スペース の商品レビュー

3.9

88件のお客様レビュー

  1. 5つ

    17

  2. 4つ

    38

  3. 3つ

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  4. 2つ

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2015/05/19

面白かったーーー!誰と誰の手紙のやり取りなんだろうと気になりながらも面白く読めた。前作よりかも好きかも!

Posted byブクログ

2015/03/15
  • ネタバレ

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まどかがはるかに送る手紙の淡々とした日常の様子、自分が学生時代に戻ったように引き込まれました。 徒然なるままに書き続けたような本当に些細な出来事なのに、作者の文章力でおもしろおかしい気分で読みすすめていました。 駒子ちゃんを客観的にまどかの目線から綴っているところも面白かったです。駒子ちゃんは他のお話ではものすごく頭の良い子というイメージがあるのですが、客観的にはとても天然っぽい天真爛漫な子という印象に見られているんですね。

Posted byブクログ

2014/12/12

この人は、すごい(^ ^ 日本の宝だ(^o^ いわゆる「駒子シリーズ」の一冊だが、 これまでとはちょっと毛色が変わっている。 というのも、一冊が大きく前後半に別れていて、 前半は駒子目線、後半は駒子の友人目線で進む。 そして、主観が違う前後半が、基本的には 同じ時間・場所を多...

この人は、すごい(^ ^ 日本の宝だ(^o^ いわゆる「駒子シリーズ」の一冊だが、 これまでとはちょっと毛色が変わっている。 というのも、一冊が大きく前後半に別れていて、 前半は駒子目線、後半は駒子の友人目線で進む。 そして、主観が違う前後半が、基本的には 同じ時間・場所を多く共有しているのが特徴で。 そのおかげで、一つの事件、一人の登場人物も、 主観が変わるとこんなに評価が変わるのか、 ということに驚かされる。 さらに、裏に流れる「もう一つの視点の変換」が 大きな物語のキーとなっている。詳しくは書けないが(^ ^; ともすると「ご都合主義」と言われかねない伏線を、 心暖まるエピソードに昇華しているのは、 作者の類い希なる筆力と緻密な構成力の賜(^o^ さらに、シリーズものなので、おなじみの登場人物も 数多く登場するのがうれしいところ。 のみならず、「おなじみの筈の人物」についても、 意外な展開が用意されていて(^ ^ 思わず「えぇっ、そう来るのか!?」と驚かされた。 これ、シリーズの書き始めの時点では、 どこまで想定していたんだろうか(^ ^; 最初からここまでのキャラ付け...と言うか 「裏のストーリー」を作り上げていたのなら、 それはそれで驚きだし(^ ^ 後から考えて編み込んでいったのだとすると、 それはまた驚嘆すべき構成力だ(^ ^ いや〜、とにかく面白いし感動できるし(^ ^ 読後、思わずシリーズ最初の「ななつのこ」を 再度読み始めてしまいましたとさ(^ ^

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2014/10/21

「ななつのこ」など入江駒子シリーズ未読だったため、瀬尾とヒロインの関係性がよく分からず、いきなり始まる手紙についても差出人の単なる近況報告のようで退屈に感じた。 が、手紙の謎と真相、そして結末を知ったら物語の色合いが変化し、伏線回収も小気味よく、なにより読後感が爽やかで清々しい...

「ななつのこ」など入江駒子シリーズ未読だったため、瀬尾とヒロインの関係性がよく分からず、いきなり始まる手紙についても差出人の単なる近況報告のようで退屈に感じた。 が、手紙の謎と真相、そして結末を知ったら物語の色合いが変化し、伏線回収も小気味よく、なにより読後感が爽やかで清々しい。

Posted byブクログ

2014/03/24

前半80ページ程延々と近況報告を綴った手紙が続くのにはちょっと退屈したけれど、思いがけない真相に再び読み返してしまいました。 前二作とはまた違った趣向の今作、第三者目線で見る駒子と瀬尾さんが新鮮。友人のお話がメインになるのでふたりの出番は少なめでさみしいですが今まで描かれなかった...

前半80ページ程延々と近況報告を綴った手紙が続くのにはちょっと退屈したけれど、思いがけない真相に再び読み返してしまいました。 前二作とはまた違った趣向の今作、第三者目線で見る駒子と瀬尾さんが新鮮。友人のお話がメインになるのでふたりの出番は少なめでさみしいですが今まで描かれなかった時間の姿が見られて良かった。 そして駒子の友人愛ちゃんの別の人から見た一面も描かれるのですが、あとがきの「どちらが正しいという問題ではなく、『駒子は世界をそんなふうに見ることを選ぶ人である』ということなのでしょう」という言葉が印象的。駒子のように良いところに惹きつけられるように世界に飛び込んでいけたらいいなあ。

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2014/02/05
  • ネタバレ

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スペース、バック・スペース の2作。 駒子シリーズなんだけど、主役の話よりも2作目の方が印象に残った。手紙は結構退屈だったんだけど、読み進めて行くと、冴えない手紙の理由がわかる。 シリーズ一作目から少しずつ色んなことがリンクしていて、こう繋がるのかーと終盤一気に面白くなった。 誰にも嫌われてなくても、誰の一番でもない。たった一人の誰かにとっての一番になりたい。そうなんだよね。

Posted byブクログ

2014/02/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

スペース。 確かに今までも星や宇宙を二人でみる場面が何度かあったこのシリーズ、でもこのタイトルって? いつもの駒ちゃんのトボけたような日常に急に挟み込まれた「はるちゃん」宛の手紙。 「本を読んでいると、物語を書く人の頭の中って、まるで混沌とした宇宙みたいだってよく思います。完成稿に辿りつくまでに、どれほどたくさんの空白が埋められ、言葉が選ばれ捨てられていくのかしらね。考えるとめまいがしそう。 私ね、ちょっと思ったの。今の私って、まるで選ばれなかった場面みたいだって。 最近、どうして自分は今、ここにいるんだろうって、ふと思ったりします。間違った場所にいるような気がしてならないの。」 前作でもこんな台詞があったな。 でも、所々に違和感。 そしてこの手紙が瀬尾さんと駒ちゃんの間のスペースをちゅっと縮める。 最後のシーンにヤキモキしながらも駒ちゃん、ガンバッタ!とガッツポーズしてしまった。 そのまま二人に新たな展開?と期待して開いた「バックスペース」は駒ちゃんと瀬尾さんはほとんど出てこない。 でも、第三者からみた駒ちゃん達が新鮮。前章でも出てきたみる事ができるのは人の一部分という言葉がここでも生きる。 瀬尾さんの名前にニヤニヤし、二人のお話と並行にあった物語を堪能した。 「生きていればきっと、逃げ出すよりほかに道がないときだってある。遮二無二突進していって、その結果無惨に衝突するよりは、回れ右して逃げ出す方がずっといい。 一度打ち込んだ文字を、バックスペースキーでなかったことにしたっていいじゃないか? 少しくらい、後戻りしたっていい。やりなおしたっていい。まったく別な、新たな文字を打ち込むことだってできる。」 今までのシリーズではほんのり、ぼんやりとしてきたテーマが今回はくどいくらいガッツリ前面でちょっと戸惑う。 相変わらず読後の余韻も最初から読み直したくなるつながりっぷりも好きだけど。

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2013/11/03

駒子シリーズではあるのだけど、前2作とは、ずいぶん趣きが違う感じ。 中編2作収録。 瀬尾さんが手紙の謎を解くのはあいかわらずなのだけど、思いがけない 展開にびっくり。 正直、前の2作と間を空けずに読んだせいか、ん?って思うところが なきにしもあらずだったのだけど、そうくるか。...

駒子シリーズではあるのだけど、前2作とは、ずいぶん趣きが違う感じ。 中編2作収録。 瀬尾さんが手紙の謎を解くのはあいかわらずなのだけど、思いがけない 展開にびっくり。 正直、前の2作と間を空けずに読んだせいか、ん?って思うところが なきにしもあらずだったのだけど、そうくるか。 まさか、そこがそうなっているなんて思いもしなかった。 2編目のあれも、お見事。 気付かないってば、そりゃないよって感じ(笑) 3作でのきれいなラストに心の中で拍手。 でも、愛ちゃんのその後は、もうちょっと読みたかったかな。

Posted byブクログ

2013/10/22

この本を手に取ってくださった皆様、どうもありがとうございます。本作品は、『ななつのこ』『魔法飛行』(共に創元推理文庫)に続くシリーズ第三作にあたります。私が『ななつのこ』でデビューしたのが一九九二年、その続編が出たのが翌九三年のことですから、「続きはまだ?」というありがたいお声を...

この本を手に取ってくださった皆様、どうもありがとうございます。本作品は、『ななつのこ』『魔法飛行』(共に創元推理文庫)に続くシリーズ第三作にあたります。私が『ななつのこ』でデビューしたのが一九九二年、その続編が出たのが翌九三年のことですから、「続きはまだ?」というありがたいお声を耳にしつつ、お待たせすること十年以上……もう誰一人待ってくださってなんかいないのでは、と怯えつつ、ようやく『スペース』を上梓することができました。スローテンポにも程があると、我ながら呆れてしまいます。 そういう、なんとも間延びした間抜けなシリーズなので、この上お願いするのはあまりに厚かましくて気が引けるのですが、できましたら『スペース』単体ではなく、『ななつのこ』『魔法飛行』と順番に読んでいただけたらなあ……と。 もちろん、本作品だけでも完結したひとつのお話としてお読みいただくことはできます。ですから私のこのお願いは作者の単なるわがまま、もしくは「冷めないうちに食べてね」という、おかあさんの台詞のようなものとして、お心に留め置いていただけましたら幸いです。 (著者からのコメント『スペース』巻頭より) 駒子さんシリーズ第3弾。 うわあ、うれしい! と思ったんですが、第2弾の魔法飛行が2年半前、第1弾のななつのこは4年前に読んだので、さっぱり覚えていない。 駒子さんや瀬尾さんのことは記憶にありますが、どんな出来事があったのか忘れちゃってました。 読んでいて気になって仕方なかったいろんな矛盾に「うふふ、こんなコトに気づくなんて私って結構やるでしょ」なんていい気になっていたんですが、なんのこっちゃない、それは作者さんの計算された伏線でした。 あー恥ずかしい(笑)。 駒子さんシリーズは、最後の最後できれいにつながるところが醍醐味ですよね。 あーすっきり!って感じ。 ちょっと胸きゅんでした~。

Posted byブクログ

2013/07/23

加納朋子は日常のミステリがうまいなぁ 人が死んだの事件が起こるだのではない、日常の断片をつなげるミステリ シリーズものと気づかずに買ったので、今度は1作目から読んでみようと思う

Posted byブクログ