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スペース の商品レビュー

3.9

87件のお客様レビュー

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    17

  2. 4つ

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  3. 3つ

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2024/10/29

駒子シリーズ3作目。手紙が重要なアイテムなのはわかっているが今回は2話のうち1話は何通もの長い手紙がほとんどの「スペース」を埋めている。駒子から瀬尾さんに託された手紙と言う名の謎、よくわからないままながらも読み進めると駒子のいじらしい気持ちが見られる。2話目はその裏側、そして気に...

駒子シリーズ3作目。手紙が重要なアイテムなのはわかっているが今回は2話のうち1話は何通もの長い手紙がほとんどの「スペース」を埋めている。駒子から瀬尾さんに託された手紙と言う名の謎、よくわからないままながらも読み進めると駒子のいじらしい気持ちが見られる。2話目はその裏側、そして気になるその後にも触れている。期待した駒子の活躍はあまりなかったけど楽しかった。人の幸せってどこにあるかわからないものだ。置かれた場所で〜と言う本もあるけど自分から動き見つけ取りに行くことも大事だと思う。謎のようなあったかい恋愛もの。

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2024/06/17

最新刊の駒子シリーズのoneを読んで、本棚から引っ張り出して久しぶりに読んだ。 駒子シリーズとしては、これは3作目に当たるのだけどすっかり内容は忘れていて… おかげで新鮮な気持ちで読むことができた。 そして、多分前もそうだったと思いますが、自分の思い込みの視点で読み進めていたこ...

最新刊の駒子シリーズのoneを読んで、本棚から引っ張り出して久しぶりに読んだ。 駒子シリーズとしては、これは3作目に当たるのだけどすっかり内容は忘れていて… おかげで新鮮な気持ちで読むことができた。 そして、多分前もそうだったと思いますが、自分の思い込みの視点で読み進めていたことに気がつき、視点を変えてもう一度読み直すと、いろいろと腑に落ちることがあり、すっきりできた。 そう、視点を変えてもう一度読むと、またストーリーの違う側面が見えてきて面白かった。

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2024/05/23

<再登録>「ななつのこ」シリーズ第三弾。表題作「スペース」と、関係するある人物の視点がら描いた「バック・スペース」を収録。 今作は変化球という感じで、駒子と瀬尾さんの活躍をもっと読みたかったという物足りなさも感じました。「バック・スペース」は、偶然が重なり過ぎてる感じでたが、こん...

<再登録>「ななつのこ」シリーズ第三弾。表題作「スペース」と、関係するある人物の視点がら描いた「バック・スペース」を収録。 今作は変化球という感じで、駒子と瀬尾さんの活躍をもっと読みたかったという物足りなさも感じました。「バック・スペース」は、偶然が重なり過ぎてる感じでたが、こんな「はじまりかた」は加納さんらしいとも思えます。番外編に見えて、実は重要な転機でもある作品だったようです。

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2024/05/11

駒子シリーズの第三弾、第二弾から11年。駒子が瀬尾さん読んでもらいたい手紙があると渡した手紙が延々と続いてゆく。前略はるか様となる手紙。淡々と日常が綴られただけの手紙。はるかさんて誰。誰がはるかさんに書いた手紙? 瀬尾さんの謎解きが始まると、あ~ なるほどとなる。人と人の縁、繋が...

駒子シリーズの第三弾、第二弾から11年。駒子が瀬尾さん読んでもらいたい手紙があると渡した手紙が延々と続いてゆく。前略はるか様となる手紙。淡々と日常が綴られただけの手紙。はるかさんて誰。誰がはるかさんに書いた手紙? 瀬尾さんの謎解きが始まると、あ~ なるほどとなる。人と人の縁、繋がり、どこでどうなるか解らないところが生きていくうえでの不思議。そして瀬尾さんの過去もちらほらと。柔らかい、青春系日常ミステリでした。そして第三弾から20年後の第四弾「1(ONE)」がどう続いてゆくのか読むのが楽しみです。

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2024/04/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

さすが北村薫好きを公言する作家。出だしのお節の話が本当に北村薫っぽい。フードプロセッサーの描写が北村薫のテフロンのフライパンに関する描写(「私」シリーズの「夜の蝉」だったか?)に共通するものを感じる。 これから、いよいよ謎解き、と分かるときは一気に読みたい。だからその雰囲気が分かるのは本当にありがたい。 2章は瀬尾さんに駒子が出した、手紙。はるちゃんへの手紙である。 瀬尾さんへの謎の提示のためミスリードがある。 はるちゃんへの手紙を書いたのが駒子だと思わせている。 ウサギさんが愛ちゃんだと思わせている。実際には愛ちゃんはクジャクさん。 ふみさんがネコさん。けっきょくウサギさんが誰なのか、私には分からなかった。 しかし愛ちゃん、結構えげつないことをする。 まどかさんを置いてきぼりにしたのは愛ちゃんが主犯だ。駒子はそれを知っても大丈夫なのだろうか。ふみさんが入ることによって、落ち着いた、とはあったが。 そして瀬尾さんはじれったい。 手紙のやり取りだけだからかもしれないけれど、じれったい。 このような進み具合だから、いいのかもしれない、とも思うけれど。

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2024/02/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

駒子の短大時代のクラスメイトの話。駒井まどかとはるかという双子が主人公とも言えるが、それを大きく包んで駒子と瀬尾さんの存在がある。劇中劇のような花巻置いてけぼり観光バス案内エピソードは面白かった。

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2024/01/28

駒子シリーズ第三弾。 「スペース「バック・スペース」の中編二本の連作。 駒子が瀬尾さんに読んで頂きたい手紙があると言って渡す手紙は、前略はるか様で始まる長文。 「スペース」は、人と人との空白の物語で、これは誰が書いた手紙なんだろうと疑問に思いながら読み進め、「バック・スペー...

駒子シリーズ第三弾。 「スペース「バック・スペース」の中編二本の連作。 駒子が瀬尾さんに読んで頂きたい手紙があると言って渡す手紙は、前略はるか様で始まる長文。 「スペース」は、人と人との空白の物語で、これは誰が書いた手紙なんだろうと疑問に思いながら読み進め、「バック・スペース」でもやっとした頭の中が、冴え渡るような感覚になる。 なるほど、自分がいるべき場所を懸命に探そうとして辿り着いた居場所なんだとわかる。 バスに置いてけぼりを喰らったまどかが、バス運転士と結ばれるというのも運命的である。 今回は、駒子と瀬尾さんのやりとりは少なかったが、2人の気持ちがうっすらと感じられたような気がした。

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2023/07/15

過去作との繋がりが見えたとたんに景色変わる! 仕掛けもすごいし、いい映画を見た後のような読後感。 ネット公開されている著者本人のインタビューだと全4部作という証言がある。 ななつのこ 単行本:1992年9月 東京創元社 ISBN 4488023347 魔法飛行 単行本:199...

過去作との繋がりが見えたとたんに景色変わる! 仕掛けもすごいし、いい映画を見た後のような読後感。 ネット公開されている著者本人のインタビューだと全4部作という証言がある。 ななつのこ 単行本:1992年9月 東京創元社 ISBN 4488023347 魔法飛行 単行本:1993年7月 東京創元社 ISBN 4488012507 スペース 単行本:2004年5月 東京創元社 ISBN 4488012981 2作目までのインターバルが1年、 3作目までのインターバルが11年、 4作目までのインターバル、、、、、、。

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2023/05/13

『ななつのこ』『魔法飛行』に続く〈駒子〉シリーズ第三弾。今回は中編二本の前後編によるラブ・ストーリー。 前作から少し時間が空いてからの刊行のせいもあるのか、三作目にしてさらに趣向を変えてきた。駒子と瀬尾さんの関係がどうなっていくのか?が気になりつつ、まったく別視点の物語が描かれ...

『ななつのこ』『魔法飛行』に続く〈駒子〉シリーズ第三弾。今回は中編二本の前後編によるラブ・ストーリー。 前作から少し時間が空いてからの刊行のせいもあるのか、三作目にしてさらに趣向を変えてきた。駒子と瀬尾さんの関係がどうなっていくのか?が気になりつつ、まったく別視点の物語が描かれていく。前半の手紙の部分が読みにくく、「何を読まされているんだろう?」となったのだが、他のレビューをみると多くの人が同じ感想を抱いたようだ。さらに、出来すぎた偶然が重なるのがやりすぎに思え、ミステリーとしての驚きはあるものの、今ひとつスッキリしないところはある。しかし読後感はほっこり、ラブ・ストーリーとしての完成度は高い。 単体の作品としては前作に劣るが、シリーズものとして考えると重要な通過点に思える。ぜひとも完結編を望むところだけれども、いかんせん一作目が30年前だし望み薄か……(泣)。

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2022/12/12

駒子シリーズの「ななつのこ」「魔法飛行」に続く第3作目。 今回はロマンス要素が高めの中編2本。とはいえ、ちゃんと謎解きが入っています。是非、前2作を読んでから手に取って欲しい。そうでないと内容の説明が難しいんです(笑) 駒子達が俯瞰的に描かれるシーンなど、加納さんの奥深さを感じま...

駒子シリーズの「ななつのこ」「魔法飛行」に続く第3作目。 今回はロマンス要素が高めの中編2本。とはいえ、ちゃんと謎解きが入っています。是非、前2作を読んでから手に取って欲しい。そうでないと内容の説明が難しいんです(笑) 駒子達が俯瞰的に描かれるシーンなど、加納さんの奥深さを感じました。 ミステリマニアには少し消化不良のところがあるかもしれませんが、駒子という女性の成長譚として、楽しみながら読みました。 文庫版解説は、光原百合さん。 確かに、前2作への言及やネタバレ無しでの解説は難しかったと思います(笑) 光原さんらしい、丁寧で細やか、かつユーモアと愛情溢れる解説でした。 今年、まさか光原さんの訃報に接するとは思ってもいませんでした。そのことはとても残念です。

Posted byブクログ