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花妖譚 の商品レビュー

3.5

29件のお客様レビュー

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2010/05/14

花にまつわる短編集。 少し似通ったオチの話もあったけど全体的に素敵でした。 奇異な事項を当然のように話す描き方が格好良い。

Posted byブクログ

2010/04/09

タイトルを見て、これは珍しい、シバリョ先生の伝奇物?…と買ったのですが。 “文豪の怪談”がけっこう好きなんです。 B級ホラー的なものは映像向きだと思うので、読むのはちょっとレトロで雰囲気があるものが好き。 さて、この作品はすごく古い。 最初のナルキッソスの話などは、別にこの人が...

タイトルを見て、これは珍しい、シバリョ先生の伝奇物?…と買ったのですが。 “文豪の怪談”がけっこう好きなんです。 B級ホラー的なものは映像向きだと思うので、読むのはちょっとレトロで雰囲気があるものが好き。 さて、この作品はすごく古い。 最初のナルキッソスの話などは、別にこの人が書かなくてもいいじゃない、な感じだったのですが、10編の短編のうち、先に進むにつれてどんどん、歴史にまつわる豊富な話題や知識が披露されて『らしく』なってきます。 そもそも、この短編集は最初に発表されたときは「司馬遼太郎」のペンネームを使っていなかったそうなので、作者的にも何か思うところが会ったのではないでしょうか。 すべてタイトルの花の名前が使われているのは、華道の家元が発行している機関紙に掲載されていたと言う理由によるものらしいです。

Posted byブクログ

2010/03/18

あなたがどんんあに間違った人生をしてるか。科挙の試験なんて悲しい執念。どうせ、通りっこないわ。そんなものに、人生で一番楽しい十年を惜しげもなく磨り潰しちゃうなんてどういう了見かしら。人生に未来なんてない、あるといえば、死だけじゃないの。たしかに実在しているのは、死と、そして瞬間の...

あなたがどんんあに間違った人生をしてるか。科挙の試験なんて悲しい執念。どうせ、通りっこないわ。そんなものに、人生で一番楽しい十年を惜しげもなく磨り潰しちゃうなんてどういう了見かしら。人生に未来なんてない、あるといえば、死だけじゃないの。たしかに実在しているのは、死と、そして瞬間の生だけよ。わかる?瞬間の集積だけが人生なの、その瞬間瞬間を楽しめばやがて人生をちゃんと楽しんだということになるんじゃない?たとえ通ったところで、どれほどのこもないわ。 こんにちの世界に、すでに奇蹟は絶えた。奇蹟の起こるひたすらな原始の心が、もはやどの民族の恋人たちの心からも対かしはてたためであろうか。

Posted byブクログ

2009/12/29

司馬遼太郎と花という取り合わせが自分にとっては意外だったので購入。古今東西のさまざまなエピソードを元に花をからめた幻想的なお話。花というテーマのためか、結構官能的。短い時間で楽しめるとおもう。

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2009/10/25

花にまつわる10編の短編集。1話1話が他の短編と比べても非常に短いのが特徴でしょうか。内、戦国関連は1話「チューリップの城主」で別所長治が主人公の話です。戦国とチューリップがどうも結びつかんかったんですが、読み終わるとうんと頷ける感じ。

Posted byブクログ

2009/10/18

タイトルの通り、花の女性たちの物語。男性のもろさを少し学び。 まあそれだけではなくて、花はどれも、花を咲かせられる期間が決まっているのだな、という感じでした。 当たり前のことなのですが、やはり、いつまでも咲いていて欲しいという思いもあります。 だからこその儚さを感じました。

Posted byブクログ

2016/08/05

司馬遼太郎のデビュー作ともいえる「ペルシャの幻術師」と同時期に、本名・福田定一で華道の雑誌に掲載された連作短篇です。 花にまつわる伝奇、縁起、幻想譚。大活字にもかかわらず一篇わずか10ページほどの小短篇です。 初期に司馬さんが得意とした幻想小説であり、どこか中島敦を思わせる作品群...

司馬遼太郎のデビュー作ともいえる「ペルシャの幻術師」と同時期に、本名・福田定一で華道の雑誌に掲載された連作短篇です。 花にまつわる伝奇、縁起、幻想譚。大活字にもかかわらず一篇わずか10ページほどの小短篇です。 初期に司馬さんが得意とした幻想小説であり、どこか中島敦を思わせる作品群です。 どの作家であれ、初期の作品には幻滅することもあり、余り期待せずに読んだのですが、それがかえって良かったのか、十分に楽しめました。もちろん生硬さは見え隠れしますが、流石は司馬さんと思わせるものがあります。

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2009/10/04

元々は福田定一名義での発表の作品。 花をテーマにした話で短編集で読みやすい。 湿った匂うようなさすが司馬さんという様な面白い幻想小説です。

Posted byブクログ

2022/07/14

情報科教員MTのBlog (『花妖譚』を読了!!) https://willpwr.blog.jp/archives/51238792.html

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