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れんげ荘 の商品レビュー

3.6

102件のお客様レビュー

  1. 5つ

    12

  2. 4つ

    38

  3. 3つ

    43

  4. 2つ

    4

  5. 1つ

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2024/04/14

2009年刊。40代半ばでキャリアウーマンを卒業、身勝手な母とも距離をとる為に退職して預金生活にシフトした主人公。預金を維持するために超安価な木造アパート「れんげ荘」を生活基盤とし、訳ありな他の住人達との関係も面白い。小説だけど有り得ない設定でも無く、表現も自然で堅苦しさが無い。...

2009年刊。40代半ばでキャリアウーマンを卒業、身勝手な母とも距離をとる為に退職して預金生活にシフトした主人公。預金を維持するために超安価な木造アパート「れんげ荘」を生活基盤とし、訳ありな他の住人達との関係も面白い。小説だけど有り得ない設定でも無く、表現も自然で堅苦しさが無い。老朽アパートでの生活表現も面白いし、「やることが無い」日々が何気なく冒険的でもある。ページ数が250足らずなので、楽しくサクッと読めてしまった。

Posted byブクログ

2024/03/29

独身女が 会社を 40歳で 辞めて質素に暮らしてゆく話! 賛成できる生き方ではないし、 非現実的な話だった。

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2024/01/21

こちらで知って、読んでみた本。 良かった。 職場の人間関係も性格のきつい母親との同居も嫌になった主人公が45歳で仕事を辞めて家賃三万円のれんげ荘に引っ越して月10万円で生活を送るお話。 最初から最後までお母さんが強烈で、平坦な生活を綴る文章のアクセントになっています。出てくる...

こちらで知って、読んでみた本。 良かった。 職場の人間関係も性格のきつい母親との同居も嫌になった主人公が45歳で仕事を辞めて家賃三万円のれんげ荘に引っ越して月10万円で生活を送るお話。 最初から最後までお母さんが強烈で、平坦な生活を綴る文章のアクセントになっています。出てくると「またか」とうんざりする気持ちと「今度は何を言い出すのか」とハラハラする気持ちになります。 お母さんは強いけど、お兄さん家族は常識的で優しい人たちで家族での食事会に誘ってくれたり母を牽制してくれたり、キョウコを心配してくれて「まっとうだなぁ…」と感心してしまいます。 私が好きだったのはマユちゃんで、弱っているキョウコに淡々と諭すくだりはいつもさすがマユちゃん、と私も諭されている気分になりました。 腹が立つことも、辛いことも軽妙な書き口で語られるとクスッと笑えてしまったり、癒されるときもありました。 ラストシーンがよくて、今もじわじわ余韻に浸っています。

Posted byブクログ

2023/11/26

45歳にして仕事を辞めて貯金を切り崩しながら老朽アパートで暮らす主人公。45歳というまだまだこれからというときにその選択をした主人公にいまいち感情移入出来なかった。ただ生きることって大変だな〜とつくづく思った。主人公の母以外の取り巻く人々がみんな主人公に理解を示してくれることに安...

45歳にして仕事を辞めて貯金を切り崩しながら老朽アパートで暮らす主人公。45歳というまだまだこれからというときにその選択をした主人公にいまいち感情移入出来なかった。ただ生きることって大変だな〜とつくづく思った。主人公の母以外の取り巻く人々がみんな主人公に理解を示してくれることに安堵しながら読み進められた。

Posted byブクログ

2023/05/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

オススメとお友達に紹介されて読み始めた。 ほっこりする本だった。 働かない事を選択した主人公。 仕事も物も住むとことも捨てて、何もしない事を決める。 自然の厳しさに耐えつつ、実母からの嫌味にも耐えつつ何を得ることが出来たのだろう。 長い人生そんな時間もあっていいのだろう。 気付きtodo 主人公と同じ生活が出来るかというと出来ないだろうなw なぜ出来ないのか。 性格の問題もあるのだろうけど、色んなことを捨てれないんだろうな。 それは良くないことだろうな。 もっとシンプルに生きる事を考えたい一冊だった。

Posted byブクログ

2023/05/14

背景や状況はキョウコさんと全く異なるけれど、今休職中で似たような状態。 心を少しでも明るくしたくて、群ようこさんの小説を手に取った。 貯金を切り崩して働かない選択をしたキョウコさん、古くて過酷なれんげ荘だけど、周囲の人は親切で温かい。 彼女が清貧な環境で少しずつ心をリハビリしてい...

背景や状況はキョウコさんと全く異なるけれど、今休職中で似たような状態。 心を少しでも明るくしたくて、群ようこさんの小説を手に取った。 貯金を切り崩して働かない選択をしたキョウコさん、古くて過酷なれんげ荘だけど、周囲の人は親切で温かい。 彼女が清貧な環境で少しずつ心をリハビリしていくのを読むのが嬉しい。 私もまだ何をすれば良いのか分からないし、何もやる気が起きない状況…。これからどうなるのかな。

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2023/07/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

高齢毒母のもとから離脱した、子供部屋脳おばさんの物語とでもいったところだろうか。 遅れてきた反抗期(自立のための期間、むやみやたらにはむかうものではない)を描いていると思えた。 自分を受け入れない母(家)を離れ、社会でやっていくにはぎりぎりの自分がれんげ荘に反映されているようにみえる。 親や家など、自分が安心できるはずの相手がトラブルの原因だというのが面白い。 キョウコ(主人公)の実家はにちゃんねるの相対性のような場所だ。 母の都合でつくられたご近所さん向けの「長期出張に行った娘」を演じてしまうあたり、キョウコはまだ母に幻想を抱き愛されたい気持ちが残っているのだろう。 可哀そうな人だと思う。 【これから読む人のためのシリーズメモ】 ①れんげ荘 ②働かないの れんげ荘物語 ③ネコと昼寝 れんげ荘物語 ④散歩するネコ れんげ荘物語 ⑤おたがいさま れんげ荘物語 ⑥おネコさま御一行 れんげ荘物語 ⑦今日はいい天気ですね。 れんげ荘物語

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2023/03/23

45歳にしてリタイア生活を始めた主人公のキョウコはボロアパートで月10万の生活を始めます。トイレ共同シャワーのみの、吹けば壊れるボロアパートですが、昭和レトロでなんとなく素敵な感じです。全てが嫌になり何もしない生活を選んだはずですが、そこでも迷ったり焦ったり。キョウコの気持ちが共...

45歳にしてリタイア生活を始めた主人公のキョウコはボロアパートで月10万の生活を始めます。トイレ共同シャワーのみの、吹けば壊れるボロアパートですが、昭和レトロでなんとなく素敵な感じです。全てが嫌になり何もしない生活を選んだはずですが、そこでも迷ったり焦ったり。キョウコの気持ちが共感できて、群さんはそんななんの特技もない普通の人を描くことに長けているなと思いました。物はなくとも小さな幸せを見つけて生きることが、逆に豊かなのではないかと気付かせてくれる小説です。

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2023/03/18

これまでの生活に区切りをつけて「すみれ荘」という3万円のアパートで生活することに。いろんな人間模様もみれてとても楽しかった!

Posted byブクログ

2023/01/10

主人公が若くないのが良い。「凪のおいとま」に似た話ではあるけど、あちらは若さという絶対的な強みがあるから(一方のキョウコさんは貯金という強みがあるとも言えるのかな)。 お母さんはいわゆる毒親ですよね。友人のマユちゃん、大人だなぁ。

Posted byブクログ