1,800円以上の注文で送料無料

ネトゲ廃人 の商品レビュー

3.2

56件のお客様レビュー

  1. 5つ

    3

  2. 4つ

    15

  3. 3つ

    24

  4. 2つ

    7

  5. 1つ

    1

レビューを投稿

2009/10/04

インターネットを通して行なうゲームであるネットワークゲーム(ネトゲ)が生活の中心となってしまい、生活習慣が崩れてしまった人たちを、ネトゲ廃人(ネトゲー廃人)という言葉で表すようです。ネトゲ廃人と筆者が対談し、現在や過去の状況を紹介した本。ゲームのめり込んでいく過程や、ゲーム中心の...

インターネットを通して行なうゲームであるネットワークゲーム(ネトゲ)が生活の中心となってしまい、生活習慣が崩れてしまった人たちを、ネトゲ廃人(ネトゲー廃人)という言葉で表すようです。ネトゲ廃人と筆者が対談し、現在や過去の状況を紹介した本。ゲームのめり込んでいく過程や、ゲーム中心の生活を送る様子が、自然と伝わっています。実生活の人間関係や職場・学校での躓きがゲームにのめり込むきっかけになることもあって、難しい問題であると思いました。(2009.9.5)

Posted byブクログ

2009/10/07

人生が狂った人たちへのきちんとしたインタビュー集です。要するに程度の問題で、ここまでネットゲームにはまる人は珍しいと思うけれど、共同作業だから抜けられないとか、終わりがないといった麻薬性から、ネットワークゲームにはまっていく心理を書いており、廃人たちの失ったものについて考えさせら...

人生が狂った人たちへのきちんとしたインタビュー集です。要するに程度の問題で、ここまでネットゲームにはまる人は珍しいと思うけれど、共同作業だから抜けられないとか、終わりがないといった麻薬性から、ネットワークゲームにはまっていく心理を書いており、廃人たちの失ったものについて考えさせられる事例が多いです。ネット恋愛の末の不倫とか、家庭崩壊などはどんな家庭にも起こりうる悲劇というべきで、妻に勧められて夫もはまっていくようすなどは一種のホラーです。韓国や中国の事例にふれているのも興味深い点です。

Posted byブクログ

2009/10/25

悪くはないんだが…多少、内容が薄いかも。 どの章もネトゲ廃人(だった)の人に話を聞いて、それをそのまま書くというのも、最初の方は自分には全く縁のない世界で刺激的だったのだが…飽きてきました。 もう少し、なぜネトゲにはまってしまうのかまでもつっこんで欲しかったなぁ。 個人的に思...

悪くはないんだが…多少、内容が薄いかも。 どの章もネトゲ廃人(だった)の人に話を聞いて、それをそのまま書くというのも、最初の方は自分には全く縁のない世界で刺激的だったのだが…飽きてきました。 もう少し、なぜネトゲにはまってしまうのかまでもつっこんで欲しかったなぁ。 個人的に思う所を二つ。 1.最後に高校中退者増加とネトゲ依存について言ってたけど、それは無理に結び付けているのではないかなぁ?と若干不愉快になった。自分の周りでも本当にやむを得ず、色々な事情でやめている人がいるのに、一緒にされているようで個人的に不愉快になってしまった…。あまり性急にまとめんでほしいです。 2.これ読んで、本当に自分の家族をありがたく思いました。今度実家に帰っても、そこに自分の家族がいて数十年間そんなに変わらずに夕食をかこめる幸せを本当にありがたく思えました。 時は金なり以上の意味を持つ、というのも実感できました。

Posted byブクログ

2009/10/04

 「ネトゲ廃人」のタイトル通り、ネットゲームにのめりこみ、生活の中心がネットゲームとなり、外の社会から隔絶していく人々を取り上げた本です。  私自身も半年前までは相当、ネットゲームをやっておりました。司法試験受かってからですかね、ネットゲームをやるようになったのは。当初はファンタ...

 「ネトゲ廃人」のタイトル通り、ネットゲームにのめりこみ、生活の中心がネットゲームとなり、外の社会から隔絶していく人々を取り上げた本です。  私自身も半年前までは相当、ネットゲームをやっておりました。司法試験受かってからですかね、ネットゲームをやるようになったのは。当初はファンタシースターオンラインで、次がその後継のファンタシースターユニバース(現在も課金はしていますが、潜ってはおりません)。とにかくゲーム自体のおもしろさもありましたが、ネットを介して人と遊ぶというのがとても楽しかったです。そんなこともあって、特に予定のない土日などは、かなりの時間やりこんでいたものでした。  とはいえ、さすがに勉強や仕事の方が大事ですので、やりこんでいたとは言っても、余暇をそれに費やすという感じでしたけどね。たまに凄い時間やることもありますが、一日1、2時間というのが通常でした。私がご一緒させていただいた方々も大体そんなところで、長くても日に3、4時間という程度だったように思います。  しかしながら、話に聞く中では、やはり強烈な人がいて、ものすごい長時間入り浸っている人のをよくききました。私は一時期自嘲気味に、廃人化してきている、などとネトゲ仲間等にいってましたけど、はっきりいってあの程度じゃまだまだといったところでしたね。  この本で紹介されているのは、かなりの深度で廃人になっていた方々を取り上げています。話されている内容はどことなく分かってしまうのは、経験者故でしょうか。  ただし、この本は全面的にネットゲームを批判するような論調の本ではなく、ネトゲの効能についても若干触れており、なかなか公平な視点(もっとも廃人方面への警鐘に力が注がれていますが)で書かれているものと思います。

Posted byブクログ

2009/10/04

ぼくがネットゲームを始めたのは高校二年生の夏休みで、タイトルはファイナルファンタジー11だった。 それまで本格的なネットゲームをしたことがなかったので頭を殴られたような衝撃を受けた。 目の前のキャラクターがプログラムではない会話や動きをするのはとても不思議な光景だった。 FF11...

ぼくがネットゲームを始めたのは高校二年生の夏休みで、タイトルはファイナルファンタジー11だった。 それまで本格的なネットゲームをしたことがなかったので頭を殴られたような衝撃を受けた。 目の前のキャラクターがプログラムではない会話や動きをするのはとても不思議な光景だった。 FF11はもともとパーティで戦うよう作られている。 だから、ソロプレイでは敵がとにかく強くて死角から攻撃されたらあっという間にゲームオーバーになってしまう。 船に乗れば巨大なタコが襲来する。平原を駆ければ不穏な足音と共に巨大な羊が現れる。 SFファンタジーの世界をリアルに追求した作品だった。 本書はそんなネットゲームから抜け出せなくなったプレイヤーと韓国のネトゲ事情を知ることができる。 依存レベルまでネットゲームにハマってしまう要因の一つとして、人間関係や周囲の環境が影響していて、辛い事を忘れようと始めたそれが生きがいになり、「私が眠ると、みんな死んじゃう」というような義務感を覚えるようになってしまう人が後を絶たないというのだ。 実際FF11は短く見積もっても3時間は継続しないとまともにプレイできなかった。 "どうすればネットゲームから抜け出せるのか"の答えはただ一つだろう。 現実世界に生きがいを見つけることだ。 趣味が無いなら本屋や図書館に行って手当たり次第に本を読む、それで自分がどんなことに興味があるか知る事ができるはず。 ぼくの場合は趣味探しに本屋へ行くのが習慣になって、自分が好きなのは本を読む事だと気がついた。本を読んでいる時間がとにかく幸せだ。 もちろん"趣味を持つ"ことを義務とは思わず気楽にしなければいけない、無趣味を辛く感じる人は疲れていたり病んでいる場合があるらしい。 普段の生活の中で、少しでも面白い事を見つければネットゲームから抜け出す一歩になると思う。 ネットゲームはやりすぎなければ悪いものではない。 また、ネットゲームが誰かを救っている場合もあるので本書からここを抜粋させてもらう。 享年、十七歳。何も語らずに送った最期のメッセージは、亡くなる二日前のものだった。 親しいゲーム仲間十人のうち、六人が静岡県にある彼の実家にお焼香をあげに集まった。 仏壇を前にお焼香をあげに来た六人の若者はその日初めて顔を合わせた。そして見上げる遺影の彼もまた初対面だった。 「うちの息子は脚に腫瘍がありまして、ずっと体が不自由でした。みなさんに本当に可愛がっていただいて幸福だったと思います。」 そんな遺族の言葉に六人はうな垂れ、ただただ号泣した。そして時おり、不可解だった彼のチャットの言葉を思い出すと、不憫で涙が止まらなかった。 「ぼくが自由に動き回れるのは、この世界だけなんです。」 その謎がようやく解けたのだった。 ちなみにお隣韓国のゲーム依存症人口は世界でもトップクラス。 民間企業がビデオゲームのプロチームを抱え、24時間何時でもゲームの試合を見れる専用チャンネルもある。 こちらも大変興味深い話だった。

Posted byブクログ

2009/10/07

ゲーム中毒の身体的な禁断症状は、アルコール中毒や薬物中毒よりも弱い。例えるなら賭博中毒、ショッピング中毒に似ている。身体的な禁断症状が相対的に少ない反面、心理的に渇望する効果が大きい。ゲーム依存症の場合、失業者が職場を見つけたり、独身だった人が結婚したり、家族と離れていた人が再び...

ゲーム中毒の身体的な禁断症状は、アルコール中毒や薬物中毒よりも弱い。例えるなら賭博中毒、ショッピング中毒に似ている。身体的な禁断症状が相対的に少ない反面、心理的に渇望する効果が大きい。ゲーム依存症の場合、失業者が職場を見つけたり、独身だった人が結婚したり、家族と離れていた人が再び家族と一緒に暮らすようになるなどの社会的な状況の変化で、自然治癒することも多いという。

Posted byブクログ