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れんげ荘 の商品レビュー

3.6

102件のお客様レビュー

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2010/01/17

職場のアレやコレやに嫌気が差して45歳で退職するキョウコ。 そんなキョウコを母は「恥ずかしい」と言う。 もともと折り合いの悪かった母との関係から逃げるように 新しい無職の生活を始めるのだった。 タイトルにもある「れんげ荘」を取り巻く人間模様。 もう少し、れんげ荘に住む他の住人の...

職場のアレやコレやに嫌気が差して45歳で退職するキョウコ。 そんなキョウコを母は「恥ずかしい」と言う。 もともと折り合いの悪かった母との関係から逃げるように 新しい無職の生活を始めるのだった。 タイトルにもある「れんげ荘」を取り巻く人間模様。 もう少し、れんげ荘に住む他の住人の事を 突っ込んでみたくなるのだけど、読み終えてから 思いを巡らせるうちに膨らんでくる。 忙しかった日々から開放され 疎ましい母からも逃れ、自由を手に入れたように思えたが そんな自由の中でゆらゆら揺れてしまうのはなぜか。 活字としては書かれていない、さまざまな不安と孤独が 読む人によって、色を変え形を変えて 胸に忍び込んで来る本なのかもしれない。

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2010/01/12

広告代理店で仕事に追われ、家では価値観の合わない母にうんざりする日々を抜け出し、貯蓄金3000万円を崩しつつ、余生を1ヶ月10万円で生活していこうと家賃3万円の古アパートで貧乏生活を始めたキョウコさんの新しい生活を描く物語。「かもめ食堂」の作家だけあって全体的にわりとゆるい雰囲気...

広告代理店で仕事に追われ、家では価値観の合わない母にうんざりする日々を抜け出し、貯蓄金3000万円を崩しつつ、余生を1ヶ月10万円で生活していこうと家賃3万円の古アパートで貧乏生活を始めたキョウコさんの新しい生活を描く物語。「かもめ食堂」の作家だけあって全体的にわりとゆるい雰囲気。だけど描かれてる内容は結構シビア。人生に1度は1人暮らしの必然性を感じさせる内容でした。生きてく上には仕事をして食いぶちを稼がないといけないけど、それって生活の延長上にあるもの。とはいえ、いつの間にか逆転してる人の方がきっと多い現代。仕事ばかりで普段の生活がずさんになってしまっている人には考えさせられることが多いような気がしました。ラストがぼやける感じだったのが個人的には消化不良。

Posted byブクログ

2010/04/15

口うるさい母親に嫌気がさし、ばりばり働いた会社も興ざめしてきて退職したキョウコ。実家暮らしで貯めたお金で残りの人生は「なにもしない」で月10万円で過ごす を決めた。 独り暮らしを始めるにあたって、住居に選んだのがこの「れんげ荘」 不動産屋のオヤジが「本当にいいの?ここで」と念を押...

口うるさい母親に嫌気がさし、ばりばり働いた会社も興ざめしてきて退職したキョウコ。実家暮らしで貯めたお金で残りの人生は「なにもしない」で月10万円で過ごす を決めた。 独り暮らしを始めるにあたって、住居に選んだのがこの「れんげ荘」 不動産屋のオヤジが「本当にいいの?ここで」と念を押すほど古びたアパート。二階建ての木造だけど二階部分は「いつ崩れてもおかしくない」ので誰も住んでいない。 そんな住人は4人だけ。暴力割烹に勤める1号室の男。 60歳を過ぎた「独り暮らしのカリスマ」の隣人。 職業「旅人」の外人好き女。 そしてキョウコの4人が織りなす悲喜こもごも。 夏になれば蚊の大群。冬になれば部屋にいても雪が降る。自然環境にまともに左右されながらも「これが人間として当たり前」なんだとゆっくり感じ取っていく。 定年でもないのに「なにもしない」で生きていくのってすごく勇気がいることなんだよなぁ。ドラマチックじゃない人生もなかなかいいと思った。

Posted byブクログ

2009/10/07

実家暮らし、キャリアウーマン そんな生活を捨てて始めた、れんげ荘での暮らし。 これでいいのか? 何もしてなくていいのか? 人はいつでも自分の置かれてる状況に迷い悩み そして、ないモノねだりになるんだろうな〜 主人公キョウコさんのお母さん、 まるでうちのおばあちゃんとそっくり...

実家暮らし、キャリアウーマン そんな生活を捨てて始めた、れんげ荘での暮らし。 これでいいのか? 何もしてなくていいのか? 人はいつでも自分の置かれてる状況に迷い悩み そして、ないモノねだりになるんだろうな〜 主人公キョウコさんのお母さん、 まるでうちのおばあちゃんとそっくり!! キョウコさんが母に抱く感情は私が祖母に抱く感情と似てます。 わかります! キョウコさんが憧れていた、森茉莉の「贅沢貧乏」 この本も読んでみれば もっとキョウコさんのことがわかるような。

Posted byブクログ

2009/10/07

広告代理店に45歳まで勤めていたキョウコさんは、見栄っ張りの母親の小言にも、連日のクライアント接待の毎日にもうんざりして、会社退職、家も飛び出して都会のボロアパートで独り暮らしを始める。 れんげ荘はトイレとシャワー室共同、雨露をしのげるだけの雪まで振り込む野宿のような間貸しだが...

広告代理店に45歳まで勤めていたキョウコさんは、見栄っ張りの母親の小言にも、連日のクライアント接待の毎日にもうんざりして、会社退職、家も飛び出して都会のボロアパートで独り暮らしを始める。 れんげ荘はトイレとシャワー室共同、雨露をしのげるだけの雪まで振り込む野宿のような間貸しだが、キョウコさんは狭い部屋で何もしない毎日をなんだかゆる〜く暮らして行く。八桁の貯金がなくなるまで、こんなこんな生活をしていたい・・。 「かもめ食堂」や「めがね」を思い出しました。今時の理想は「ゆる〜暮らし」なのではないだろうか。人と人が近すぎず、離れすぎず、気に入った少しのモノと自然に近い環境の中で暮らして行くこと。 貧乏だけれど貧しくない暮らし、自分らしい間尺にあう暮らしって本当は贅沢なんですよ。

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2009/10/04

人生を45歳でリセット(再スタート)する。 しかも最大の要因は母親と仕事上の 表裏の付き合いから...。 紆余曲折あると思うし、無職のままやなんらかのコミュニティとの かかわりなしには続かないと思うけど。 何だかふんわりと生きるっていうのも試してみたい。

Posted byブクログ

2009/10/04

偶然、手に取った本。 かもめ食堂の作者ってことで、軽く読めるかなーと思って手にとると。 自分と重なる部分、母との関係性、ずっしりきた。 れんげ荘の住人についてもうちょっと知りたいなっておもったけど、それくらいがちょうどいいのかもしれないな。

Posted byブクログ

2023/09/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

おもしろかったような、全くおもしろくなかったような……。 40代で今までバリバリ働いてきた広告代理店を辞め、家賃3万のボロアパートに引越し、何もしない生活を始めたキョウコ。 ああ、こういう暮らしも楽しいかもねぇ、世間の、いろんなことに振り回されない生活も…と思ったけど、私にはれんげ荘での生活は無理。 トイレとシャワーが共同というところですでに無理で、梅雨時はカビ、ナメクジ、ミミズ、夏は蚊の襲来に悩まされるなんて絶対無理だ。 母親との確執や、兄一家やれんげ荘の住人との交流などいろいろあるのに、どれもこれも中途半端な気がした。 図書館で借りた本でよかった。

Posted byブクログ

2009/10/07

45歳にして初めて一人暮らしを始めた主人公。 仕事を辞めて1ヶ月10万円で生活していこうと 家賃3万円の古アパートに住む。 ノドカでいいような、身近で怖いような・・。 【図書館・初読・8/27読了】

Posted byブクログ

2009/10/04

広告代理店で仕事に追われ、家では価値観の合わない母にうんざりする日々を 抜け出し、45歳で余生を何もせずに貯蓄で暮らそうと貧乏生活を始めた主人公 キョウコの新しい生活の最初の1年間。 このままではいけないと生活を一新したのに、何もしない生活にも違和感を 感じたり、今まで経験した...

広告代理店で仕事に追われ、家では価値観の合わない母にうんざりする日々を 抜け出し、45歳で余生を何もせずに貯蓄で暮らそうと貧乏生活を始めた主人公 キョウコの新しい生活の最初の1年間。 このままではいけないと生活を一新したのに、何もしない生活にも違和感を 感じたり、今まで経験したことのない自然の気候につらい思いをしたり、 母親につらく当たられたり。 隣人との関わりや友人の言葉で救われながら過ごしていくうちに、そんな日々に 徐々に馴染んでいく姿が自然で良かった。 キョウコの前向きな気持ちで物語は終わるが、最後まで著者は主人公を肯定も否定もしない 離れた距離で見守る。 著者の小説では、この距離感が物足らなく感じる作品もあるが、本著はこれが良いと初めて 思った。

Posted byブクログ