たいした問題じゃないが の商品レビュー
限りなく低いテンションかつ格調高い語り口で笑わせてくれる理想のエッセイ集昔のイギリス発。感想にいろいろ引用したかったけどどこもおもしろくて無理でした。4人の作品が収められているのですがもっと読んでみたいよ。古今東西人は手紙を出し忘れて後日ポケットから発見して戦慄するのね。図書館で...
限りなく低いテンションかつ格調高い語り口で笑わせてくれる理想のエッセイ集昔のイギリス発。感想にいろいろ引用したかったけどどこもおもしろくて無理でした。4人の作品が収められているのですがもっと読んでみたいよ。古今東西人は手紙を出し忘れて後日ポケットから発見して戦慄するのね。図書館で借りたんだけど自分でも欲しい。
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古き良き時代のイギリスのコラム集。 短い紙幅に詰め込まれたエスプリはやはりイギリスらしいと言える。 プーさんで有名なミルンの書いたものも。
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J書店で、軽く読めるエッセイを探していて発見 既読感があるなあと思ったら、リーディングの教材になっていた短編もあった 「思いやり学校」が印象的だ これは架空の話らしいが、こういう教育は日常的にやれば非難されそうだが、そうでなければ効果は半減しそう 半現実で幻想的にも感じた
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20世紀のはじめ、イギリスで活躍したエッセイスト4人の選集。身近な話題から書き起こして人生の深遠さを感じさせたり、意外な話の先にホロリとさせたり、自在の筆さばきは今も古びることはない。折に触れて読み返し、私淑したくなる一冊だ。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
目次 1 ガードナー(1865-1946) 配送されなかった手紙 男と時計 通行規則について 「どうぞ」をつけるつけない 趣味について 怠惰について 2 ルーカス(1868-1938) N一字の差 上流社会での悲劇 ロンドンの名物 思いやり学校 インタビュー報告 鹿苑 二人の金持 巣作り 集団攻撃 3 リンド(1879-1949) 時間厳守は悪風だ 無関心 ツバメ 冬に書かれた朝寝論 癖 犬好き 忘れる技術 キャンデー 遺失物 4 ミルン(1882-1956/『くまのプーさん』の作者) 日記の習慣 迷信 小説の断章 アカシア通り 昼食 十七世紀の物語 自然科学 無罪
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たいへん面白い一作。これだからイギリス人は・・・好き(笑)! タイトルが秀逸である。そうそう、たいした問題じゃないんだけどね。ね。と言いたくなること請け合い。 軽妙でありつつ抑揚の効いた語り口に、ちょっとした皮肉と小洒落たユーモア。冷静なのにちょっぴりお茶目、教養のある知識人な...
たいへん面白い一作。これだからイギリス人は・・・好き(笑)! タイトルが秀逸である。そうそう、たいした問題じゃないんだけどね。ね。と言いたくなること請け合い。 軽妙でありつつ抑揚の効いた語り口に、ちょっとした皮肉と小洒落たユーモア。冷静なのにちょっぴりお茶目、教養のある知識人なのにどこか抜けてる。いやはや。これ以上は望みませんことよ、わたくし(笑)。 私は特に、ガードナーのエッセイが好きであった。 日常的な話題をあくまでしっかりと見つめ、丁寧に述べつつも釘をさす。それでいてきちんと素直な心を忘れない。読み終わったあとには、ほんのりとした温かさが残る。 近所にこういうおじ様がいたらいいのに!!
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癖はついた方が良い、という話しや、時間厳守は怠惰である、など面白い。さくっと読める。冬に書かれた朝寝論は寝坊助は必読だろう。
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ミルンの軽快さは予想通りで、ガードナーとリンドが拾いものでした。(特に好きなのは、「時間厳守は悪風だ」「冬に書かれた朝寝論」「癖」) 人を貶めることも、差別することもなく、知識と機知で笑いに導くのは、相当な力量がないと出来ないことです。 現在だとビル・ブライソンなんかもこの流れ...
ミルンの軽快さは予想通りで、ガードナーとリンドが拾いものでした。(特に好きなのは、「時間厳守は悪風だ」「冬に書かれた朝寝論」「癖」) 人を貶めることも、差別することもなく、知識と機知で笑いに導くのは、相当な力量がないと出来ないことです。 現在だとビル・ブライソンなんかもこの流れ。
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タイトル通り「たいした問題」ではない日常の些細なことを綴ったエッセイ選集。洒脱な文章で、瑣末なことを書くのがエッセイなんだよなぁと感じる。
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副題にコラムとありますが、内容は随筆(エッセイ)の要素が強く、短編小説のような印象も受けました。イメージとしては、イギリスの『徒然草』のようなものだと思います。 身近な出来事が、視点をかえると、とても面白く、不思議で、多くの意味を含んでいるということを、この本は教えてくれます。 ...
副題にコラムとありますが、内容は随筆(エッセイ)の要素が強く、短編小説のような印象も受けました。イメージとしては、イギリスの『徒然草』のようなものだと思います。 身近な出来事が、視点をかえると、とても面白く、不思議で、多くの意味を含んでいるということを、この本は教えてくれます。 ガードナー、ルーカス、リンド、ミルンという4人の作家の作品を7~9点、計32点収録しています。ミルンは有名な『くまのプーさん』の原作者だそうです。なお、表題はミルンの『Not That It Matters』というエッセイ集からとられたものです。 (九州大学 大学院生)
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