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密室の如き籠るもの の商品レビュー

3.4

32件のお客様レビュー

  1. 5つ

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  2. 4つ

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2011/04/11

刀城言耶シリーズの、短編集。短編3作と、中編といってもいいぐらいの作品が一つ。 雰囲気は保っているけれど、やはり長編でこそ読みたいこのシリーズの魅力が少し物足りなかった。 ただ、中編の表題作“密室(ひめむろ)の如き籠るもの”は、この長さによくぞ入れたなと思う“密室談義”もあっ...

刀城言耶シリーズの、短編集。短編3作と、中編といってもいいぐらいの作品が一つ。 雰囲気は保っているけれど、やはり長編でこそ読みたいこのシリーズの魅力が少し物足りなかった。 ただ、中編の表題作“密室(ひめむろ)の如き籠るもの”は、この長さによくぞ入れたなと思う“密室談義”もあって、雰囲気、真相と、とても良かった。真相そのもののシーンを、目の前で読まされていたとは気付かなかった・・ 欲を言えば箱の怖さとか、怪異の部分をもう少し描いて欲しかったかも・・ でも、コックリさんの質問と答えの描写は、かなり怖かったので、満足。

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2011/03/22

個人的には短編はどれもイマイチな感じ。 この人の作品は長編の方が超常的な要素とミステリー的要素がうまく融合すると思います。 本作品のタイトル中編ともいえる『密室の如き籠るもの』はミステリーへの愛とお決まりスタイルへの茶化しがあり楽しめました。 トリックもなかなか盲点。 三津田...

個人的には短編はどれもイマイチな感じ。 この人の作品は長編の方が超常的な要素とミステリー的要素がうまく融合すると思います。 本作品のタイトル中編ともいえる『密室の如き籠るもの』はミステリーへの愛とお決まりスタイルへの茶化しがあり楽しめました。 トリックもなかなか盲点。 三津田作品の長編を読まれたことが無い人は、長編から読むことをオススメします!

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2011/02/10

『刀城言耶』シリーズの短編集。いずれもまあといった印象。普通に面白かったけど長編ほどではなかったかな。

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2010/10/09

まっとうなミステリです。 私は、長編を逆の順番で読んでしまったので、ちょっと物足りないところもありましたが。 刀城シリーズを読むなら、凶鳥の次くらいがいいかな。

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2010/10/09

全4編が収録された、刀城言耶シリーズ初の短編集。 「首切の如き裂くもの」 袋小路の奥で女性が首を斬られて殺される事件が多発。しかし犯人が出入りした様子はない。はたして犯人の使ったトリックは? バカミス紙一重?鳥飼さんが使いそうなトリックにやや脱力。 「迷家の如き動くもの」 毒...

全4編が収録された、刀城言耶シリーズ初の短編集。 「首切の如き裂くもの」 袋小路の奥で女性が首を斬られて殺される事件が多発。しかし犯人が出入りした様子はない。はたして犯人の使ったトリックは? バカミス紙一重?鳥飼さんが使いそうなトリックにやや脱力。 「迷家の如き動くもの」 毒消し売りを生業にする女性二人。少し時間をおいて峠を通ったところ、山の向こうになかった家が次の女性が通った時には現れていた。その家は遠野に伝わるマヨヒガなのか? ホラー部分が怖かったです~。背後からのヒタヒタ系はやっぱり苦手。 家の顛末はよかったです。 「隙魔の如き覗くもの」 隙間に幻影を見てしまう教員が当直の夜に校長が鬼に追いかけられる幻視をしてしまい、その夜に校長が撲殺された。はたして犯人は? 隙間に隙魔。とはいえ覗かずにはいられない気持ちはなんかわかるなぁ。 「密室の如き籠るもの」 猪丸家に突然、記憶を失った謎の女・葦子が現れる。狐狗狸さんのお告げを伝える彼女が後妻にはいってから、何かがおかしい・・・。 そしてついに屋敷の二階で密室殺人が! 中編くらいの長さの表題作。 ある登場人物の「センセイ、あんたは自分の推理を己で否定する趣味でもあるのか」には笑ってしまいました。 乱歩のトリック分類を参考に、あらゆる密室状況を推理して構築と破壊をやっていくのですが、そこでこのセリフがでてきます。 もう、このセリフのまんま。 真相はとても切ないです。葦子のそれまでの描写が一変してしまいました。 表題作だけあって、一番力が入っていたのではないでしょうか。 だけどトリック分類を基に推理を展開するのは他の作品でも読んだことがあり、やや間延び感がありました。 短編、中篇ということでどれも物足りない気がしました。 やっぱり長編向きかなぁ。 長編だとそこまで気にはならなかった、ホラー部分がそのまま残っていたところがとても気になり、もやもや感が残りました。 ここも論理的に解明してくれたらいいのに。 でもホラーでもあるから、それを求めるには作風が違うのでしょうね。

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2011/07/16

刀城言耶シリーズの短編集。 ホラーの要素は長編に若干劣るものの、その分読みやすく楽しめました。 やはり表題作である「密室の如き籠るもの」が良かったです。 自動筆記板を使ったコックリさんというのが新鮮な気がしました。 あと、謎解きに江戸川乱歩の「類別トリック集成」を用いていたのが...

刀城言耶シリーズの短編集。 ホラーの要素は長編に若干劣るものの、その分読みやすく楽しめました。 やはり表題作である「密室の如き籠るもの」が良かったです。 自動筆記板を使ったコックリさんというのが新鮮な気がしました。 あと、謎解きに江戸川乱歩の「類別トリック集成」を用いていたのが個人的にツボです。なぜか昔読んだことがあるので。

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2010/03/16

短編×4、中編×1でしたでしょうか。 素晴らしかったです☆最後の中編(表題)だけでも読む価値アリ。 まぁ個人的にですがw カバー絵も好きです。

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2010/03/15

相変わらず微妙に惜しい作品。 初期の頃よりミステリとしての完成度は上がってきているが、ホラー成分はどんどん薄まってる感じ。 この作品は短編集なので、いつもの冗長な文章がほとんど無いのは良い。 唯一表題作、「密室の如き籠るもの」が中篇程度の長さなので、若干文章が冗長化しているが、い...

相変わらず微妙に惜しい作品。 初期の頃よりミステリとしての完成度は上がってきているが、ホラー成分はどんどん薄まってる感じ。 この作品は短編集なので、いつもの冗長な文章がほとんど無いのは良い。 唯一表題作、「密室の如き籠るもの」が中篇程度の長さなので、若干文章が冗長化しているが、いつもの長編に比べれば遥かにマシ。

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2022/06/18

この著者の長編作品が醸すあの独特の雰囲気、短編ではどうしても薄味になってしまうのは仕方のないところ。 が、凶器消失、アリバイ崩し、密室などトリックと謎解きにバラエティがあり、そこに超自然、怪奇的要素がほどよく加味されているの、肩が凝らずに楽しめると思う。

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2010/01/28

刀城言耶シリーズ中短編集。相も変わらず、謎と怪異のブレンド具合は絶妙です。どの物語もぞくぞくさせられながら読み進みました。ホラーとミステリ双方大好きな者にとっては、まさしく至福ですねえ。 お気に入りは「隙魔の如き覗くもの」。「隙魔」という「魔」の存在自体もなんとも恐ろしいのですが...

刀城言耶シリーズ中短編集。相も変わらず、謎と怪異のブレンド具合は絶妙です。どの物語もぞくぞくさせられながら読み進みました。ホラーとミステリ双方大好きな者にとっては、まさしく至福ですねえ。 お気に入りは「隙魔の如き覗くもの」。「隙魔」という「魔」の存在自体もなんとも恐ろしいのですが。このトリックも凄いなー。たぶん、見る角度を変えれば笑えてしまうような情景なのですが。視点によっては恐ろしいかも。 表題作「密室の如き籠るもの」も見事。フェイクの真相にはまんまと騙されました。でもこの真相でも、美しかったかもしれないですね。

Posted byブクログ