それぞれの形で傷つき、くたびれている。 その姿が哀しくも、どこか可笑しく感じた。 皆んなこうして歳をとって、死んでいくんだろうなぁ。 そしてその子供たちも、そのまた子供たち...

1969年の若者達が、2000年に同窓会で「かつての若者達」と出会うことから始まる群像劇。 それぞれが、それぞれの形で傷つき、くたびれている。 その姿が哀しくも、どこか可笑しく感じた。 皆んなこうして歳をとって、死んでいくんだろうなぁ。 そしてその子供たちも、そのまた子供たちも…。

Posted byブクログ

2017/06/15

私にとっては大先輩にあたる人物たちの、様々な人生。 なのに、すべての登場人物が自分の中にいるように感じる。 人にはどうしようもないところがある。 危険だとわかっていても選んでしまったり(その後ちゃんと失敗する)、別れてから相手を本当に愛してしまったり、人に知られてもあまり誇れな...

私にとっては大先輩にあたる人物たちの、様々な人生。 なのに、すべての登場人物が自分の中にいるように感じる。 人にはどうしようもないところがある。 危険だとわかっていても選んでしまったり(その後ちゃんと失敗する)、別れてから相手を本当に愛してしまったり、人に知られてもあまり誇れないことをかなりしてしまっている、まさに「恥の多い人生」である(私の場合)。ご丁寧にそのどうしようもない経過を、大切な友人に逐一報告していたりもする。 この物語に出てくる大人たちは、そんな人生の、もっと汚くて剥き出しな部分まで大胆にさらけ出してくれる。 元牧師のポーレットの言葉が、そんな彼らの人生の出来事をより人間らしく色濃く印象づけている。 「私ちちがイエスと言ったとき…最終的な決断を私たちが下したとき。…人生というのはそういうことによって初めて人生らしくなるのよ。」 彼女はさらに続けている。 「それ以外の記憶なんか、ほとんど全部どこかに消えちゃう…まるで自分の人生を、一度も使わなかったみたい」 誰かのものではなく自分の人生であること。 たとえ最悪な状況に陥っても、それが人生の味付けになることもある。 この本を開く時間は気のおけない友達とどうしようもない話をしているようで、読了した時淋しさを感じたくらいだった。 村上さんの読み進めやすい訳もとても良かったが、最大の魅力は村上さんもあとがきで書いてみえるように、「欠点が逆に誠実さを生み出している」この文章だと思う。 自分が欠点だらけなので、というわけではないけれど、年齢を重ねるにつれて、欠点とみえる部分を持つ人(特にそんな男性)にたまらない魅力を感じるようになっている。 10年後に読んだら、今よりさらに登場人物たちを愛しいと感じるかもしれないと思っている。

Posted byブクログ

2016/08/17

宇野常寛「リトルピープルの時代」で言及されていたので気にしていたのですがしばらく積読状態でしたが、たまたまページを開いたら止まらない止まらない。こちらが登場人物達の世代とシンクロするように同窓会、同期会多発ジェネレーションに入っているからなのか…会社でも社会でももうちょいなのか、...

宇野常寛「リトルピープルの時代」で言及されていたので気にしていたのですがしばらく積読状態でしたが、たまたまページを開いたら止まらない止まらない。こちらが登場人物達の世代とシンクロするように同窓会、同期会多発ジェネレーションに入っているからなのか…会社でも社会でももうちょいなのか、もうそろそろなのか自分の来し方を見つめる機会が増えているからなのか…もちろん若者が世界を変えることを信じた1969年のLOVE&PEACE世代のハチャメチぶりには圧倒されます。登場人物達は世界は変わらず、自分達が変わったのだの嘆息しますが確実に彼らは社会を変えてきたと思います。

Posted byブクログ

2016/06/30

途中まで読んで放っておいた本。今読むと登場人物達の心情にかなりシンパシーを感じられた。とはいえ、文化の違いか育った時代や社会制度の違いか、十分に理解はできない。そんな時代やそんな時代を過ごしてきた人たちはこんな風になるのか。へ~。って感じ。

Posted byブクログ

2016/03/05

とりとめもなく延々と続く感じでちょっと飽きましたかな、最後は。幾つかはおっ、と思わせるんだけれども。 いかにもアメリカっぽいお話満載、日本の土壌では絶対に生まれない作品であることだけは間違いない。例えば不倫なんて行為には徹底的な攻撃が待ち構えておりますからな。 それにしてもreu...

とりとめもなく延々と続く感じでちょっと飽きましたかな、最後は。幾つかはおっ、と思わせるんだけれども。 いかにもアメリカっぽいお話満載、日本の土壌では絶対に生まれない作品であることだけは間違いない。例えば不倫なんて行為には徹底的な攻撃が待ち構えておりますからな。 それにしてもreunionってそんなに出席したいもんなんですかね、設定そのものへの個人的な疑問が最初から最後まで本書に没頭できなかった原因かもしれない、、、いや花粉症だな、やはり。

Posted byブクログ

2014/11/17

「あなたが会う人は誰でも何かを怖れているし、誰かを愛しているし、何かを失った人なのだということを憶えておきなさい」 以前ネットで目にした引用そのままといった作品。 50代になったら、人はどんな事を考えて生きているのかなとふと思って買った文庫。ティム・オブライエンの「本当の戦争...

「あなたが会う人は誰でも何かを怖れているし、誰かを愛しているし、何かを失った人なのだということを憶えておきなさい」 以前ネットで目にした引用そのままといった作品。 50代になったら、人はどんな事を考えて生きているのかなとふと思って買った文庫。ティム・オブライエンの「本当の戦争の話をしよう」も読んだ事無いし、村上春樹ファンという訳でもない。30年ぶりの大学の同窓会でのあれやこれやを描く群像劇、というのもこれといって新鮮ではないし。きっと20代の頃に読んでいたら、つまらなかっただろう。中年の醜さ、みじめさが我慢ならなかっただろう。でも最初はいけ好かなかったキャラクター(特にドロシー)も、エピソードを重ねるうちに全員愛おしくなった。人はみんな複雑だ。しかしそれこそが魅力なのだと、胸をはっていきたい。エイミー、ジャン、マーラの女同士の友情が優しかったな。

Posted byブクログ

2014/10/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

大学卒業30周年の同窓会。 さすがアメリカのそれはスケールが違い、お泊りコース。国土が広いからなあ。大学の夏季休暇中のドミトリーや施設を開放している様子。 最近の小説の特長で「キャラが立っている」ってのありますよね。登場人物の造詣がキモってやつ。これはその対極で、群像劇です。 登場人物がワンサと出てくるので作家の技量がナンだと訳がわかんなくなっちゃう・・・で、オブライエンは?・・・・try it yourself! アーヴィングとかアップダイクを思い出させる雰囲気です。村上春樹訳で、うまいなーと思ったのは「・・・ああ、うちに帰りたくない、だんぜん帰りたくない。とびっきり帰りたくない」ってとこです ^^ 印象に残ったのは女牧師ポーレットの、記憶に残るのは自分で決断したことで、人生はそういうことによって初めて人生らしくなる、それ以外の日常のたくさんの時間はどこかに消えてしまう、っていうもの。目新しい意見ではないけど挙げている例が深いの ^^;;

Posted byブクログ

2014/11/26

【購入】アメリカンなショート・カット。大学の同窓会に集う53歳たちの人生のそれぞれ。面白いけれど、ちょっと冗長か。

Posted byブクログ