ツレがうつになりまして。 コミックエッセイ の商品レビュー
ワタシがウツになりまして
私の家族がウツになりました。 その数年後、私自身がウツになりました。 ウツになった後に、この本を読みましたが、ウツという病気や家族の心境、本人の心境が、よく分かる本です。 漫画ですので、とても読みやすく、分かりやすかったです。 どぶねずみさんへ どぶねずみさんの毎日...
私の家族がウツになりました。 その数年後、私自身がウツになりました。 ウツになった後に、この本を読みましたが、ウツという病気や家族の心境、本人の心境が、よく分かる本です。 漫画ですので、とても読みやすく、分かりやすかったです。 どぶねずみさんへ どぶねずみさんの毎日は「気持ちが鬱」の状態だと思います。 理解して頂きたいのは「気持ちが鬱」と「病名が鬱」というのは全く違うものだという事です。 「病名が鬱」は完全に身体の病気です。体内のホルモンバランスが崩れた状態になる事です。私の場合、病気の原因は"過労"です。 その症状として「気持ちが鬱」という状態が表面に現れます。 ですので、「気持ちが鬱」と「病名が鬱」は表面上はとても似ていますが、根本がまるで違うことを御理解下さい。 どぶねずみさんは自分が価値ないものと言わてるように感じますが、私はすべてのものは存在するだけで価値があると思います。
あまがえる
うつなんて病気は無いよ
39歳の夫がうつ病に。それを観察しながら妻が漫画を描いてる本。 うつってどういう症状なのかがわかる。 でもね、弱虫なだけだよ。 「自分は何の役にも立ってない」 「ゴミ人生の自分にごはんを食べる資格などない」 「他の動物を殺しておれなんかた肉を食べて本当にいいかわから...
39歳の夫がうつ病に。それを観察しながら妻が漫画を描いてる本。 うつってどういう症状なのかがわかる。 でもね、弱虫なだけだよ。 「自分は何の役にも立ってない」 「ゴミ人生の自分にごはんを食べる資格などない」 「他の動物を殺しておれなんかた肉を食べて本当にいいかわからない」 「駅の点字の方が存在価値がある」 「何も生み出すことができない自分は不要」 「子どもを残すなんてずうずうしいにもほどがある」 「満員電車内、クズの自分が酸素を吸っていいのか、場所を取っていいのか」 毎日私が考えていることです。僕が考えてるんだから、ふつうのことなんです。 ホームギリギリに立って電車が来たら目をつぶって、 頭の中で電車に自分をひいてもらう。 そんなの毎日やることです。 あなたの旦那はそれを考えたことがなく、 大人になって一気に考え始めて整理ができなくなっただけ。 自分の存在意義なんて高校生のときから何周も何周もするもんなんです。 僕認めないよ、こんな病気。 「死にたい」なんて朝昼晩思います。 できてないじゃんおれもあんたのツレも。 認めないよ、絶対。
どぶねずみ
エッセイ漫画。 自分自身も11年前(ちょうど30歳になりたての頃)に,中程度のうつ病を発症して,心療内科へ通院していた時期があったのだが,その頃のことを思い出すようなエピソードも散見されて,興味深く読めた。 ひとつのエピソードとして,何もできなくて寝てばかりになるというものが挙...
エッセイ漫画。 自分自身も11年前(ちょうど30歳になりたての頃)に,中程度のうつ病を発症して,心療内科へ通院していた時期があったのだが,その頃のことを思い出すようなエピソードも散見されて,興味深く読めた。 ひとつのエピソードとして,何もできなくて寝てばかりになるというものが挙げられていたけれども,自分の場合は薬の強い副作用で,とにかく眠気に襲われるので,始終寝ざるを得なかったという方が,実際のところではあったかなーとは思う。 食欲増進の副作用もあったので,とにかく食っちゃ寝生活で,半年ほどの治療期間で,体重がとんでもなく増加したのを覚えている。(まあ元々が痩せすぎなくらいだったので,体重が増えたことでむしろ健康的になってちょうど良かったのだが。) 閑話休題。 この本自体について正直なところを言えば,うつ病になった旦那さん自身は,典型的なうつ病に罹りやすい人の特徴を備えているなあと感じる。 何かにつけてはマトモに受け止めすぎてしまって,深刻に悩んでしまう姿が繰り返し描かれているからだ。 元々はスーパーマンのように強かったと言われているのも,自分の感情を殺して物事を生真面目に受け止めすぎている,生真面目に取り組みすぎていることの裏返しでしかないし,元々はネガティヴだと言っている著者である奥さんの方が,よっぽど自分の感情に素直に生きているので,いざとなったら楽天的で,精神的にもタフだったりする。 旦那さんが布団にこもっては泣いている様子を,ユーモアをもって,まるで飼っているペットに擬えるかのように(笑)カメ扱いをして,笑い飛ばせる精神の持ち主である奥さんが居たからこそ,旦那さんは辛い時期を乗り越えることができたのではないかなと,素直に羨ましく感じられた。 そしてまた,たとえ夫婦ではあっても,適度に客観視して見ることの大切さも感じた。 心配しすぎて過干渉になることもなく,ある程度距離を置いていることによって,旦那さんも自分で行動をするきっかけができたりして,依存状態に陥らずに済んでいるし,奥さんの方も「うつ病がうつる」ことなく,共倒れせずに済んだのだろう。 最後に,漫画読みの観点としては,紙幅の大半を割いている闘病風景のドキュメンタリーよりも,おそらく著者の本来の得意ジャンルは,巻末のオマケにあるような,ほのぼのとした日常系だと思われる。 本編における共感や示唆に富んだエピソードの数々はもちろん素晴らしかったのだが,夫婦の何気ない日常のやり取りを切り取った,ほんわかとしたハートウォーミングなエピソードの方も,もっと多くを読んでみたくなる,魅力に満ちた描きっぷりだった。
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うつ病の症状のことが良くわかる。 マンガという媒体で、多くの人の目に ふれることになるのは良いことだ。 本書を読んでみると、この病気では 憲治することはなく、くり返す様だ。 薬の効果は、どれくらいあるのか? 気になるところだ。
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メンタル系の話し、特にうつ病の話は重苦しい雰囲気になりやすい。このようなことを言ってしまうのは失礼だと承知の上ではあるが、やはり、うつ病をうつ病として描写しなければならないために、全体の色調がどんよりしがちだ。 だが本書はその暗さを打破し、うつ病を終始コミカルに描いている。病...
メンタル系の話し、特にうつ病の話は重苦しい雰囲気になりやすい。このようなことを言ってしまうのは失礼だと承知の上ではあるが、やはり、うつ病をうつ病として描写しなければならないために、全体の色調がどんよりしがちだ。 だが本書はその暗さを打破し、うつ病を終始コミカルに描いている。病気を病気として描きつつ、なおかつ彼らの暮らしを楽しく描いているのだ。 明るいから良い、暗いから悪い、と言った二元論ではないが、本書の明るい雰囲気は、うつ病を知らない人がこの病気を知るための良き本となるであろう。 うつ病と付き合っていくには、おそらく相当な努力が必要なのだと思う。それは本人だけでなく周りの人も同じだ。その点は本書の朗らかさに隠れてしまい見出すのはなかなか難しいが、彼らも、それこそときには「死にたい」と思うような夜を過ごしたはずだ。 心というのは実に厄介だとつくづく思う。通常の外傷とは異なり怪我をしているのが分かりづらい。そうだからこそ手遅れになって命を落としてしまう人もいる。 うつ病は「心の風邪」と言われる。誰もがかかる可能性のある「病」なのだ。決して心の強弱で決まるものではない。もし心の強弱で決まるのなら、そもそも「心」とはいったい何なのだろうか。 そんな正体不明の「風邪」を「宇宙カゼ」と称した著者は素晴らしいユーモアの持ち主だ。読んでいて思わず「おっ!」と声をあげてしまった。 うつ病の原因はいまだによくわかっていないらしい。遺伝的要因とも言われるし、ウイルスが原因とも言われている。後者の方は学術的には否定されているようだが、他にもざまざまな要因が示唆されている。この病気の原因はいまだに喧喧諤諤の渦中なのだ。 心が弱っても誰もが気軽に病院へ行ける社会になればいい。「つらい」と言える社会になればいい。「つらかったね」と言い合える社会になればいい。 そう願いつつ、私は本書を閉じることとする。
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当然知ってはいたんだけど、読んだことも無ければ、映像化を観たことも無かったもの。第三者的知識としては無いこともないんだけど、当時者目線での作品を読みたくて入手。なるほど。目から鱗まではいかないけど、これは、自身も含めた関係者がみんなで共有しておきたい内容。
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うつの生活は大変だと再認識した。 気分の浮き沈みが激しかったり、食欲がなくなったり…自分が漠然と想像していたうつとは違う、新しい発見があったので非常に勉強になった。 ユーモアも交えながら軽いタッチで描かれていたのですらすら読めた。
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何度目かの再読。うつ病になりそうな人のタイプを読むと、僕にほとんど当てはまる。でも予防しようにも予防出来ないしなあ。感情がジェットコースターのように激しく変化するのって想像するだけで疲れる。
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うつ病になったことある人が読むとどれもこれも、「分かる!」と共感できるものばかりです。死にたくなることも分かります… 夫婦でうつ病を乗り越えていけると思わせてもらえました。そして、ここに出でくる奥さんは、うちの奥さんに似ているところがあって笑えました!
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鬱病という病気が、これほどまでに、生活に支障をきたすとは思いもよらなかった。 妻の大きな愛と穏やかに接する様子はとても感慨深く、心温まる作品だった。
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