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猫島ハウスの騒動 の商品レビュー

3.5

30件のお客様レビュー

  1. 5つ

    2

  2. 4つ

    10

  3. 3つ

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2024/08/27

暑い。猫も杓子も炎暑に焼かれ熱いブリキの上の猫状態。で、ふと気がついた。 かつて私は年間10冊は若竹七海を読もう、と誓いを立てた。ファンを任ずるには、そのペースではないとダメだと思ったからである。ところが、気がつけば2年間ご無沙汰。葉村晶シリーズはあと1冊残っているし、葉崎市シリ...

暑い。猫も杓子も炎暑に焼かれ熱いブリキの上の猫状態。で、ふと気がついた。 かつて私は年間10冊は若竹七海を読もう、と誓いを立てた。ファンを任ずるには、そのペースではないとダメだと思ったからである。ところが、気がつけば2年間ご無沙汰。葉村晶シリーズはあと1冊残っているし、葉崎市シリーズは4冊しか読んでない(あと4冊)。せめてシリーズモンだけでも踏破しておかないと猫の恩返しもできない。 で、手に取った(電子書籍だけど)。葉崎市シリーズの私的に5冊目。舞台と若干人物が被るだけで、完全に独立しているミステリ。 うーむ、なく猫はネズミを捕らぬ。せめて7月27日から8月5日にかけてのお話なので、それまでにレビューしようと思ったのだけど、全く進まなかった。 湘南江の島のようなところが、猫天国の観光地になっているのだけど、そこで連続殺人事件が起きるという話。語り口こそは明るくやさしいけど、若竹七海さんなので、かなり複雑、かつダーク。私には猫に小判、理解が追いつかない。 猫が肥えれば鰹節が痩せる、上手の猫が爪を隠す。犯人もトリックも、わたしには見つけられない。誰が猫の首に鈴をつけて、解決に導くのか、さっぱりわからないまま、台風のクライマックスを迎えて大団円した。もちろん、1番最後のページには、とっくの昔に藪入りしたと思われていた大金の行方の謎解きを、ポリス猫DCくんがしてくれている。迷猫入りである。 ※猫格言は、本書の目次から採りました(^^;)。

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2023/12/24

読んでいる最中も、読み終えてからも変に重たくならないのがいい。修学旅行で何があったのかが気になるなぁ。

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2023/11/17

葉崎シリーズ第4弾。猫がたくさん暮らしている島、通称「猫島」を舞台にしたコージーミステリ。まったりとした雰囲気を漂わせながら、その実、殺人事件や覚せい剤、はてには過去の三億円強奪事件まで絡んでくる。登場人物は一癖も二癖もあってそれがさらに謎を引き立てていく。七瀬巡査の受難は続く。

Posted byブクログ

2023/01/07

人口約30人ほどに対して、約100匹の猫が住んでいるという猫島。 〈猫のため息〉という名前の入江で、ナイフで刺された猫のはく製が見つかる。 その後、マリンバイクで暴走する男と崖から降ってきた男との衝突事故が起こり、二つの事件のつながりはあるのか? 猫好き猫マニアが続々と訪れる通...

人口約30人ほどに対して、約100匹の猫が住んでいるという猫島。 〈猫のため息〉という名前の入江で、ナイフで刺された猫のはく製が見つかる。 その後、マリンバイクで暴走する男と崖から降ってきた男との衝突事故が起こり、二つの事件のつながりはあるのか? 猫好き猫マニアが続々と訪れる通称猫島は、みやげ物も何もかも見渡す限り猫だらけで、店も観光スポットにも猫という名がついている。 最初は事件の真相を追うというより、猫島観光を楽しんでいるような気分で、巻頭にある〈猫島観光マップ〉を何度眺めたことか。 潮が引いて道ができれば、島に渡って行けるなんて、考えただけで楽しそう。 猫アレルギーの駒持警部補と、お気楽な七瀬巡査の大奮闘で、ようやく疑わしい人物が上がってきて、事件の全体像が明らかになってくる。 そして事件発生から一週間、台風が近づく頃に、物語はクライマックスに。 真夏のリゾート地で起こった出来事とは言え、すごく凝った内容だった。 殺人事件の話を読んでいるはずなのに、思わず笑みがこぼれてしまう楽しさ。 不可解な部分も残しながら、若竹作品まだまだ読んでみたいなと思ってしまった。

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2022/10/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

猫が好き。っていうだけじゃ、飼ってはいけない。本当によくわかる島。生き物ってこと忘れてる人が多いなぁって感じる。こういう、みんなが猫も仲間として過ごすことが当たり前の世界。 そんな少しだけ異世界の島で起こる事件。 何年も前の強盗事件も今回の転落事故、と思われたクスリの売買に絡んだ事故や殺人事件。展開が早くて、整理にばたつくところはあるのだけども、おもしろくて最後はすっきりする。刑事のおじさんが好き。犯人が自業自得なところもすきっとする。 でも、若いふたりは、結局なにが・・・

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2022/05/27

猫島に行きたいっっ!!!! 事件はさておいて、私は本書を読んでいるあいだ、猫島での暮らしについての妄想が止まらなかった。 人間より、猫の数が多いという猫島。 それぞれ何だか凝っていたり、そうでなかったりする名前がつけられている、種々とりどりな猫たち(島の猫なので飼い主は島の人た...

猫島に行きたいっっ!!!! 事件はさておいて、私は本書を読んでいるあいだ、猫島での暮らしについての妄想が止まらなかった。 人間より、猫の数が多いという猫島。 それぞれ何だか凝っていたり、そうでなかったりする名前がつけられている、種々とりどりな猫たち(島の猫なので飼い主は島の人たち)。 現実にも、例えば江ノ島には島猫がいたりするけれど(そしてたぶん猫島のモデルは江ノ島っぽいのだけれど)もっと暮らしやすそうなイメージが、猫島にはある。 絶海の孤島ではないけれど、まあ半島ではなくきっちりと(?)島であるこの猫島で、「騒動」は起こる……。 前置きもとい妄想が長くなってしまったけれど、葉先シリーズの第4弾である。 新しいキャラクターとして、島の人々以外では二村喜美子警部補や七瀬くんという派出所の巡査、そしてマスコット猫のDCなどが加わり、相変わらずの駒持警部とともににぎやかだ。 コージーミステリなので、トリックどーん!とかではないけれど、リアリティもありファンタジーもある、解説の柴田よしきさんが言う通り、「心休まるミステリ」だった。猫もいるし。 折しも初夏で、俄然海に行きたいな。

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2022/01/29

「葉崎市シリーズ」の4冊目。再び光文社に戻る。 今度は、葉崎半島の先、30人ほどの人間と100匹以上の猫がのんきに暮らす通称・猫島での事件の顛末。 海岸でナイフが突き刺さった猫のはく製が見つかり、マリンバイクで海を暴走する男が崖から降ってきた男と衝突して二人とも死亡し、押っ取...

「葉崎市シリーズ」の4冊目。再び光文社に戻る。 今度は、葉崎半島の先、30人ほどの人間と100匹以上の猫がのんきに暮らす通称・猫島での事件の顛末。 海岸でナイフが突き刺さった猫のはく製が見つかり、マリンバイクで海を暴走する男が崖から降ってきた男と衝突して二人とも死亡し、押っ取り刀で駆け付けた駒持警部補は猫アレルギーで、夏季限定派出所員はお気楽な警官で、そうこうしている内に、廃棄物置場から死体が見つかって…。 色々騒いだ割には、結末はどうでも良い感じで終わっちゃったけど、お馴染みの土地での、相変わらず憎めない登場人物の特異なキャラクターと、それらのくんずほぐれずは十分楽しめた。七瀬くん、よく頑張ったな。 で、修学旅行では何があったのか、とても気になる。

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2022/01/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

葉﨑市シリー作四作目。 猫島とは! 多少の不便も許せる絶景のオーシャンビューとか、 本屋の2階とか、 とにかく心揺さぶられる住まいが出てくる 葉﨑市シリーズにして最も魅惑的な住まい、猫島とは! といっても現実(?)は厳しく、 台風が来れば電気も水もガスも止まり、 神社に全員避難、鳥居は倒れと大変な島ではあるが。 その猫島で事故が起きる。 崖から男が落ちてきて、マリンバイクに乗っていた男にぶつかり、 双方が死亡したというなんとも奇妙な事故。 ナイフが突き刺さった猫のはく製が 発見されたこととつながりがあるのか? それとも、猫島きっての洋風民宿、猫島ハウスの身内が起こした、 勘当銀行三億円事件に関係しているのか? ストーリー的には、 神社の後継ぎ問題が解決した話のまとまり具合が、 コージーミステリーっぽくて良かった。 それと、 シリーズお約束のカメオ出演も楽しかった。 書店アゼリアやラジオ番組には気が付いたが、 主人公、猫島ハウスの看板娘の同級生が「ヴィラ・マグノリア」に住んでいたあの双子とは。 そして、最大の修学旅行の謎が明かされなかったのは、残念。 非常に残念だった。 なんだったんだろう。 自分の貧弱な想像力では、風呂場で裸を見られたぐらいした思いつかなかったけど。

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2021/09/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

葉崎市シリーズ。 夏の観光地での驚きの事件の数々。 だけど、ゆるゆるな雰囲気で楽しい。 よみおわったら、アチラコチラに伏線が潜んでいたことに相変わらずびっくり。 若竹さん、さすが!です。

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2021/09/17

「葉崎市シリーズ」を読むのは4作目。殺人、3億円強奪、覚醒剤売買などを盛り込みながら、深刻にはならずクスクス笑いながら軽く読み通せるのがコージーミステリの醍醐味。 今回の舞台は猫が島民の3倍も暮らしているという、葉崎半島の先に位置する通称・猫島。 長閑な島で起こった物騒な事件に...

「葉崎市シリーズ」を読むのは4作目。殺人、3億円強奪、覚醒剤売買などを盛り込みながら、深刻にはならずクスクス笑いながら軽く読み通せるのがコージーミステリの醍醐味。 今回の舞台は猫が島民の3倍も暮らしているという、葉崎半島の先に位置する通称・猫島。 長閑な島で起こった物騒な事件に、お馴染み葉崎署の駒持警部補と二村巡査部長、それに島の派出所勤務の七瀬巡査とポリス猫・DCが絡んできてのひと騒動。 ミステリの真相そのものは、思ったよりも拍子抜けで辻褄合わせで急ぎ足の解説が展開されるのはコージーミステリ故仕方のないことか? 一応伏線はしっかり回収されたものの、既刊のヴィラ・マグノリアとか古書店アゼリアと比べると少し残念。 それでも、猫アレルギーの駒持警部補が毒ガス用のマスクをして島内を闊歩する姿は想像するだけでも笑えるし、ヴィラ・マグノリアの双子ちゃんが高校生になっていたり、葉崎FMの千秋がしっかりDJを続けていたり、シリーズ前作の後日談も楽しめるのは嬉しい。 ポリス猫は別に主役となる作品もあるみたいだし、今後のシリーズの展開が楽しみ。

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