田尻智 の商品レビュー

宮昌太朗,田尻智【著】

2021/01/26

宮昌太朗との対談形式で田尻智の個人誌を振り返る。杉森とグダグダと始めるゲーム開発。糸井重里とのかかわり。ポケモンを生み出す過程。
高校生の頃からゲームフリークという同人誌を一人で創って売る行動派。とにかくゲームが好きで親が倒れようが教師が怒ろうがゲームするんだって感じ。

2019/07/07

『ポケモン・ストーリー』で知った田尻智が面白くって、こちらも中古本で購入。今は世間に顔を出さなくなってしまった田尻智のロングインタビューと対談集。 ジョン・ウォーターズやパゾリーニが好きとか、スナッフビデオを集めているとか、意外な情報も出てくる。 羽海野チカの対談:「自分にとって確かだという体験や、これはやり遂げるに値するのだと思うほどの体験がないと、そういうクリエイティビティの源泉は湧いてこないと思います。そのためには、ゲームやマンガを作ったりする以外に、別の体験することは大事だなと思いますね。」

2014/10/14

時系列が前後してて多少読みにくかったものの，田尻氏の人間としての奥深さがわかってよかった．ポケモンが開発された時代は文化的に現代とは全く異なっていた．特に，ゲームについて共通の話題を交換することができないような閉鎖的なメディア世界だったからこそ，通信によるポケモン交換というアイディアが生まれたのだと思う．

2014/10/03

ブックオフにて手に取った一冊｡こういうのは気になった時点で負け､すぐさま購入､帰りの地下鉄で読み出してしまいました｡
ポケモンはすでに幼少期の記憶であり､現在の目覚ましいメガ進化(?)からはおいてけぼりな自分です｡確か緑と金を持っていたはず｡あの頃のまだレトロゲームの延長線上にあったポケモンの雰囲気を久々に思い出しました｡ポケモンの名前を歌いながら覚えたりしました｡
正直今のゲームにはあまり良い印象はありません｡どこまでやりこんだって結局誰かが作った手の内で遊んでる感じがあってのめり込めない｡でもポケモンは違ったんですよね｡それは田尻智の少年時代の経験によって作られたポケモン世界が現実とリンクしていたからなんだと気づかされます｡ポケモンの世界はどこか空想をふくらませる余地があったし､現実の世界にも同じようにポケモンがいたらなぁなんて思える広がりがありました｡子供だったしね｡

いつもいつでも上手くいくなんて
保証はどこにもないけど
いつでもいつも本気で生きてる
コイツたちがいる～♪

なんか､少し頑張れそうな気持ちになりました｡

2014/02/19

インタビュー形式を借りた自伝的内容の本。

ゲームを好き気持ちが「ゲームフリーク」という同人誌になり、「クインティ」になり「ゲームフリーク」という会社になっていく流れから、田尻さんの“力”をひしひしと感じることができます。

ICレコーダで記録した会話をほぼそのまま文字起こししているのかなってぐらい完全にインタビュー。文字として内容を追おうとするのは難しかったので、頭の中で会話風景をイメージ。結果、流れは把握しやすくなるけれども、読むのに時間がかかりました。

付録的収録内容であるポケモン開発資料の絵コンテやイラストを見ながら今までの自分の経験を思い起こすと、発想を企画へと作り上げていく難しさやおもしろさを感じさせられました。

2013/11/04

ポケモンを創った男、田尻智さんへのインタビュー集。虫採り好きの子供がインベーダーにハマり、理系オタクとなってゲーム同人誌を作り、さらにはゲーム製作、その後は経営者としての才覚を発揮して行く……。
その都度に考えていたことや感じていたことをちゃんと自身の中に保持されているようで、すごくわかりやすく語ってくれている。初めはライターとして世に出た人だし、もっとこういうお話が聞けるときがあればいいのに。語れる人だよお。

2012/12/09

ポケモンの話しよりも「田尻智」その人の自伝的内容。
ポケモンの話しよりもインベーダーの話やピンクフラミンゴの話しがより印象に残った。
それと同人誌、ゲームフリークの作成やファミコンのソフトを個人の集団で一本作り上げたというのは驚き、「そんなことをしてきた奴らがいたのか！」と非常に面白い内容だった。

パワーをもらえた本だと思う。日本のゲームが世界の主役の時代にゲームにハマり、作って、ブームを作った人なんだ。

2012/09/23

就職活動中に読んだ本。
小さい頃にいろいろなことに興味を持つって大事。
その経験はたぶん、大人になったときに生きてくる。

2012/05/10

もはや世界中の子どもが知っているポケモン。
製作された当時を知る事ができる貴重なエッセイ。

子ども達に夢を与えてきたポケモン……ですがもしかするとこれを読めば見方が変わるかもしれません。
だって聞きたくないでしょ？　女性社員を奪い合って会社辞める騒ぎになる話とか。

2012/02/14

ポケモンの考案者田尻智の回顧録のような内容。ポケモンがどうやって生み出されたか、ということについて、具体的な話というよりかは田尻智の成長した環境、同人時代の試行錯誤、ゲームやサブカルチャーへの倒錯的な愛情など、田尻智の人間としての魅力が引き出されていた。ここまでゲームを愛している人にはかなわないなぁと心から感心した。