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織田作之助 の商品レビュー

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8件のお客様レビュー

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2025/09/07

織田作之助 ちくま日本文学全集 #読了 いやあ面白かった。代表作「夫婦善哉」をはじめとして男の情けなさ、だらしなさを全くのカッコつけなく描いた小説群や「猿飛佐助」や「ニコ沖先生」などのはちゃめちゃな伝奇群。 巻末の文芸評論「可能性の文学」で氏自身が述べている様に、織田作之助は、...

織田作之助 ちくま日本文学全集 #読了 いやあ面白かった。代表作「夫婦善哉」をはじめとして男の情けなさ、だらしなさを全くのカッコつけなく描いた小説群や「猿飛佐助」や「ニコ沖先生」などのはちゃめちゃな伝奇群。 巻末の文芸評論「可能性の文学」で氏自身が述べている様に、織田作之助は、志賀直哉の実名を出して、また志賀を近代小説の金字塔の如く語る小林秀雄も持ち出して、それに追随することこそ文学とする文壇を批判する。 思考する文化があるからこそ、サルトルが海外で描いた写実性は意味を成したが、其れを放擲して方便を卑下する処に新しいものは生まれないとする。 模写に近い処から出発することを良しとする文壇を拒絶してアンモラルでひたすら面白い作り話を書き続けた織田に最高の賛辞を評したい。

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2025/05/22

まだ全て読んでいないのだけど、競馬がすごく味わい深くて好きで、記録。 貧しい人の地べたからの目線、愚かさ。そういうものを書かせたら藤澤清造も好きだが、織田作之助も好きだなぁ。惨めで愚かでにおいそう…だが、その人達の気持ちが、私はわかってしまう。

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2022/12/14

またオダサクのこと大好きになっちゃった 『勧善懲悪』とか『アド・バルーン』はわざとボケ作って読み手がつっこみたくなって漫才しとるみたいで面白いし、『猿飛佐助』はひたすらテンポ良いしアホやし、『木の都』のノスタルジックな感じも好きだし、『螢』は何回読んでも好きだなと思う 『可能性の...

またオダサクのこと大好きになっちゃった 『勧善懲悪』とか『アド・バルーン』はわざとボケ作って読み手がつっこみたくなって漫才しとるみたいで面白いし、『猿飛佐助』はひたすらテンポ良いしアホやし、『木の都』のノスタルジックな感じも好きだし、『螢』は何回読んでも好きだなと思う 『可能性の文学』を読んでて、この人めっちゃアホなん書くけど根が優しそうというか真面目そうというか悲しそうというか...と勝手に思った、『アド・バルーン』の主人公を自嘲的に書いてるのがそんな印象を強くしたんだと思う 結核で早くに亡くなってしまったのが悲しい 「ルパン」は勝手に大阪のお店だと思ってたけど銀座だったのか (森見登美彦氏の『有頂天家族2』の「阿呆将棋」はオダサクから来てるんだろうなって思った) ※『可能性の文学』読み返した (前読んだ時は字追ってただけだからアホな感想すぎて恥ずかしい) 裸になるってことの意味がよくわかる 織田作の小説の登場人物は虚構だからこそ裸にさせて活き活きしてるように見えるのかな、それが当時の文壇?やら世間からうるさく罵られたんだろうけど、現代の私が読んでいてすごく好き 逆に志賀直哉(『暗夜行路』しか読んでない)がなんか気持ち悪く感じるのもヴェールを被ってたからなのか?下手なこと言いたくないから『灰色の月』も読んでみようと思う 32歳で当時の日本文壇の状況を見抜いて、更に文学の可能性を見てるのめちゃくちゃすごくない?

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2021/05/09

登場人物がどこか自虐的で明るい話がなかったが気分が悪くなるような後味が悪い話があまりないのがよかった。特に可能性の文学が面白いと思った。

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2020/07/07

オダサクようやく履修できた。落語の人情噺のような、独特な読後感。阿部定の話おもしろかったな。オダサク研究もちょっと目を通さないと

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2017/02/24

勧善懲悪の途中まで。 まだ夫婦善哉しか読めてないけど、もしかしたら織田作之助は苦手な類の作家では…?と思った。 司書さんに探してもらったものなので、再度借りる時もそのように。

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2017/01/17

著者自身も「無頼」を貫いた方だったようです。普段はあまり著者と作品を繋げて読まないようにしているのですが、この短編集にはまるで著者自身を投影しているような、所謂頼りにならず、どこか調子の良い(酷い言い草…!)主人公像が多く描かれています。 以下印象的な作品を簡単に。 『馬地獄』...

著者自身も「無頼」を貫いた方だったようです。普段はあまり著者と作品を繋げて読まないようにしているのですが、この短編集にはまるで著者自身を投影しているような、所謂頼りにならず、どこか調子の良い(酷い言い草…!)主人公像が多く描かれています。 以下印象的な作品を簡単に。 『馬地獄』 馬も人さえも越えるのに難儀するとある橋で出会った紀州訛のひとりの男。舞台はとある橋の上、作品自体たった4頁という枠の中でありありと広がる昭和初期の生きた風景。 『夫婦善哉』 しっかり者の妻と優柔不断なダメ夫が、喧嘩を繰り返しながら共に人生を歩んでいく様を描いた名作。今のご時世こんなダメ夫は自分のためにさっさと手放すのが正解だと思ってしまう。男も男だが女も女と言うべきか。 『アドバルーン』 人生はふわふわと右へ左へ、人の縁もふわふわと紡ぎ、離れ、また紡ぎ……放浪をするように歩んだ「私」の半生。

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2011/12/28

ここに収められている「木の都」を読みました。時折通る「口縄坂」が登場しているせいか、光景がスルスルと私の目の前に現れ、まるで私がつい何日か前に知人から「こんな事があったよ。」と聞いたような、親しみを感じます。とつとつと語られていて、素晴らしい一作です。

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