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海の深み の商品レビュー

4.3

13件のお客様レビュー

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2022/02/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ステフィとネッリの物語3作目。 前作までは新しい環境に馴染んで希望を持つことで、自分を保っていたように感じていたけれど、16歳になったステフィは本当の自分とは何かということを意識し始めるようになっていた。 妹のネッリがスウェーデンでの生活にすっかり慣れ、実の両親のことを大切にしていないように感じたステフィは、悲しみから妹の面倒を見れていなかった自分を責めつつもネッリに怒りをぶつけてしまう。 ネッリはネッリで、そうやってスウェーデンでの生活と家族に溶け込むことで、実の両親と離れて暮らす寂しさや辛さから自分の心を守っているような気がして、胸が痛い。 1日でもいいから、ステフィとネッリを両親のもとで気がすむまで泣かせてあげたいと思った。

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2021/12/04

悲惨な歴史に翻弄されたとしても、少女はやはり成長していく。いや、そうして成長していくことが強さなのかもしれない。

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2020/05/07

ウィーンの裕福な家庭に育った姉妹ステフィとネッリは、4年前ナチスによるユダヤ人迫害から逃れるために、スウェーデンの島の別々の家庭へ里子として引き取られた。ステフィは、イェーテボリの女子中学へ進み、島に残るネッリとは疎遠になる。両親からの便りは、ウィーンからの手紙ではなくテレジン収...

ウィーンの裕福な家庭に育った姉妹ステフィとネッリは、4年前ナチスによるユダヤ人迫害から逃れるために、スウェーデンの島の別々の家庭へ里子として引き取られた。ステフィは、イェーテボリの女子中学へ進み、島に残るネッリとは疎遠になる。両親からの便りは、ウィーンからの手紙ではなくテレジン収容所からの黄色い葉書に代わった。将来父親と同じ医者になりたいステフィは、当然高校進学を目指していたが、成績優秀で奨学金はもらえても、救援委員会からの生活費の援助は中学卒業までだと回答されてしまった。島の友人ヴェーラは、イェーテボリで住み込みメイドとして働き始め、彼女は定期的に会っていたが、ヴェーラは、ダンスホールに通ったり、そこで知り合ったカメラマンに写真を撮ってもらいに一人で行ったり、と、質素で禁欲的な島の人たちとは対照的な生活をしていた。 戦争の影と両親への心配、自分の将来への不安、心が通わなくなった妹への苛立ちと悲しみ、友人への危惧……たくさんの悩みや不安を抱えながらも、周囲の支えを得てがんばっていく少女の物語。 「ステフィとネッリの物語」3作目。 *******ここからはネタバレ******* 幼い恋をした前作と違い、16歳のステフィはかなり大人になりました。自分が両親に見せている姿が現実のものとは違う事から、両親からの便りから想像される姿もある程度作られたものではないかと推察さえします。懸念される自分の将来へも、羽目を外す友人に対しても大人の対応を見せ、頼もしい限りです。 今回かわいそうだったのは、妹のネッリ。年長で、実の親と里親とをうまく切り離して考えられるステフィと対照的に、彼女は里親だけを親だと思いたい、そこの本当の娘になりたいと願い、実の母の死に罪悪感を持つことになってしまいます。 姉のステフィが妬ましく思うほど里親がとてもフレンドリーで優しい人だったため、馴染むのも早かったのですが、皮肉な結果になってしまいました。 薄くて読みやすい本ですが、読みごたえは十分。大人の読書にも耐えますが、小学生にはお薦めしません。

Posted byブクログ

2013/08/07

スヴェンの家を出て、マイの一家と暮らすようになったステフィ。堕ちてゆくヴェーラ。ユダヤ人、ユダヤ教徒としてしっかりと自己を確立しているユディスに比べると、自分は心もとないことに気づくステフィ。 父母の状況も気持ちも理解できず、苦しむネッリ。 二作目に比べると、父母の状況は悪化し、...

スヴェンの家を出て、マイの一家と暮らすようになったステフィ。堕ちてゆくヴェーラ。ユダヤ人、ユダヤ教徒としてしっかりと自己を確立しているユディスに比べると、自分は心もとないことに気づくステフィ。 父母の状況も気持ちも理解できず、苦しむネッリ。 二作目に比べると、父母の状況は悪化し、ステフィ自身も自分に向き合わざるを得ず、年頃の娘としての誘惑もあり、読み手ははらはらしつつ見守る。

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2013/04/07

ステフィとネッリ スウェーデンのイェーテボリの中学生のステフィ、島に残るネッリ そしてテレジン収容所の両親は…

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2012/05/11

シリーズ3作目。前作「睡蓮の池」から2年が経ちステフィは中学3年生。16歳のステフィは様々な悩みを抱えています。4年前に別れた両親のこと、島にいる妹のこと、進学のこと…。両親から届く手紙は30字に限られるようになり、返事も少なくなっていきます。妹は昔の無邪気さがなくなり、どこか自...

シリーズ3作目。前作「睡蓮の池」から2年が経ちステフィは中学3年生。16歳のステフィは様々な悩みを抱えています。4年前に別れた両親のこと、島にいる妹のこと、進学のこと…。両親から届く手紙は30字に限られるようになり、返事も少なくなっていきます。妹は昔の無邪気さがなくなり、どこか自暴自棄になり、ステフィに反抗してくるようになります。そしてあと一年で救援委員会からの援助金が切れるという悪い知らせまで。ステフィの一年を描きながら、女の子が大人になっていく過程の細やかな心理描写と戦争という時代背景の中、様々な自由を奪われた人々の生活の様子が自然に織り込まれていきます。生みの親、育ての親に対するステフィの思い。先生や友達の優しい気遣い。辛い中で温かい人の言葉や思いやりがしみわたります。最終作に向けて描かれているせいか今までよりも暗さがありますが、最後にはしっかり希望を見ることができると思います。

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2012/04/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ママの死に、かなり泣けた。 妹の成長もよく実感できた。 それにしても、ステフィは偉い。 尊敬します。 先生とジャニスは恋人なのか…?

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2011/12/16

二作目に続けて 読み始めました ただ 一作目の印象が 良すぎた分 ちょっと 中だるみ に 感じてしまったところがあり でも 結局 四作目に 入っていくことに

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2011/10/13

2巻の『睡蓮の池』に続いて、こちらも読み始めたら止まらずー。主人公のステフィはごく普通のいい子ですが、苦しいほどに何かをがまんしたり、時には自分を抑えられなくなったり。その強弱がうまいなと思います。 訳もいいのですが、もともとの原書も簡潔で分かりやすいんだろうなと思います。翻訳...

2巻の『睡蓮の池』に続いて、こちらも読み始めたら止まらずー。主人公のステフィはごく普通のいい子ですが、苦しいほどに何かをがまんしたり、時には自分を抑えられなくなったり。その強弱がうまいなと思います。 訳もいいのですが、もともとの原書も簡潔で分かりやすいんだろうなと思います。翻訳ものって回りくどくなることも多いので。

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2011/07/04

四部作の三作目。読み出すと止められないです。 両親は収容所へ送られ連絡も途絶えがちに。妹ネッリは両親に手紙も書かず、養い親の養女になりたいと言い出します。一方高校進学を目指すステフィは救援委員会の寄付金があと1年で止められることを知り再び進学の夢を断たれそうになり…。 十代の少女...

四部作の三作目。読み出すと止められないです。 両親は収容所へ送られ連絡も途絶えがちに。妹ネッリは両親に手紙も書かず、養い親の養女になりたいと言い出します。一方高校進学を目指すステフィは救援委員会の寄付金があと1年で止められることを知り再び進学の夢を断たれそうになり…。 十代の少女が、周囲に支えられながらも、自分の力で生きていかなくてはならない過酷さを思います。

Posted byブクログ