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“文学少女"見習いの、初戀。 の商品レビュー

4.3

49件のお客様レビュー

  1. 5つ

    16

  2. 4つ

    20

  3. 3つ

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まさかの新シリーズにまさかの面白さ!

本編が終了した後も、アレやコレやで遠子先輩と心葉の「その後」を断片的に目にしてきたが、ここにきてまさかの『心葉先輩』編の始まりである(もっとも、本編終了後に専用サイトを立ち上げるくらいだから関係各位にはまさかでも何でもないのだろうが)。うん、面白い。良いと思う。新ヒロイン(?)の...

本編が終了した後も、アレやコレやで遠子先輩と心葉の「その後」を断片的に目にしてきたが、ここにきてまさかの『心葉先輩』編の始まりである(もっとも、本編終了後に専用サイトを立ち上げるくらいだから関係各位にはまさかでも何でもないのだろうが)。うん、面白い。良いと思う。新ヒロイン(?)の菜乃ちゃん良いよ。物凄く打たれ強くて。でも心葉先輩の想い人がチラチラしてて菜乃ちゃん切ないね、頑張って!と、結果はともかく応援したくなる。途中から菜乃ちゃんを邪険にし出す心葉の素っ気なさが、実はかつての遠子先輩への接し方と(結果的には)同じようになっているのがニクい。心葉にとっては、これはこれで素の自分を出せる相手だと言えよう。この新コンビのこれからの顛末に期待が高まる……のだが、それだけに心葉の最後の言葉が、その真意が気になる(このシリーズはいつもこれだよ~)。「好き」と「嫌い」は表裏一体ということか。 今回は、まだまだ“文学少女”見習い修行中の菜乃ちゃんが知り合った他校の生徒(?)との係わりから始まった悲しく切なく行き場の無い物語で、頑なに思い込んでいる当事者達に対し、心葉が遠子先輩ばりに問題を説き明かせば、菜乃ちゃんが菜乃ちゃんらしい解釈で前向きな未来を提示して相応の結末を迎える流れである。とは言っても、一筋縄ではいかない悲観的で絶望的な真相を提示するクライマックスは、謎解き要素がふんだんに盛り込まれた息詰まる緊張感でドキドキさせてもらった。本編に負けず劣らずのハイレベルな『生と死』の物語である。 それにしても「元カノ」になってしまったが琴吹さんはやっぱりカワイイ。その可愛い本性が巻末たった9頁の【ある日の美羽】で美羽の口から語られている。ここでの美羽と芥川君とのやり取りも相変わらずで面白い。そして美羽らしい(あるいは女性らしい)鋭い観察眼・心理眼と、心葉へ未だ未練を残しているかのような複雑な心境も見せている。これはますます面白くなってきた。ちなみに、今回モチーフとなった作品は、本巻より40日ほど前に出された『乙女革命アヤメの!2(MF文庫J)』にも引用されている。

DSK

2025/10/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

井上心葉の周りに集まる女の子は一癖ないと駄目という縛りでもあるのか?と思うような新ヒロイン、文学少女見習い菜乃ちゃんが遂に登場ですね。 この初戀、ただ登場人物達だけを見つめると登場人物全員難あり…擁護したくてもあまりできないのでは?と思ってしまうほど問題児が多いような気がします。でも、そんな登場人物を憎ませたり過度な悪役に仕立てるわけでもなく、ひとりひとりが歩んできた人生をしっかり感じさせる丁寧に織られた反物のような濃密な文章で、誰のことも嫌いになれないのが野村先生の凄いところだと思います。 貝殻のシーン、耐えきれずボロ泣きでした。和くんだって悪いのに、彼を責めてバカにするような気持ちは1mmも沸き立つこともなく。まだまだ大人と子供の狭間でもがく臆病な高校生にできる大切な恋人へ贈る精一杯の愛し方と守り方を見た気がして苦しいです。 複雑な気持ちで読み終わりました、苦しい。

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2023/12/24

正直、ちょっと敬遠してたけど、その必要はなかった。なんか、本編の最後より心葉くんが大人っぽい気がする。

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2021/04/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

久しぶりに読み返した作品。 学生の頃読んだ時は、まだまだ菜乃ちゃんの良さが分かってなかった。 菜乃ちゃんが朱里さんに一生懸命じぶんの「近松論」を語っているところは、新たな文学少女って感じ。 遠子先輩と同じく、どうしようもなく暗い現実も明るく照らそうとしてくれて…。 読んでるこっちまで、勇気を貰いました。

Posted byブクログ

2020/08/21

聖条学園に入学した日坂菜乃は、ひとりと上級生と出会う。文芸部部長、井上心葉。彼に惹かれてさ、勢いで文芸部に入部してしまった菜乃だったが、心葉の胸には既にひとりの"文学少女"が宿っていた。まるで相手にされず、落ち込む菜乃。けれど、彼女がある事件に巻き込まれ、追い...

聖条学園に入学した日坂菜乃は、ひとりと上級生と出会う。文芸部部長、井上心葉。彼に惹かれてさ、勢いで文芸部に入部してしまった菜乃だったが、心葉の胸には既にひとりの"文学少女"が宿っていた。まるで相手にされず、落ち込む菜乃。けれど、彼女がある事件に巻き込まれ、追い詰められたとき、心葉は告げる。「気づかないふりも、目をそらすことも、もうしないって誓ったんだ」──文学初心者の少女が物語に隠された真実を探す、もうひとつの"文学少女"の物語!!

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2019/10/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

見習い①。 コノハに一目惚れした1年生の菜乃が文芸部に入って猛烈アタックをしつつ、 菜乃がお題の曽根崎心中を調べてる中で知り合った中で知り合った人の事件に巻き込まれる話。 菜乃の友達の瞳ちゃんの 「やめなよ、他に好きな人がいる男なんて」 「平気なの?そんなに冷たくされて、全然見込みがないのに側にいて、辛くないの?」 というセリフは、この先の展開を知ってると友達を心配する言葉以外に受け取れる。 トラウマを克服し、先輩が卒業して後輩が入ったことでコノハくんが成長したようで。 全然似てないのに遠子先輩を思わせる行動を微妙にする菜乃とコノハがどう成長していくのか楽しみです。 あと、ラストでコノハが菜乃を嫌うのは納得はできるけども、事件解決に協力しておきながら唐突すぎて驚いた。

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2017/01/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 外伝というよりは、遠子の登場しない、心葉としての続編と言ってよいのでは…。遠子とだけの関係性であった文芸部を突き崩せるかは、心葉の成長に関わる。その意味で、遠子とは性格的に違う(本質的に明朗快活・めげない、そして読書初心者)菜乃だからこそ、新たな、異質な文芸部を作りあげられるという期待いっぱいである。そう、ななせも美羽も、遠子を交えた心葉に関わり過ぎた(二人の述懐や心境は痛々しくもあるが)。遠子と離れ離れになって、またもや閉じこもりがちな心葉の心をこじ開けられるのは、菜乃のようなタイプしかなかろう。 人との距離感が超然としすぎる心葉の傾向は全然変わっていない。素直な感情の開陳ができない性格なのだろう。確かに「日坂菜乃を大嫌い」という心葉だが、好きの反対は嫌いではなくて無関心。彼はこれを判っているのだろうか。それゆえ、心葉にこう言わせる菜乃の存在は大きい。また、今回登場する年上彼女の恋への逡巡や不安感を、心葉はどう見たか。なるほど、心葉が謎解きを主導したが、この微妙な女心を感じ取れるまでには至っていないよう。遠子の心葉への想いを、彼自身が読み解くには不可欠な経験と感じられる一編。

Posted byブクログ

2016/01/17

★★★☆ 3.5 読み終わった感想は正直「重い」。面白いとは思うのだけど、ラノベの枠で人が死ぬ、人生とは何ぞやと問われるのはどうも気が滅入る。読んだ時の自分のコンディションにもよるのだけど、それを差し引いてもこの物語の中ではいろいろ起こりすぎるような気がする。(名作文学に見立てて...

★★★☆ 3.5 読み終わった感想は正直「重い」。面白いとは思うのだけど、ラノベの枠で人が死ぬ、人生とは何ぞやと問われるのはどうも気が滅入る。読んだ時の自分のコンディションにもよるのだけど、それを差し引いてもこの物語の中ではいろいろ起こりすぎるような気がする。(名作文学に見立てて登場人物を設定し動かしているからそれはしょうがないのかなと思うがそれにしてもエキセントリックな展開過ぎ)とはいえ、シリーズの行く末が気になるのでこのまま読み続けていきたいと思う。

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2014/10/22

近松門左衛門の「曽根崎心中」をモチーフに書かれたお話。 心葉のその後を書かれた物語です。 謎解き役が遠子先輩から心葉に変わりました。 心葉くんに出来るかな…と思っていたのですが、不安などいらなかったようです。 彼も成長していました。

Posted byブクログ

2014/10/03

心葉のその後を書いた作品。濃すぎる新主人公が先輩の代わりに出て来ます。話としては、誤解から悲惨な事件になってしまいましたが、救いのある感じの終わり方でよかったです。モチーフとした作品は曽根崎心中だそうです。

Posted byブクログ