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密室の如き籠るもの の商品レビュー

3.4

32件のお客様レビュー

  1. 5つ

    2

  2. 4つ

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  3. 3つ

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2013/03/15

基本はホラーミステリなのだけど、謎→解決の流れがどの作品もしっかりとしていて、非情に面白い。 また、短編であるのに、序盤の数ページで奇妙な雰囲気作りがなされるのがすごい。 トリック自体は物理トリック中心、バリエーション中心なのだけど、それにホラー風であるがゆえの、登場人物の錯覚、...

基本はホラーミステリなのだけど、謎→解決の流れがどの作品もしっかりとしていて、非情に面白い。 また、短編であるのに、序盤の数ページで奇妙な雰囲気作りがなされるのがすごい。 トリック自体は物理トリック中心、バリエーション中心なのだけど、それにホラー風であるがゆえの、登場人物の錯覚、思い込みからの見間違いによるミスリーディングがされている点が読んでいて非情に驚かされる。 長編はまだ読んでないんだけど、ぜひ読んでみたくなった。

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2012/12/07

このシリーズはほぼ順番に読んでいるのでこれより前の作品の話が少し出てきていて嬉しかったです。意外と刊行順を大きく離れた読み方をすると関係性が分かりづらかったりするシリーズなので注意が必要です。 中編・短編の入った1冊で、それぞれに気味の悪さがあり、楽しめるのですが、少し物足りなさ...

このシリーズはほぼ順番に読んでいるのでこれより前の作品の話が少し出てきていて嬉しかったです。意外と刊行順を大きく離れた読み方をすると関係性が分かりづらかったりするシリーズなので注意が必要です。 中編・短編の入った1冊で、それぞれに気味の悪さがあり、楽しめるのですが、少し物足りなさを感じてしまいました。長編を読んでいると、どんでん返しに次ぐどんでん返しにしつこさを感じてしまうときがありますが、短くなるとそれが恋しくなってしまう不思議な感覚です。

Posted byブクログ

2013/02/04

 4編どれもが、得体の知れない何者かの存在が背景にあり、事件は解決するけれど、説明のない、解決できていない現象の数々は謎のままでした。こんな風に得体も知れず解決もできてないと、何とも気味が悪いです。それを強烈に感じた1編目は、特に怖いと感じました。でも短編のせいなのか、覚悟して読...

 4編どれもが、得体の知れない何者かの存在が背景にあり、事件は解決するけれど、説明のない、解決できていない現象の数々は謎のままでした。こんな風に得体も知れず解決もできてないと、何とも気味が悪いです。それを強烈に感じた1編目は、特に怖いと感じました。でも短編のせいなのか、覚悟して読んでいたせいなのか、全体的には少し物足りなく思えます。  でも、今回はこれくらいのゾクゾク感でよかったかも。。長編での読みごたえも、それはそれでたまらない魅力だけど、時には物足りなくてもいいと思わせる、なんとも不気味な4編でした。

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2012/07/16

刀城言耶シリーズ初チャレンジ。冒頭の怪奇小説じみた前触れの話は好み。妖怪とか超常現象などの怪異方面にもっと雰囲気盛り上げてくれるとさらに好みだったんだが、短編集だからこの辺が限界か。(迷家の民間伝承に絡めた怪異譚の雰囲気みたいなのが好み) 舞台設定が『戦後』らしいんだけど、その空...

刀城言耶シリーズ初チャレンジ。冒頭の怪奇小説じみた前触れの話は好み。妖怪とか超常現象などの怪異方面にもっと雰囲気盛り上げてくれるとさらに好みだったんだが、短編集だからこの辺が限界か。(迷家の民間伝承に絡めた怪異譚の雰囲気みたいなのが好み) 舞台設定が『戦後』らしいんだけど、その空気感はあまり感じられないのは残念。あ、あと怪異蒐集が趣味の探偵が空気みたいな印象。もっと個性的な人かと思ってた。 何にせよ、これは私の好きな雰囲気の作品だったので長編にもチャレンジしてみましょうかね。

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2012/05/21

刀城言耶シリーズの中短編集。 やっぱ表題作の中編が面白いかなー。 このシリーズは、やはりある程度の長さがないと実力が出し切れないのかもしれませんな。 短いと説明不足っぽかったり、ホラーな雰囲気が出し切れなくて、どうしてもこじつけっぽいカンジになってしまうような^^;

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2011/09/24

短篇はどんでん返しや伏線が少なく、著者の持ち味が活かされているとは言い難い。氏の長篇の出来は、こんなもんじゃないぞ!

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2011/08/10

刀城言耶シリーズの短編集。はっきり言って、最初の3作の短編は私的には微妙。表題の、最後の中篇はまあなんとか。やはりこの方は長編の方が雰囲気が盛り上がっていいかと思いました。

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2011/07/16

三津田先生の作品はやはり言耶シリーズがイイ…… 現代モノになると、なにゆえあんなにも陰惨になるのだろう^^; 短編(表題作は中編ですけど)なので、どれもサクサクとした味わい。 密室談義は非常に興味深く拝読。 ああいうふうに秩序だてて解説していくってスゴイなーと感心。

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2011/06/23

これは探偵刀城言耶シリーズの中の一冊である。 実は、この本を読む前に「凶鳥の如き忌むもの」を借りたんだが、前触れの説明が長すぎて挫折・・(--; どーも私は本筋に到達する前に、この人の書く舞台となる村や宗教、密教などの説明部分で挫けてしまうきらい?がある^^; だが、気を取り直し...

これは探偵刀城言耶シリーズの中の一冊である。 実は、この本を読む前に「凶鳥の如き忌むもの」を借りたんだが、前触れの説明が長すぎて挫折・・(--; どーも私は本筋に到達する前に、この人の書く舞台となる村や宗教、密教などの説明部分で挫けてしまうきらい?がある^^; だが、気を取り直して借りたこの本は、幸いにも短編集が何話か入った話しだったので、助かった^^; ・・・しかしどーもこの短編集、いずれの話を読んでも、前触れのオカルト的部分が強調されすぎて、推理劇にいまいちインパクトがない。 更に推理が終わっても、依然として私個人的には謎が残されたまま・・・。 私がちゃんと読んでおらず理解していないからなのだろうか。 ミステリとオカルト、両方書こうとしてそれがいまいちバランスが取れておらずまとまらぬまま終わっているように思える。 この著者の作品は、徹底的に長編推理でないと、いろんなことに説明が足らず、短編じゃ全てが中途半端に終わってしまうんじゃないか? と・この本一冊読み終えて、そんな風に思ったんでありました★

Posted byブクログ

2011/05/02

刀城言耶シリーズの中短編集。前半は怪談、後半は謎解き。背筋がゾッとして面白いんだけど、謎解きの部分がスッキリしないな。あれもこれもナゾのままで。そういうのも含めて持ち味なんだろうけど。

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