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夜をゆく飛行機 の商品レビュー

3.5

64件のお客様レビュー

  1. 5つ

    4

  2. 4つ

    23

  3. 3つ

    27

  4. 2つ

    4

  5. 1つ

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2011/11/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

谷島家の4姉妹のお話。 普通の毎日の中で、人って色んな事思ったり、喜んだり悲しんだり悩んだりしてる。 でも、他の人から見たら、ただただ平凡な毎日のようにも見える。 そんな毎日の中で起こる、ちょっとした非日常的な出来事。 気持ちの移り変わり。 人生ってこういうことの繰り返しなんだなぁ~って思いました。

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2011/11/03

読むの少しじかんかかった 感情移入しにくい作品 江國香織の流しの下の骨や吉本ばななのアムリタとかもそうだけど いろんなひとがいていろんな家族が居る 自分の家族の話をノンフィクションで描きそれを大きな賞に受賞されるということは家族を傷つけ、あるいは家族の秘密をさらけ出すこ...

読むの少しじかんかかった 感情移入しにくい作品 江國香織の流しの下の骨や吉本ばななのアムリタとかもそうだけど いろんなひとがいていろんな家族が居る 自分の家族の話をノンフィクションで描きそれを大きな賞に受賞されるということは家族を傷つけ、あるいは家族の秘密をさらけ出すことになる わたしは小説はだいたいがノンフィクションに近いものがあると思う 自分自身体験しないと書けないことたくさんあると想うから わたしの家族も変だし、どこの家族も変で当たり前のように秘密はあるんだなと思った

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2011/10/30

うちはこういう両親じゃなくてよかったな、としみじみ思いながら読んでいた。 こういう騒々しさ、ある意味品のなさを『昭和っぽさ』のように言うけど 本当にそうなのか。 様々な生き方があって、この家族にそっくりなご家庭もどこかには存在するんだろう。 でも私はまっぴらだ。 憧れもしない...

うちはこういう両親じゃなくてよかったな、としみじみ思いながら読んでいた。 こういう騒々しさ、ある意味品のなさを『昭和っぽさ』のように言うけど 本当にそうなのか。 様々な生き方があって、この家族にそっくりなご家庭もどこかには存在するんだろう。 でも私はまっぴらだ。 憧れもしないし、共感もできない。 だって、気の持ちようひとつで、もっとどうにでもなるのに。 こんな風に後ろ向いてばかりで同じ事繰り返しては勝手に自己嫌悪になってばかりで、 そんな無駄なことってない。

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2011/10/07

寂れた町の酒屋が、四人の娘全員を中高一貫の私立に入れたり、浪人生や留年生みたいな金のかかる穀潰しを容認したり、いきなり店を改装したり。すごいぶっ飛んでるわけじゃないけど、リアルなところでリアリティがなくて違和感。ちょっと無理がある気が。終始そこばかり気になって読了。 テーマとか...

寂れた町の酒屋が、四人の娘全員を中高一貫の私立に入れたり、浪人生や留年生みたいな金のかかる穀潰しを容認したり、いきなり店を改装したり。すごいぶっ飛んでるわけじゃないけど、リアルなところでリアリティがなくて違和感。ちょっと無理がある気が。終始そこばかり気になって読了。 テーマとか、里々子の恋に対する気持ちに共感できるだけ残念だった。

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2011/06/13

普通の酒屋さんのごく普通の日常を淡々と描いて淡々と終わっていったみたいな作品。 今別で読んでる作品がサスペンス?的な感じなので、優しい文面がよかったです。 4姉妹の末っ子の目線で書いてて、結局いろんな起こった事件の真相は末っ子目線なのでまだ謎が残ったままで、続きが読みたい。

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2011/06/10

酒屋の四姉妹の物語 末っ子の視点から描かれている。 長女は結婚しているのに浮気してて 次女は酒屋のリニューアルに夢中になり 三女は家族を題材に小説をかく 末っ子の主人公は宙ぶらりんのままふらふら。 この四姉妹に色々な事が起こる。 次はどうなるの?って感じで面白く読め...

酒屋の四姉妹の物語 末っ子の視点から描かれている。 長女は結婚しているのに浮気してて 次女は酒屋のリニューアルに夢中になり 三女は家族を題材に小説をかく 末っ子の主人公は宙ぶらりんのままふらふら。 この四姉妹に色々な事が起こる。 次はどうなるの?って感じで面白く読めるけど なんかどの子の事も中途半端で終わってしまって 読み終わった後は「ふーん」って感じだった。

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2011/06/01

『悪いとされることがよいことを運んでくる場合もあるし、よいと思ったことが不幸の入場券だったりすることもあるんじゃないか。不幸だ、とか、幸せだ、というのは、線ではなくて一瞬の点でしかなくて、その点が、どんな線を描き出すかはだれにもわからない。』 『ミハルちゃんが死んだってことわか...

『悪いとされることがよいことを運んでくる場合もあるし、よいと思ったことが不幸の入場券だったりすることもあるんじゃないか。不幸だ、とか、幸せだ、というのは、線ではなくて一瞬の点でしかなくて、その点が、どんな線を描き出すかはだれにもわからない。』 『ミハルちゃんが死んだってことわからなきゃ、私たち、かなしむこともできないんだよ』 『でもなりー坊、おれらなんの権利があって、あいつのほしいもの、ことごとく奪ってきたんだろうな。それがどんなに馬鹿げた、くだらないことでもよう』 『大人になったら楽しいことがたくさんあるんだから。正直言えば私はイルカショーも見たくないし、あんたたちが買ってって騒いだ貝がらセットも馬鹿みたいだと思ってんの。私はむしろ大人になったあんたたちと、踊りにいったりお酒を飲みにいったりしたいわけ』 『そういう考え方はよくないよ ー 何かが増えたのは何かが増えたんであって、これから何かが減るって考えるのは間違ってる、不健全だよ』 『今年のお正月はラブリーな用事があって顔を出せないのでお年玉(がわり)を送ります。尚純たちにはないしょだよ。あんたたちだけ、えこひいきしたんだから。有子。立派な主婦になれ。寿子。クールな作家になれ。素子。ナイスな男をつかまえろ。里々子。あわてて大人になんかなるなよ。じゃね。バイチャ』 『あのとき私は思ったわ。生活って、生きていくことって、好きだという気持ちをすり減らすんだなあ、って。』 『私、子どもっぽくてもださくても、制服を着なくていいことになったら好きなものしか着ないって決めたんだ』 『「大学生になっても私と友達でいてね。お昼とか夜とかときどきはいっしょに食べようね。居酒屋デビューはいっしょにしようね。恋人ができたらちゃんと会わせてね」 冗談のつもりだったのに、止まらなくなってきた。 「大学に遊びにいかせてね。いろんなとこ案内してね。大学ってどんなとこか教えてね。サークルとか入ったらどんなふうなのか伝えてね。私の話、なんか暗い話題ばっかだけどときどきはちゃんと聞いてね。合コンしたら教えてね。なんか新しいことはじめたら私にも勧めてね」 言ってるうち泣きたくなった。』 『何がおかしいのかわからなかったが、母はずいぶん長いあいだ笑い続けていた。母の前歯の隙間に、さっき食べた今川焼きのあんこがくっついていた。それはお城みたいなスーパーマーケットにはたいそう不釣り合いだったけれど、私は指摘しなかった。母にいつまでも笑っていてほしかったから。』 『この人が言うと、なんだってすばらしく思えるのはなんでだろう。』 『うー、あー、あじがとうごじゃりました』 『エノテカ化計画について訊いても、「おまえはそんなこと心配すんな」と、心配せずにはいられないような弱々しさで答えるのみ。』 『やっぱり恋じゃない。好感と恋はこんなにも遠く隔たったものなのか。』 『だって、有子はなんにも悪いことなんかしていない。有子はもともと私たちの所有物ではない。リョウスケのものではないのと同じように。』 『何かがはじまったのは何かがはじまったのであって、何かが終わったとか先まわりして考えるのはへんだよ。』 『怜二が松本健だったら、私はこんなにもふつうに話せるし、こんなにもふつうに隣にいられるし、私たちはきっとうまくいくだろう。でも、怜二が松本健だったら私は浮かされるように恋をしただろうか?』 『りりちゃん、離婚って、結婚するより何倍もたいへんなんだから! でも、セロテープとかもそうよね。貼るのはかんたんだけど、きれいにはがすのはむずかしいもんね。』 『みんないなくてほっとしていた。罪人がひとりじゃないぶん、罪の重さも等分されて減る気がした。そうしてそんなこと考えている自分を、最低だ、と続けて思った。』

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2011/05/25

角田光代の長篇小説は、わたしとあまり相性が良くないのだけれど これは珍しくヒット! のめり込んで読んでしまった。 日本のどこかにこの家族は存在するのではないか? というくらい ありふれていそうで、でも懐かしい「家族」の姿がとても良い。 朝の連続ドラマ小説あたりで、毎朝見守ってい...

角田光代の長篇小説は、わたしとあまり相性が良くないのだけれど これは珍しくヒット! のめり込んで読んでしまった。 日本のどこかにこの家族は存在するのではないか? というくらい ありふれていそうで、でも懐かしい「家族」の姿がとても良い。 朝の連続ドラマ小説あたりで、毎朝見守っていたい感じ。 4人の姉妹のそれぞれのキャラ設定が、よくできている。 誰もが不器用で問題ありつつも、本当はこの家族は繋がっていて その感じがあったかいし、羨ましくなる。 わたしが結婚して、家を離れているからなのだろうか?

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2011/05/12

再読ですが。 再読した今のほうが、じわじわとこの作品の良さを感じた。 雰囲気としては、江國香織さんの「流しのしたの骨」みたいな、家族の話。 でも江國香織さんの書く人々よりも、角田光代さんの書く人々のほうが、わたしは人間臭くてすき。 この人の書く「家族」は、決して素敵じゃないけど、...

再読ですが。 再読した今のほうが、じわじわとこの作品の良さを感じた。 雰囲気としては、江國香織さんの「流しのしたの骨」みたいな、家族の話。 でも江國香織さんの書く人々よりも、角田光代さんの書く人々のほうが、わたしは人間臭くてすき。 この人の書く「家族」は、決して素敵じゃないけど、素敵じゃないところに惹きつけられます。

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2011/05/05

家族というのは、時に疎ましく、時に優しく、時に温かい。谷島酒店の四姉妹もそれぞれ思うところがあっても、お互いが頼りあってる。ちょっと違うけど、「ストップ!ひばりくん」を思い出した。 里々子には早く「ぴょん吉」のこと忘れて欲しい。でも、夜の 飛行機はいつまでも探してほしい。自分の進...

家族というのは、時に疎ましく、時に優しく、時に温かい。谷島酒店の四姉妹もそれぞれ思うところがあっても、お互いが頼りあってる。ちょっと違うけど、「ストップ!ひばりくん」を思い出した。 里々子には早く「ぴょん吉」のこと忘れて欲しい。でも、夜の 飛行機はいつまでも探してほしい。自分の進む方向が見つかるまで。

Posted byブクログ