犬は勘定に入れません あるいは、消えたヴィクトリア朝花瓶の謎(下) の商品レビュー
タイムトラベルによってヴィクトリア朝時代をかけめぐるドタバタSF。恋愛、歴史探索、コメディといった要素がギュギュッと詰まっていて、大枠にはミステリーとしての楽しさも。タイムトラベルをしたせいで酩酊状態にある主人公の一人称から始まるため、序盤は何が起こっているのかわかりづらかったけ...
タイムトラベルによってヴィクトリア朝時代をかけめぐるドタバタSF。恋愛、歴史探索、コメディといった要素がギュギュッと詰まっていて、大枠にはミステリーとしての楽しさも。タイムトラベルをしたせいで酩酊状態にある主人公の一人称から始まるため、序盤は何が起こっているのかわかりづらかったけど、魅力的な登場人物と快活な冒険に誘われあれよあれよという間に読み終わった。犬好き猫好きならきっとハマるはず。ついでにド嬢好きな方にも。
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訳:大森望、原書名:TO SAY NOTHING OF THE DOG(Willis,Connie) メダル0 メダルを贈る
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時間旅行ユーモア小説! 本来は過去から何かを持ち帰ることは不可能なはず… しかしある学生が川に溺れた猫を助けて連れ帰ってしまった。 この猫が原因で歴史に齟齬が生じたら? 齟齬を生じさせないから連れ帰れたのか? とにかく猫を元のところに戻すために過去に送られたネッドだがそこでもまた...
時間旅行ユーモア小説! 本来は過去から何かを持ち帰ることは不可能なはず… しかしある学生が川に溺れた猫を助けて連れ帰ってしまった。 この猫が原因で歴史に齟齬が生じたら? 齟齬を生じさせないから連れ帰れたのか? とにかく猫を元のところに戻すために過去に送られたネッドだがそこでもまた歴史と異なる出来事が起こってしまう。 どうなる歴史!? いやぁ〜後半に進むにつれてどんどん面白くなっていって一気読みしました
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すったもんだは続き、戦時中にも飛んだりして、とても大変なんだけどずっとどこか牧歌的な雰囲気が流れていて、楽しかった。なんだろうな、この感覚。
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ドゥームズデイ・ブックと比べると感動がない 表紙 6点松尾 たいこ 大森 望訳 展開 6点1998年著作 文章 7点 内容 700点 合計 719点
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長さを抜きにすれば、お気楽に読めるけど、 あちらこちらに散りばめられたヒントや、 複雑にしようとしていると思える仕掛けに 気づいて楽しむには、人物たちに惹きこまれて じっくり読むのが一番。 引用を多用するテレンスも気取り屋ではなく 夢見がちで嫌味のないイイヤツだし。 19世紀の謎...
長さを抜きにすれば、お気楽に読めるけど、 あちらこちらに散りばめられたヒントや、 複雑にしようとしていると思える仕掛けに 気づいて楽しむには、人物たちに惹きこまれて じっくり読むのが一番。 引用を多用するテレンスも気取り屋ではなく 夢見がちで嫌味のないイイヤツだし。 19世紀の謎は、早くにわかるけど、 「そこと、掛かっていたいたか!」と。 イングランドの建築や美術、古典や詩だけではなく、 推理小説も知っているとより楽しめるのだろうが、 知らなくても、この世界を楽しめる。 前作に続きフィンチ君、抜群の安定感、癒し系。 天職を見つけます。
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オックスフォード大学史学部シリーズの長編第2作。まるでシェイクスピア悲劇のようだった前作からうって変わって、今度はヴィクトリア朝を舞台としたてんやわんやのラブコメディが描かれている。 「彼と彼女がくっつかないと未来が大変なことに!」という某名作映画を彷彿とさせるストーリーはもち...
オックスフォード大学史学部シリーズの長編第2作。まるでシェイクスピア悲劇のようだった前作からうって変わって、今度はヴィクトリア朝を舞台としたてんやわんやのラブコメディが描かれている。 「彼と彼女がくっつかないと未来が大変なことに!」という某名作映画を彷彿とさせるストーリーはもちろん、主人公とヒロインの距離加減もまた読んでいて楽しい。ウィムジー卿に憧れる女の子なんて素敵。 そしてある意味主役の犬と猫! たかがペットと侮るなかれ、驚くほどキャラが立っている彼(&彼女)は始終物語を引っ掻き回すがどうにも憎めない。人間だけじゃなく動物も魅力的な本作は、一見の価値ありです。
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タイムスリップすちゃらかラブコメ大作戦!無事に読了。 オックスフォード大学史学部シリーズ、今回は齟齬を発生させない為の主人公二人の大奮闘を描く。「オールクリア」にも齟齬の考え方は出ていたけれども、そもそもトシーとMr.Cが結婚しているのは歴史的事実だから何にもしなくてもいいのでは...
タイムスリップすちゃらかラブコメ大作戦!無事に読了。 オックスフォード大学史学部シリーズ、今回は齟齬を発生させない為の主人公二人の大奮闘を描く。「オールクリア」にも齟齬の考え方は出ていたけれども、そもそもトシーとMr.Cが結婚しているのは歴史的事実だから何にもしなくてもいいのでは?と思ってしまう。それを言っちゃあ、おしまいなんでしょうけど。今回も二人が動くたびに齟齬は拡大される様に見え、肝心な時に二人とも1395年、1940年、2057年と自分の意思に関係なくタイムスリップしてしまう。まるでタイムトンネル(往年のTVドラマ)みたい。終わってみれば全ては時空連続体の自己修復能力のおかげ。主人公二人も結ばれて目出度し目出度し。コニーウィリスらしからぬ大ハッピーエンドでした。 オックスフォード大学シリーズしか読んでないから、実はコメディも上手い人なのかな?あとは「見張り」だけだ!(短編?何処に入っているんでしょう?)
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これならばわたしにもわかる。なるほどSFですね。主題はタイムパラドクスであり、メイントリックもタイムパラドクスなんだもの。そして真犯人は執事でも無害な老婦人でもなく…だと!うわー拍手喝采。そして巻頭の引用が思い起こされるわけさ。いわく「神は細部に宿る」…お見事でした! まあしかし...
これならばわたしにもわかる。なるほどSFですね。主題はタイムパラドクスであり、メイントリックもタイムパラドクスなんだもの。そして真犯人は執事でも無害な老婦人でもなく…だと!うわー拍手喝采。そして巻頭の引用が思い起こされるわけさ。いわく「神は細部に宿る」…お見事でした! まあしかしこの小説の楽しいところはこまごまと散りばめられたイギリスミステリとヴィクトリア朝(追記してオクスフォードw)に関する小ネタやお遊びでもあるわけですが。これは確かにニヤニヤしたくなる。そしてそれらが結構伏線めいた働きもしているところがまた楽しい。ニヤニヤ。 ジャンルなど気にせず「面白そうだな」だけで手に取ってほしい、そんな小説。いやはや面白かった。
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好みの作品、ど真ん中。 フィンチがジーヴス並みの執事ぶりをほめられてすごく喜ぶとことか、うまいなぁ
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