マンガは哲学する の商品レビュー
藤子・F・不二雄から多重人格探偵サイコまで、縦横無尽に漫画の中に潜む哲学を掘り起こす一冊。 永井均がよく題材に挙げる存在論が特に厚く掘り起こされている印象。サラッと読む分には面白いが、哲学書として読もうとするとやや内容は薄めかもしれない。 ただ沢山の哲学的ささくれは内包されている...
藤子・F・不二雄から多重人格探偵サイコまで、縦横無尽に漫画の中に潜む哲学を掘り起こす一冊。 永井均がよく題材に挙げる存在論が特に厚く掘り起こされている印象。サラッと読む分には面白いが、哲学書として読もうとするとやや内容は薄めかもしれない。 ただ沢山の哲学的ささくれは内包されているので、これから先へ進むかは読者次第。
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人生について考える、マンガの紹介としてはいいけれど、ちょっと内容が物足りないかも・・もう少し丁寧に1作品づつの魅力を語ってほしかった。
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会社の本棚にあったので読んでみた。 この本にあった漫画を読みたいと思ったし、ああこういう読み方もあるのかと思う漫画もあった
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1章 意味と無意味 食欲を満たす代わりとして性欲を満たす世界。売買春はダメで売買食が良い理由…… やはり、羞恥心が関係してくるのかな「気楽に殺ろうよ」 皆が今の世界を良いと思っているからマイノリティ(異物)は排除されるのだろう。「流血鬼」 「カイジ」限定ジャンケン 2章 ...
1章 意味と無意味 食欲を満たす代わりとして性欲を満たす世界。売買春はダメで売買食が良い理由…… やはり、羞恥心が関係してくるのかな「気楽に殺ろうよ」 皆が今の世界を良いと思っているからマイノリティ(異物)は排除されるのだろう。「流血鬼」 「カイジ」限定ジャンケン 2章 私とは誰か? 諸星大二郎「子供の遊び」 p189「禅はいろいろなものの捨て方を教えてくれるが、それは捨てるべき何か巨大なものの処理に困っている人にしか役に立たない」
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マンガと哲学という絶対に面白い組み合わせへの期待を裏切らない一冊で大興奮だった!裏表紙の説明文に惹かれ手に取ると序文で既に大共感。すごくよくわかる。こんがらがる問題を噛み砕いた言葉と的確な引用で深めていく。マンガ入門にも哲学入門にも最適!
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高校生の頃「〈子ども〉のための哲学」で開眼させてくれた人による、マンガで哲学本。 セレクトされている作品も好みのものが多いのだが、ちょっと体調に合わず……時間がたっぷりある人向けだなと感じた。 not for me とは思わないが、コンディションが悪かった。 解説は萩尾望都先生...
高校生の頃「〈子ども〉のための哲学」で開眼させてくれた人による、マンガで哲学本。 セレクトされている作品も好みのものが多いのだが、ちょっと体調に合わず……時間がたっぷりある人向けだなと感じた。 not for me とは思わないが、コンディションが悪かった。 解説は萩尾望都先生。 @ 作品紹介・あらすじ マンガという形式でしか表現できない哲学的問題がある!自我論などで若者に人気の哲学者が、手塚治虫、藤子・F・不二雄、萩尾望都、楳図かずお、永井豪、赤塚不二夫、岩明均などの名作マンガを、相対主義、言語ゲーム、時間論、自我論、神の不在証明、超人論など現代哲学の観点から縦横無尽に読み解いていく。史上まれにみるマンガによる現代哲学入門。
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めちゃめちゃよかった。藤子・F・不二雄信者の私にとっては、タイトルだけで手に取ったのでまさか解説一覧にあるとは、という気持ちでいっぱい。 漫画の不可思議な設定を哲学的に解釈すると、という視点が斬新だった。 同じ言語を使用しているが、意味はまったく違う 伝わるのに伝わらない こ...
めちゃめちゃよかった。藤子・F・不二雄信者の私にとっては、タイトルだけで手に取ったのでまさか解説一覧にあるとは、という気持ちでいっぱい。 漫画の不可思議な設定を哲学的に解釈すると、という視点が斬新だった。 同じ言語を使用しているが、意味はまったく違う 伝わるのに伝わらない これって私たちの日常生活でもよくあることだよなぁと思う 誰もがわかる簡単な言葉だけで喋ることができるようになりたいものだわ
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漫画の内容を知らなくてもあらすじはざっと瞥見されており、漫画解釈と哲学への開けを相即にした比較的とっつきやすい好著だと思う。著者が漫画に特有の(文学にはない)技法について語る文章がどこかにあるが、そうだなあ、なるほどなあとため息をつくばかり。≪私≫という概念を用いるだけで、なんだ...
漫画の内容を知らなくてもあらすじはざっと瞥見されており、漫画解釈と哲学への開けを相即にした比較的とっつきやすい好著だと思う。著者が漫画に特有の(文学にはない)技法について語る文章がどこかにあるが、そうだなあ、なるほどなあとため息をつくばかり。≪私≫という概念を用いるだけで、なんだか様々な世界を見せられたような気分だ。
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哲学者永井均の本はこれまで何冊か読んで来た。また永井の前には哲学者中島義道にある時期嵌っていて、今でも興味があるが、積読中。つまり哲学のスタートは中島で、その嵌り方はとても尋常ではなく、そして哲学の分野に興味を持つようになった。 暫くして永井均の存在を知る。この中島と永井の2人...
哲学者永井均の本はこれまで何冊か読んで来た。また永井の前には哲学者中島義道にある時期嵌っていて、今でも興味があるが、積読中。つまり哲学のスタートは中島で、その嵌り方はとても尋常ではなく、そして哲学の分野に興味を持つようになった。 暫くして永井均の存在を知る。この中島と永井の2人はお互いを知っている。中島は偏屈で、永井は正統的という感じ。哲学できるのは才能だと思うし面白そうだと思うけど、歴史に名を残してきたのは、欧米の哲学だし、日本でも独自の哲学はあるが、世界的には枝葉末節なのかなと思う。 さて、本作は、「マンガを哲学する」だが、要するに哲学的問題で、活字ではなく、マンガでしか取り扱えない哲学的問題があるということだ。取り上げられたマンガは、半分位名前を知っているものであったが、知ってるだけでほぼ読んでいないので、本作でマンガの要点が分かりお得な気がした。漫画はもう読めない。子供の頃は、週刊少年ジャンプの黄金期だったが、中学生位から読む嗜好も変わり、今では全然読む気が起こらない。 下記引用、数字はページ数 88 哲学とは、要するに、なぜだか最初から少し哲学的だった人が、本来のまともな人のいる場所へー哲学をすることによってー帰ろうとする運動なのだが、小さな隔たりをうめようとするその運動こそが、おうおうにして深淵をつくりだしてしまうのである。 124 われわれが知っている道徳的な善悪というものは、ごくふつうの状況で、ごくふつうの人がする行動の基準として役立つようにしかできていない。 あとがき 232 哲学は、他にだれもその存在を感知しない新たな問題をひとりで感知し、だれも知らない対立の一方の側にひとりで立ってひとりで闘うことだからである(この闘いの過程や結果は世の中の多くの人々からは世の中ですでに存在している問題に対する答えの一種と誤解されてしまうのではあるが)。 234私には、現存するある特定のマンガ作品に依存しないではうまく表現できない特殊な哲学的な問いがあったのである。
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漫画ブックガイドかと思ったら、哲学書だった。考えてみりゃ当たり前か。もちろん、ブックガイド的側面もあるんだけど、前提としての哲学の素養・興味が無ければ、殆ど心に響くものがない。畢竟、本作からピックアップした作品は皆無。残念といえば残念。
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