不透明な時代を見抜く「統計思考力」 の商品レビュー
小飼 弾の書評の、 統計学は理工学部でも実はきちんと教えず、頭ごなしに「こうしろ」と押し付けられることが多い学問なのだが、著者は「重点攻撃目標」を「分散」に定めることで、導出には大学レベルの数学が必要な「なぜこうする」を、中学生にもわかるように説明することに成功した。 ...
小飼 弾の書評の、 統計学は理工学部でも実はきちんと教えず、頭ごなしに「こうしろ」と押し付けられることが多い学問なのだが、著者は「重点攻撃目標」を「分散」に定めることで、導出には大学レベルの数学が必要な「なぜこうする」を、中学生にもわかるように説明することに成功した。 してやられた、という感じだ。塾の講師をしていたとき、私もなぜ「標準偏差はなぜ2乗してルートを取るのか?」という質問を受けたことがあったが、どうしても彼女を納得させることが出来なかった。こんないい方があったとは! を読んで、その方法が知りたくて読みました。さすがに、今はもう空気のように使っている式なのですが、確かに誰が決めたんだろう? なぜ、この式になったんだろう?? という疑問がありました。 でもって、読んで納得、すっきりです。 標準偏差でつまづいた方は、立ち読みでもいいから読んでみてください(pp. 137-144)。 それから、相関の話しもなかなか大切なことが書いてあって是非読むべきと思うのですが、個人的には、「サンプルサイズと意味のある相関係数の大きさ」の表(p. 197)が、「そうそう、この表、欲しかったんだよ」って感じで、うれしかったです。 要するに、データ群から相関を求める時に、EXCELで散布図を描けば、相関係数も出てくる(R^2の値)のですが、それがいくつ以上なら、相関があるって言ってよいかはデータの数によって変わってくるのですね。 したがって、この表を見て、例えば、サンプルデータ数が30個なら、その行を見て、偶然に相関係数が0.361を超える確率は5%以下で、0.463を偶然超えるのは1%以下かということが言えるというわけです。 (サンプルデータの数が30個で、相関係数が0.463を超えていたらまー、相関があるって言っていいよねって使えるということです) もっとも、この本にも書いてありますが、サンプル数が20~30個程度で相関の有り無しを判定するのは危険ですが……。 あ。あと、書き忘れましたが、この本は、いわゆる文系で数式が苦手って方でもまったく問題なく読みこなせます。そして、「生のデータにあたれ!」や「グラフ化しろ!」というメッセージを実例を通して納得させられると言う点も価値があります。
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平易な言葉で書かれているので1~2時間で読めるため、統計を知らない人が統計に興味が持てる本。データ分析する際の注意点も知れてよかった。ただし、統計の知識としては網羅されているわけではないし、深くもないので、他の本で勉強することが必要である。 データを見る際に注意すること ・捕捉...
平易な言葉で書かれているので1~2時間で読めるため、統計を知らない人が統計に興味が持てる本。データ分析する際の注意点も知れてよかった。ただし、統計の知識としては網羅されているわけではないし、深くもないので、他の本で勉強することが必要である。 データを見る際に注意すること ・捕捉率に注意する ・定義の変更 ・参考に、主張を否定するデータも探してみる 典型的な「べき分布」に従うデータは極端な値を含んでいる可能性が高い p.126 平均値よりも中央値の方が適切なこともある p.128 「相関」というのは、あくまで「対応関係」を示したものであっ て、「因果関係」ではない p.188 見た目でも相関係数で見ても相関があるとしか思えないデータに、実は相関がない、なんていうことが起こりうる p.202 でたらめな点を40個うって、その相関係数を求めるという操作を一万回やってみると、0を中心としてきれな分布となる。相関係数の絶対値が0.1未満は46.02%、0.2未満が78.15%、0.3未満が93.95%、0.4未満が98.92%、0.5%未満が99.88%となった p.195
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ガチガチの統計学の入門書かと思ったら、平易な話し言葉で書かれていたのは嬉しい誤算だった。第1章は色々なデータを見ながらウソホントを探っていくので、分かりやすく興味深く読めた。第2章は平均と分散や正規分布など専門用語の解説になり、ちょっと読むのが辛かった。第1章のような、統計を見る...
ガチガチの統計学の入門書かと思ったら、平易な話し言葉で書かれていたのは嬉しい誤算だった。第1章は色々なデータを見ながらウソホントを探っていくので、分かりやすく興味深く読めた。第2章は平均と分散や正規分布など専門用語の解説になり、ちょっと読むのが辛かった。第1章のような、統計を見る力を鍛えるドリルみたいなのをもっとやりたい。参考文献を見てみようと思わせた時点で、この本のを読む目的は達したと思う。
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統計に関する本をこんなに読みやすく書くのはすごい。とりあえず次の一冊に進もうかなと思わせてくれる本。
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分析をして、じっくりと読み、利用する。統計を用いてデータを処理する作業はこの3つの作業に集約される。たった3つのステップを踏む だけでよいのかと思うほど、統計は優しくはないのだが、この本では今まで統計に関わってこなかった人に(主にビジネスマン向け?)も分かりやすい説明を行っている...
分析をして、じっくりと読み、利用する。統計を用いてデータを処理する作業はこの3つの作業に集約される。たった3つのステップを踏む だけでよいのかと思うほど、統計は優しくはないのだが、この本では今まで統計に関わってこなかった人に(主にビジネスマン向け?)も分かりやすい説明を行っている。統計に関する本はたくさん出ており、これだけを読めばもう大丈夫!といったような分野では決してないが、統計を使う事で考える力を養ってほしいというのが今まで読んだどの統計本にも言われている。自分の頭で考えることなんて当たり前じゃないかと思わずに、この本を一度読んでみてほしい。自分がいかに考えてこなかったかを再確認できるし、統計をより深く学びたいと思わせてくれる本だと思う。
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マスコミ等の情報をうのみにせず自分で元データを読む。そして、あらゆる角度から考え、仮説に反するデータを集める大切さがわかります。 インターネット等の影響で若者の読書離れと言われますが、実は小中学生の平均読書数は多くなってたりします。何事も自分で考え判断することが大切ですな。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
社会現象を見るに当たり、印象ではなく、データに基づいた分析を行うことの重要性を説いている。ほぼ数式は登場しないので、数式で理解するのに慣れた人たちには逆に読みづらいかもしれないが、数式が嫌いな人が統計の本質を理解する(興味を持つ)には役立つ気がする。 また、オススメの本などが記載されており、どれかの項目に興味を持った場合の誘導先が明示されていて便利である。 自分にとって勉強になった項目は2つある。1つは現代ポートフォリオ理論は分散の存在を仮定しているが、株価はべき分布に従うので、この仮定は正しいとは言い切れないということ。分散(長期)投資なら必ず儲かると解く投資理論の存在は多いけれど、こういうことも考慮しているのでしょうか。 もう1つは、出生率はある時点での世代別の出生率を足し合わせて算出しているので、晩婚化が進めば出生率は一時低下するが徐々に回復し、10代の出産が増えれば出生率は一時上昇するがいずれは元に戻るということ。こういうことを知っておくと、出生率が上昇しているからといって単純に安心はできないんだ、と思えてくる。
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人の意見を鵜呑みにするな!ソースに当たって自分で考えろ! 統計学の基礎を紹介した本書。本質は統計的手法を用いて、データから見える事実をどのように判断するか。 相関関係=因果関係だと思っている人には読んでもらいたい。
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2011/11/05 面白い! 2章の式系は難しかった。。あとは理解できるからおれもえらなったんかな ?w 図書館増えてるとか老人が増えてるからな気がするけど。データを引っ張れって? 自論やけど、政策はこういう数字のみで決めるのがいいと思うねんなー。
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ずっと課題にしていた統計学の勉強。わかりやすく(概論を)を述べている。得られた元データを使い「自分の頭で考え、解釈する」ために必要な説明がうまくまとまっている印象。ただ、本格的に勉強したい人には読了後別の専門書も読むことをすすめる。
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