不透明な時代を見抜く「統計思考力」 の商品レビュー
単行本版 http://booklog.jp/item/1/4887596995 https://bookmeter.com/books/577777 http://www.honzuki.jp/book/14593/ 文庫版 http://booklog.jp/item...
単行本版 http://booklog.jp/item/1/4887596995 https://bookmeter.com/books/577777 http://www.honzuki.jp/book/14593/ 文庫版 http://booklog.jp/item/1/4532197082 https://bookmeter.com/books/7674082
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基本的な統計用語を、数式を用いずに、分かりやすく伝えていると思う。 特に標準偏差の話は、公式は覚えていても、理由を理解できていなかったので、とても参考になった。 また、出生率の話や、バイオエタノール普及の話、株式投資の話など、興味深い話が多く面白かった。 株式投資は、ベキ分布な...
基本的な統計用語を、数式を用いずに、分かりやすく伝えていると思う。 特に標準偏差の話は、公式は覚えていても、理由を理解できていなかったので、とても参考になった。 また、出生率の話や、バイオエタノール普及の話、株式投資の話など、興味深い話が多く面白かった。 株式投資は、ベキ分布なであり、規則性は見つかっていない。なので、ギャンブルと同じって所はそうだよなあって思いました。
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「わからない人の気持ち」がわかる人の説明は たいていの場合、わかりやすい。 逆に、最初から全部わかっている人の説明は、 意外にわかりにくいことがある。 僕の親父は典型的な技術者タイプの人間であり、 一方で母は根っからの文系人間である。 母は自分がわからないことを父に質問するのだ...
「わからない人の気持ち」がわかる人の説明は たいていの場合、わかりやすい。 逆に、最初から全部わかっている人の説明は、 意外にわかりにくいことがある。 僕の親父は典型的な技術者タイプの人間であり、 一方で母は根っからの文系人間である。 母は自分がわからないことを父に質問するのだけど、 その説明は極めて正しいのだけど、わかりやすくはない。 僕は「通訳者」になって二人の間を取り持つことができる。 なぜなら、僕は高校2年の時に理系進路をあきらめた 落ちこぼれだからだ。 さて、本書の著者は理学博士で、 三度の飯より数字が好きな「データ分析オタク」だそうだ。 そんなエリートで数字オタクの著者が、 日本活性化の切り札として提唱するのが、 データ分析に基づく「統計思考力」である。 本書では、たとえば ・若者の読書離れはほんとうか? ・小泉改革は格差を拡大したのか? ・バイオエタノールが環境にやさしいのはなぜか? といった「素朴な問い」を立て、 それらに対する「世間の一般的な見方=常識」を 「初期仮説」として、それらをデータをもとに検証していく。 ポイントは ①(解釈前の)「生データを見る」習慣をつける ②基本的な統計テクニックを使って「正しく分析する」 ③上記①②によって、「未来を予測する」 ということ。 ①や②に関しては、 数学が得意な人なら既知の範囲なのだろう。 また「ビジネス定量分析」を受講した人にとっては よい「反復練習」になるかもしれない。 ただし、その上で③につなげていくには さらなる訓練が必要になる。 著者は③を述べる中で「自力で考える」ことの重要性を 強調している。つまり、①と②を駆使することによって、 誰かからのお仕着せではない、自分自身の「結論」に 達するための訓練が必要ということだ。 さらにいえば、「未来を予測する」とはすなわち、 何らかの「意思決定」をすることでもある。 その意味で、本書は「だれかが書いたデータの解釈を 読まされて」思考停止になりやすい経営者にとっても 有意義である。 一方で、著者が本当に読んでほしい人たちにとって、 本書が「わかりやすい」内容かどうかは微妙だ。 著者の危機感と主張には賛同するのだけど、 僕のような人間が「統計思考力」を身に着けるには まだまだ訓練が必要であることも、よくわかった。 ・・・ということも含めて、読んでおいてよかったと思う。
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未来を考えるうえで、データ分析力は必要不可欠。数式をほとんど使わずに、元データを見る必要性、データの正しい読み方、利用の仕方の基本がわかる本。 以下はおどろいたこと。 バイオエタノールはガソリンよりも温室効果ガスを放出する 「相関」というのは、あくまで「対応関係」を示したもので...
未来を考えるうえで、データ分析力は必要不可欠。数式をほとんど使わずに、元データを見る必要性、データの正しい読み方、利用の仕方の基本がわかる本。 以下はおどろいたこと。 バイオエタノールはガソリンよりも温室効果ガスを放出する 「相関」というのは、あくまで「対応関係」を示したものであって、「因果関係」ではない 「データ分析力=数学力」ではない
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※このレビューにはネタバレを含みます
データを読み解く力は案外疎かにされているのではないかと思い統計に関する本を検索していく中で探し出した本。データを見る、読む、利用するという3段階に分けて統計に関する一通りの流れを抑えている。数式がほぼ出ない本ということで文系に方にもとっつきやすい一方で説明の文章と図が離れている個所も多々ありレイアウトの観点でちょっと難ありの印象。統計データを一から自分で読み解けない、またはそれに慣れていない方にはすごく良い本だと思う(そういった方向けだと思うので)がある程度読み解ける人からすれば当たり前に感じることが多くあまり参考にならないかもしれない。
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○東北学院大学工学部教授の神永氏による著作。 ○統計の読み方、分析の仕方について分かりやすく解説。 ○第一章は、素人にも分かりやすいが、第二章以降は、やや難しい。やさしい言葉で書いてあり、内容が高度というわけではないが、本書の対象となっているであろう読者向けには、難しく感じる。少なくとも、私は著者が考えている前提条件についてのそもそもの理解が足りていないと感じた。
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学生のとき、「確率・統計」はまったく分からなかったでのすが、この本ならある程度、理解できました。 多面的なものの見方ができないタイプの人間なので、とても参考になりました。
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"事実は小説より奇なり" ではないが、実際のデータを見れば、日頃、感じている印象が大きく違ったりすることがある。そんな世の中の真実を知るスキルが "統計思考力" だ。 例えば、第一章の "アメリカ・ベンチャービジネスの幻想&qu...
"事実は小説より奇なり" ではないが、実際のデータを見れば、日頃、感じている印象が大きく違ったりすることがある。そんな世の中の真実を知るスキルが "統計思考力" だ。 例えば、第一章の "アメリカ・ベンチャービジネスの幻想" によると、OECD 諸国で自営業比率が最も高いのはトルコの 30% で、アメリカは 7.2% しかないそうな。数多くのベンチャー企業が、激しい生き残り競争をしているイメージとはずいぶんと違う数字が登場する。それから、一人で行われる起業が 76% を占めることにも驚かされるし、ベンチャーキャピタルから起業資金を調達しているのは 0.03% 以下という数字にも驚愕した。Apple, Google, Facebook のようなサクセスストーリーは、例外中の例外って訳だ。 もっと身近な話題もある。若者の読書離れは本当か? 学力低下は本当か? などなど…について、実際のデータに基づいて考察している。 "データは真実を語る" とでも言おうか? 世の中の風聞とは少し違う "真実の姿" を知るために、"統計的思考力" は磨かれてはいかが?
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小泉改革は格差を拡大したのか? ― http://www.d21.co.jp/products/isbn9784887596993
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データをどう読むか? →大切なポイントは 1.データを先に見る 2.誰かの解釈する前のデータを見る 3.自分の仮説に反するデータも集める データを見る際、一部だけ見て判断しないように注意する
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