猫島ハウスの騒動 の商品レビュー
推理小説としても楽しめましたし、娯楽としても楽しめました。 猫の描写には毎回癒されました。 猫好きなら、この作品は娯楽だけでなく、癒しにもなると思います。
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のんびりふわふわ楽しめました。人が死んでいるし、天変地異はあるし、それなのに、のんびりふわふわで良いのかな、と思いつつも、のんびりふわふわ楽しめました。 カバーに長編推理小説と書いてあります。その通りです。しかし、ちょっと長いかなあ?と思いました。目次は日付入りなので、それを見て...
のんびりふわふわ楽しめました。人が死んでいるし、天変地異はあるし、それなのに、のんびりふわふわで良いのかな、と思いつつも、のんびりふわふわ楽しめました。 カバーに長編推理小説と書いてあります。その通りです。しかし、ちょっと長いかなあ?と思いました。目次は日付入りなので、それを見ても9日間の出来事です。ちょっと描写がのんびりしているかなあ、でも、それがこの本の良さなんだろうなあ、と思いました。 細かいエピソードをあちらこちらにちりばめながら、最終的な大団円にもっていって、鮮やかにおさめるのはさすがだなあ、と思います。 しかしながら、この本の中での最大の謎は解決されません。登場人物たちには解決したことなのでしょうが、読者にはまったく解決を見せません。まあ、そういう手法もありなのか、と思うことにします。 あちこちに張られた伏線の一つ一つを回収しつつも、何というのかな、「おさめるとこにはおさめたけど、詳細は語りません。プライベートなので」と話をされたように感じます。あの二人も怪しげな黒幕も。 全てはこのあとの猫島の復興と繁栄をお楽しみに!ということなのでしょうか。 あまり語られていないDCの活躍を、DCの来し方行く末を知りたく思いました。
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人間より猫の方が多い猫の楽園・通称「猫島」の海岸で、ナイフの突き立った猫のはく製が見つかる。 さらに、マリンバイクで海を暴走する男が、崖から落ちた男と衝突して死ぬという事件が起こる。 猫アレルギーの警部補が辿り着いた真相とは? 葉崎市シリーズのミステリ長編作。 殺人や麻薬事件...
人間より猫の方が多い猫の楽園・通称「猫島」の海岸で、ナイフの突き立った猫のはく製が見つかる。 さらに、マリンバイクで海を暴走する男が、崖から落ちた男と衝突して死ぬという事件が起こる。 猫アレルギーの警部補が辿り着いた真相とは? 葉崎市シリーズのミステリ長編作。 殺人や麻薬事件等、起こる事件は不穏そのものだけども、猫が随所に現れるせいなのか、のどかでとぼけた雰囲気を醸し出しています。 出てくるどのキャラクターも一癖あり、人間味あふれていて何だか憎めません。 皆、まるきりの善人というわけでもないし悪人なわけでもない。 でもちょっとズレていて、奇妙な事件が起こっているのに緊張感に欠けるところが笑えます。 干潮時には本土と陸続きになるが生活するのに不便な離島の暮らしが淡々と語られ、大変だなあと思うものの、この雰囲気のおかげで猫に癒されながらスルスル読めちゃいます。 ただ、フックが無さ過ぎて中盤は少し単調に感じてしまいました。 散りばめられた伏線がラストに向かうにつれてきちんと回収され、小粒ですがミステリとしても申し分ない作品です。 一点だけわざと解決されない謎があるんですが、これが気になって気になって…二人の間に何があったんだ~。 (本筋の事件には関係のない可愛らしい謎なので、解決しない方が味があるのですが…)
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若竹七海さんはコージーミステリの書き手だと思っていたのであまり読んでなかったのだけど、葉村晶シリーズにはまって(「さよならの手口」が最高)、ぼちぼちさかのぼって読んでいる。これもやはり、少しビターな味わいがあって面白かった。読後に、これは葉崎市シリーズの一つだと知る。他のも読もう...
若竹七海さんはコージーミステリの書き手だと思っていたのであまり読んでなかったのだけど、葉村晶シリーズにはまって(「さよならの手口」が最高)、ぼちぼちさかのぼって読んでいる。これもやはり、少しビターな味わいがあって面白かった。読後に、これは葉崎市シリーズの一つだと知る。他のも読もうかな。
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ゆるくて、でも意外に読み応えあり!殺人事件、3億円強奪事件、麻薬売買などなど思いのほか読み応えあり、ユーモアのある登場人物と会話の展開もなかなかおもしろいです。ラストまでよいテンションのまま読めました。 猫好きじゃなくても十分たのしい(猫好きならもっとたのしい)一冊でした。
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猫だらけの島で、猫がらみな事件。 剥製刺殺から殺人まで。 猫並みにマイペースな島民が緊迫感なくて楽しい。。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
4 猫好きでもなんでもないのであまり期待していなかったが、案外面白かった。こんなに“猫”という字が出てくる本を読んだのもおそらく初めてだし、今後もないだろう。 所謂“葉崎市シリーズ”の中の一作で、基本的に他の作品からは独立しているのものの、ちょいちょいネタ的に『ヴィラ・マグノリアの殺人』や『古書店アゼリアの死体』の関連ワードを放り込んでくるのが、マニア心をくすぐる。共通キャラクターである駒持警部補を別にしても、例えば『アゼリア』に登場する葉崎FMのパーソナリティー渡部千秋が相変わらずハードワークしていて苦笑させられたり、『ヴィラ・マグノリア』に登場した双子の小学生が高校生となって出てくることから、あの事件から5年以上経過していることがわかったり、その双子の下の名前は出てくるが、名字が明らかにされていないことからちょっと妄想を膨らませてニヤニヤしてみたり、ハードボイルド作家の角田港大やスキンヘッドの児玉不動産が健在であることもうかがえたりと、かなり楽しい。 登場するキャラクターは皆個性的だが、意外と人数が多く、しかも人間関係も入り組んでいるので、頭で相関図を描きながら読むと混乱しない(実際に書くのも良い)かもしれない。 それにしても上手い。簡潔、明瞭、軽快にしてリズミカルな筆致。巧です。
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「猫は知っていた」の解説で紹介されていた。 夏のじりじり暑い中、伸び切った猫と元気な女子高生がゆるく活躍。 殺人も起こるのに、なんかのんびりとした雰囲気で、肩こり無しで読める。
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葉崎シリーズ・・というんでしょうかね。なんとなく江の島あたりを想像してしまう舞台ですが「あくまで架空です」とはっきり書かれています。はい。 これまでのシリーズもそうだったんですが、どうにも作者の書き方みたいなものが馴染めない。ミステリとしてじっくり謎を解明ってのでもなさそうだし...
葉崎シリーズ・・というんでしょうかね。なんとなく江の島あたりを想像してしまう舞台ですが「あくまで架空です」とはっきり書かれています。はい。 これまでのシリーズもそうだったんですが、どうにも作者の書き方みたいなものが馴染めない。ミステリとしてじっくり謎を解明ってのでもなさそうだし、「軽い読み物」にしてもどこを焦点としているのかいまいちぴんとこない。いろんな人物がそれぞれちょっとずつって焦点の当て方だと思い入れができにくいというか。うーん。ちょっと違うかな?感想が難しいな。 読み終わってみて「そういうことだったのか!」って謎に感嘆するわけでもなく、「魅力的なキャラがいっぱい!」とかでもなく、じゃあ雰囲気が・・というのもなんとなく。。。
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ただの猫好きってだけで手にとりました。 とても読みやすく面白かったと思います。 DCが主役の方も読んでみたい。
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