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マンガは哲学する の商品レビュー

3.9

32件のお客様レビュー

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    10

  2. 4つ

    8

  3. 3つ

    7

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2018/08/31

マンガは哲学書である。生死、生きる意味、私の形成、子供と大人の境目、難しいテーマでありながら、意外と読みながら頭も追いついていってた。哲学というより、漫画を読みたくなる。絶妙なまとめ方。

Posted byブクログ

2018/05/25

名作マンガの大狂気に魂を感じ、哲学を求める。私とは誰か、人生の意味について、われわれは何のために存在するのか、など「哲学の大問題」を45の作品を題材に、「面白い哲学」の第一人者が解説。 萩尾望都の本で紹介されていたので読んでみた。 分かるような分からないような。それで良いのだ,...

名作マンガの大狂気に魂を感じ、哲学を求める。私とは誰か、人生の意味について、われわれは何のために存在するのか、など「哲学の大問題」を45の作品を題材に、「面白い哲学」の第一人者が解説。 萩尾望都の本で紹介されていたので読んでみた。 分かるような分からないような。それで良いのだ,って感じ。

Posted byブクログ

2018/02/27

面白かった。 特に第5章の3〜5。4,5は所謂一般的な(と個人的には思っている)自分の中の「負」の側面を認めつつも、それを飼い慣らす強さを持てるようになること=大人になること、として描かれている。一方で3ではこうしたものとは違う子供-大人の関係が描かれる。 大人とは子供が成長して...

面白かった。 特に第5章の3〜5。4,5は所謂一般的な(と個人的には思っている)自分の中の「負」の側面を認めつつも、それを飼い慣らす強さを持てるようになること=大人になること、として描かれている。一方で3ではこうしたものとは違う子供-大人の関係が描かれる。 大人とは子供が成長していくことでなるもの(或いは子供とは大人の未成熟な姿)、ではなく、大人と子供とは本質的に異なるものだとして形象化したものが、諸星大二郎「子供の遊び」というのである。子供から大人へと連続的に成長するのではなく、子供は子供として始まり、また終わる。大人も大人として始まり終わる。そしてこれが「真理」なのである。 …もちろん、そんなことは無い。人間は「子供」を経て「大人」となる。それは事実である。しかし、その過程で肉体面、精神面で激変していくこともまた事実である。その変化の度合が凄まじいこと、それを諸星氏はマンガという形で表したのだ。ということだと思われるが、もしかしたら…と考えずにはいられないものがある。

Posted byブクログ

2015/08/21

『あっかんべぇ一休』は読んでみたいと思った。その他は有名作者ものが多かったのでいずれ読めるだろうなと感じた。社会に関する部分はわかりやすく、自我に関する部分はわかりにくい。

Posted byブクログ

2015/06/12

この人もウィトゲンシュタイン同様、一つのテーマを執拗に追及するがゆえに「処女作が最高傑作(の一つ)」とならざるをえないタイプの著者だと思う。ということで、点が辛めなのは著者の他の本との比較による(永井均の本でなければ星はもう一つ二つ多く付く)。あとがき等で《〔本書で〕私は「飛躍し...

この人もウィトゲンシュタイン同様、一つのテーマを執拗に追及するがゆえに「処女作が最高傑作(の一つ)」とならざるをえないタイプの著者だと思う。ということで、点が辛めなのは著者の他の本との比較による(永井均の本でなければ星はもう一つ二つ多く付く)。あとがき等で《〔本書で〕私は「飛躍した」》と著者は書いているが、正直その飛躍の内容が私には皆目わからない。ただただ、いつもの「永井均節」とでもいうべき断言の数々が耳に心地いい(この点、80年代の柄谷行人のエッセイをどこか彷彿とさせる)。私はこの人の良い読者ではないと思う。

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2015/05/09

 究極超人あ~るの扱いが面白かった。寄生獣はやはり傑作ですね。手塚治虫とか藤子不二雄とか読みたくなった。

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2015/03/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

物事と,説明する語句の関係は「その語句なし」では説明不可・他者全てが狂っている時点でそれは「狂っている」ではない・「過去」に戻ったのに,なぜ自分は「そのときの自分」になっていないのか・同義的判断は未曾有の状況には適用できない

Posted byブクログ

2014/09/05

2014.8.22読了 哲学に興味があって、漫画が好きなので手に取った。 取り上げられている作品群は総じて古い気もするが、名作揃いだ。 作者で言えば、藤子F不二雄に始まって、神様手塚治虫、吉田戦車、須賀原洋行、中川いさみ、甲斐谷忍、諸星大二郎、福本伸行、萩尾望都、吉野朔実、...

2014.8.22読了 哲学に興味があって、漫画が好きなので手に取った。 取り上げられている作品群は総じて古い気もするが、名作揃いだ。 作者で言えば、藤子F不二雄に始まって、神様手塚治虫、吉田戦車、須賀原洋行、中川いさみ、甲斐谷忍、諸星大二郎、福本伸行、萩尾望都、吉野朔実、士郎正宗、高橋葉介、川口まどか、田島昭宇・大塚英志、佐々木淳子、楳図かずお、星野之宣、松本大洋、永井豪、しりあがり寿、西原理恵子、業田良家、坂口尚、つげ義春、ゆうきまさみ、赤塚不二夫、石ノ森章太郎、岩明均等々。 作者は9割くらい読んだことがあったが、引用されている作品で既読だったのは、およそ6割くらいか。 取り上げる作品自体を評価したりはしない。時代のテクストの上でのその作品の立ち位置を考えたりもしない。 様々な作品から、考えるためのヒントを拾い出し、思索していくだけだ。これこそが哲学なのだと著者はいう。 ただこの作業は、とても興味深く、読んでいて心地良いし、何より刺激的だ。 特に自分が好きな作品についての言及は、なぜこの作品を面白いと思ったのかを理解する一助となった。 例えばドラえもん。 ドラえもんは、元々、セワシ君が、未来に大借金を残したのび太を変えるために送った。 だが、ドラえもんによってのび太が本当に変わったら、大借金をせずに済み、結果、セワシ君はドラえもんを過去に送り込む必要がなくなる。 つまり、ドラえもんとは、自分の存在理由をなくすことが存在理由とされている存在なのだ。実存の不安に襲われないのが不思議である、と。そして、そこからさらに派生する問題について考えを深めていく。 著者があとがきで、哲学を定義している。 「他にだれもその存在を感知しない新たな問題をひとりで感知し、だれも知らない対立の一方の側にひとりで立ってひとりで闘うこと」だと。 過去の偉大と言われる数多の哲学者のダイジェストをいくら読んでもいまいち哲学というものがわかった気がしないのは、そういうことか。と思った。

Posted byブクログ

2014/04/08

マンガの世界観や表現から考える「哲学」。 『空想科学読本』のような、 「描かれていることを科学的に考える」という スタンスよりも、個人的には好みでした。 (荒唐無稽さを楽しむという意味では 『空想科学読本』のスタイルも好きなんですけどね~) なるほど…と考えることしばしば。 か...

マンガの世界観や表現から考える「哲学」。 『空想科学読本』のような、 「描かれていることを科学的に考える」という スタンスよりも、個人的には好みでした。 (荒唐無稽さを楽しむという意味では 『空想科学読本』のスタイルも好きなんですけどね~) なるほど…と考えることしばしば。 かといってわかるわけでもない…。 そこはやはり「哲学」ですね(笑)。

Posted byブクログ

2013/10/23

名作マンガは人間についての疑い洞察の書庫である。 『ドラえもん』でわれわれが何のために存在するのかという哲学的な課題に迫れるのだ。 マンガが好きな人におススメ!! 純真短期大学 こども学科 教員:渡部明

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