ユダヤ警官同盟(下) の商品レビュー

マイケルシェイボン【著】,黒原敏行【訳】

2011/10/15

ブックオフで100円コーナーで見つけ、セットで購入。
ユダヤ人の物語上での設定そのもの自体が、読みきれないという。
何とも、自分自身の勉強不足もあるのか、翻訳が悪いのか、完全に消化不良。
解説で、やっとこさ理解したという程度。
ミステリーとしては、弱く。SFとしての設定も、マイナー感がある。

2011/06/12

物語世界の枠組みを理解するのが難しかった。予め、第二次世界対戦の歴史改変ものと解っていても。

また、ユダヤ社会やユダヤ教について、私は知識がなかったので、しきたりや文物、ことばがすんなりと理解できず上巻は読み進むのに苦労した。

が、上巻最後辺り。主人公ランツマンが前向きに行動、かなり無鉄砲な、を始めると物語の枠組み抜きで推理、活劇として面白くなった。

ミステリーの謎解きは驚くものではなかったが、登場人物について考える内に、何故、歴史改変を設定するのかということまで考えさせられた。

2011/05/04

結局ユダヤ人社会を理解する方に気を取られ、イマイチ謎解きに集中できず・・・しかもトリックも腑に落ちなかった。

2011/02/04

登場人物がそれぞれ特徴的で楽しめた。でも主人公タフすぎかも。ユダヤとか先住民についての知識があるともっと分かりやすかったのかな。

2011/02/04

「滅びゆくもの」的寂寥感をずっと感じて読んだ。
過去現在、朦朧とした頭の主人公の描写、文体、が覆い隠そうとしても、ビーナやナオミへの愛は隠し切れず、ラストシーンで胸を打ちました。映画に向いた作品だと思う。

2013/01/04

ミステリとして出来がいいのかどうかはわからないが、なんといっても、第2次世界大戦中にアラスカにつくられ、数ヵ月後に返還を控えたユダヤ人特別居住区という、この仮想並行世界の設定と描写が非常に魅力的。それに、口の減らないダメ男が主人公のハードボイルドは、私の大好物なのだ。大いに楽しんで読みました。

2021/02/20

ミステリというべきかSFというべきか。
賞的には、ヒューゴ賞、ネビュラ賞、ローカス賞といったSF系の賞を受賞している。
ミステリ系のMWA賞にもノミネートはされたんだが。

現代だがアラスカにユダヤ人居留区があるという歴史改変世界が舞台の警官系ハードボイルドか。
とはいえ、そこは現代で、女性、しかも元妻が上司になっちゃったりするんだけど。

不勉強ながら、見た目上でユダヤ人が区別できない上に、ユダヤ人の問題がイマイチよくわからない私に、このような小説という形で、とりあえず、そのとっかかりをお勉強させていただいたという事で、大いに収穫となっている感じである。
特にヘブライ語、イディッシュ語、エスペラント語の関係なども興味深かった。

ただ、惜しむらくはちょっとミステリとしては弱いかな。
そのへんが、ミステリの賞はノミネートだけな理由かも。

2010/08/05

ユダヤ人は運命に対して従順過ぎ、神や非ユダヤ人を信じすぎるから嫌いだ。
ユダヤ人ほどでたらめな奴はいない。
パレスチナで国をつくろうとしたあの厳しい性格のユダヤ人たちは亡命先でも必至に自分たちのヘブライ語を守ろうとしたが、昔のドイツ系ユダヤ人がそうだったように、大多数のユダヤ人が使っているイディッシュ語に圧倒されたはずだった。
ユダヤ人は古代王国の再建を約束されており、いずれエルサレムが永遠の首都となると信じるよう教育を受けている。

2010/06/15

やっと読み終わった…。アメリカのアラスカ州シトカ地区にユダヤ人特別区という設定はおもしろかったのだが…。読みづらいし、ストーリー展開が遅い。うーん、面白くなかった。

2010/06/04

キャラクターとミステリ要素は悪くない。
空気感や文化風俗的にも面白い……
けど、折角のデカイ話がちんまりと納まってしまうのは勿体ない。残念。